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最先端と教育

2013-01-14 10:27:17 | 育児・教育
WIREDにシンガポールのICTを使った教育の話が載ってました。あまりちゃんと読んでないのですが,スマートフォンとかタブレットを使った初等教育の試みの様です。

私はこういう新しいデバイスを使った授業についての是非は良く分かりません。というか良く迷います。黒板やホワイトボードに書く代わりにスライドを見せる程度であれば,そこまでは迷いません。でもノートの変わりにタブレットを用いるとか,授業の中でネットにアクセスして検索を行うとかなると,その授業には弊害はないのだろうか?とかよく思います。

もちろんメリットもあるでしょう。またこれからは幼少の頃からITデバイスに馴染み使いこなすことが必要というのもわからないでもありません。でもどうなんですかねぇ。

ひとつだけいえるのは,これまで初等から高校まで,また大学も10代や20代の若い人を教える場合,多くの場合教員は自分の経験を省みながら教えることができたと思います。まぁ初等教育は記憶というよりは方法論があるのでしょうが,それでも自分の子供の頃の記憶を頼れば多少は教える内容の是非も判断できます。高校や大学にいたっては,そこで教育に携わる教師は,勉強ができた人ですから,教える内容の是非は自分の経験を基にすることもできます。

実際私は大学である科目を教えてますが,自分のこれまでの大学で勉強をしたことの経験を元に教えてます。もちろん,それだけで教えられるとも思ってませんが,やはり自分が知識をつけて行った過程を振り返ることは自分が教えることの自信の元になるわけです。

さて,ICTを使った新しい教育というと,おそらくそれを教える教員は自分の経験と照らし合わせることができません。そういう道具を使い,ノートや筆記道具,また本の辞書などをあまり使わずに勉強することで本当に知識や知恵がつくのか?,分かるんでしょうか?。おそらく誰もわかりません。そして生徒が何かつまづいた時に,教師は自分の経験は使えません。新しい教育のカリキュラムは専門家が作るのでしょうけど,その考え方が現場の教師に正しく伝わるのか?…かなり難しいのではないか?と思います。

そういう意味では,懐疑的とはいいませんが,すこし不安です。

ちなみに上に私は黒板に書く代わりにスライドを見せる程度…と書いてますが,実際パワーポイントのスライドを使って授業をすることでも,生徒のノートの取り方や進めるスピードが,本当に学習の障害になってないのか?よく不安に思います。自分は先生が板書してるのをノートに写して勉強をしたからです。

さらに新しい道具を使うのって大丈夫なのかな?という気がします。10年後くらいに結果は出るのかもしれませんが,10年後にはさらにITの道具の状況は変わっているでしょう。そういう普遍性のないものを初等教育に使うのって…どうなんでしょうね?。
コメント
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