たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

立花隆のガンドキュメント

2009-12-01 23:14:37 | 医療・福祉
立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」の録画していたのを観たので…。
2年前に膀胱がんになり,摘出。今は経過観察中の立花氏によるがんの話なんですが,一言で言うと,一時間以上の時間をかけた番組だけあって,非常にボリューム感がある番組でした。内容的に結構多くのことを扱っていてどういう番組だった…というのが難しい感じです。
最初は自らガンにかかって手術したことで,その再発の検査を受けていて,再発がもし起こったら助からないでしょうね,みたいな話で,なぜ再発を防げないのか?みたいな話,抗がん剤の話とかつまり医療とガンの闘いみたいな話でした。そしてガンの治療が非常に難しいという話からガンという病気は…みたいな話になるのですが,正直この辺くらいまでは,自身がガンになったわたし的にはすべてわかっている話で,「ハイハイ…」という感じでみてました。
むしろ最初の方はガンの治療法みたいな話になりそうで,そんなに都合のいい話は無いだろうとか,ちょっとはらはらしながら観てたのですが,後半あたりで,ガンというのが人間の生命活動そのものというか,体の中の細胞のもともとの働きと密接であり,単なる異常と切り捨てられない…つまりガン細胞と正常細胞をえり分けて薬品で攻撃することが難しいとかそういう話になりました。
この辺はわたしの認識と同じなので,共感は出来ましたが,結構ここに至るまでがまどろっこしいって感じだったので,一般的には,ガンを単なる病気や異常と捕らえており,そういうところまで至るにはこういう説明をしないとダメなのかなぁと思いました。
わたしはガンは基本的に人間の細胞分裂の異常だから必ず起きるし,それを自分の免疫系が防げなくなったり,歳をとって自分自身の精度が落ちると必ず起きるもんでしょう…とは思ってます。ですから抗がん剤ががん細胞を攻撃する原理はいくつかあるんでしょうが,正常な細胞を傷つけずにガンを攻撃するのは困難なんだろうなとは思います。
もっともほかにもいろいろと専門家の話の中で,興味深い話もあって,それはまた別途書くかもしれません。その辺はとても面白かったです。
ただ最後に立花氏が自分が再発したら治療しない…といったことについては,なんか結論を出すのが早すぎ…という感じで,あまり共感を得られませんでした。まぁもう歳だし…というのは判るんですが,なんとなくTVでそれを宣言すると,ガンになったらそれを何もせずに受け入れるのが美学…みたいなメッセージを流してるみたいで,本人がそう思っていても,TVで宣言するなよなぁ…みたいな感じ。
わたしは立花氏より若いというのもあるけど,たぶん再発したら,治療の道をまずは考えると思います。
まぁでも,力作な番組でガッテンとかとはさすがに違うよなとは思いました。12月13日に再放送があるので,もし興味があれば,観てみてください。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする