ちょっと遅れましたが,ライブレポート
Jazzlandレーベルの総帥ブッゲ・ヴェッセルトフトのソロコンサートに行ってきました。ブッゲは好きなミュージシャンで,ライブは2回ほど見てますが,今回のライブは全く知らなくて,数日前にmixiで知ったくらい。そもそも会場がリキッドルームだし,ライブの形態も,場所柄か,DJを前後にはさんだクラブ形式。実際ジャズファンらしき人はお客の中にはほとんどいなかったのだけど,ブッゲの日本での主なファン層っていうのは,現在こういう感じなんでしょうか。クラブに行くのは以前ROVOのライブとかでよく行っていたけど,座る場所もあまりなくて,演奏の順番もわからないこういう形式は,お年寄りにはちょっとつらいものがあります(苦笑)。そうはいっても今回は19時半過ぎに当たりをつけていったら,20時過ぎからブッゲの演奏が始まり,非常にラッキーでした。
で,ブッゲの演奏。現在の最新盤「IM」を意識したようなピアノのソロの演奏でした。もちろんそれはブッゲ風というか,エレクトロニクスをフル活用したソロピアノで,サンプラーとかエフェクタでその場で弾いたピアノの音を加工しループさせさらに演奏を重ねていくという形。ピアノは鍵盤を弾くだけじゃなくて,たたいたり,弦を押さえたりして多彩な音を出していたし,自分の声や手拍子とかもサンプリングしてました。簡単なシンセももってきていて,ベースパートぽいところをサンプリングしたりもしてました。
演奏のアブストラクトな感じは,ちょっと難解な感じで,なんとなくプリペアド的な印象を受けるのが,白人らしいなと思います。ピアノの演奏自体はいわゆる白人ヨーロッパジャズ的で,演奏するとさすがにしっかりしたテクニックを感じますが,そもそもあまりピアノを弾かない(苦笑)。現場で弾いた音をその場でサンプリングして,それに合わせてソロを弾くと言うとジャコパストリアスをはじめとして,ギターやベース奏者とかに多いのですが,そもそもそれらはギターとかがピアノに比べ同時に出せる音が少ないので苦肉の策としてテクノロジーを使っている感じがします。でも,ブッゲの演奏はそもそもピアノだし,なぜこういうことをする必要があるのか?と最初のうちは思ってましたが,ブッゲの演奏はピアノの伴奏のためにサンプリングをするわけじゃなくて,むしろサンプリングの方がメインです。最初のほうはピアノを割りと弾いてましたが,演奏が進むにつれて,むしろ楽器の演奏よりも,エフェクタやサンプラーをいじっている方に熱が入ってきました。つまり,彼の演奏はピアノメインというよりは,音源を生で作るDJという感じがしました。
出音はピアノソロなのでそこまで激しいビートを刻んでという風にはならないのですが,エフェクタを積極的に使い,ピアノから声までを駆使した多彩な音で,お客は飽きることなく盛り上がってました。
が,最初に書いたとおり,この辺の客ってブッゲのファンなのかとちょっとその辺が不思議な気分でした。あとどうでもいいことかもしれないけど,たまたまなのかクラブはそういうものなのか,演奏中に電話してるやつがいて驚きましたよ。
まぁそれはいいとして,ブッゲの演奏は久しぶり。非常にオリジナリティが高い演奏だし,それを若い人に楽しく見せるというあたりも含めすばらしい演奏でした。こういうのブルーノートとかピットインとかでやるのは無理なのかなぁ…とかちょっと思いました。
Jazzlandレーベルの総帥ブッゲ・ヴェッセルトフトのソロコンサートに行ってきました。ブッゲは好きなミュージシャンで,ライブは2回ほど見てますが,今回のライブは全く知らなくて,数日前にmixiで知ったくらい。そもそも会場がリキッドルームだし,ライブの形態も,場所柄か,DJを前後にはさんだクラブ形式。実際ジャズファンらしき人はお客の中にはほとんどいなかったのだけど,ブッゲの日本での主なファン層っていうのは,現在こういう感じなんでしょうか。クラブに行くのは以前ROVOのライブとかでよく行っていたけど,座る場所もあまりなくて,演奏の順番もわからないこういう形式は,お年寄りにはちょっとつらいものがあります(苦笑)。そうはいっても今回は19時半過ぎに当たりをつけていったら,20時過ぎからブッゲの演奏が始まり,非常にラッキーでした。
で,ブッゲの演奏。現在の最新盤「IM」を意識したようなピアノのソロの演奏でした。もちろんそれはブッゲ風というか,エレクトロニクスをフル活用したソロピアノで,サンプラーとかエフェクタでその場で弾いたピアノの音を加工しループさせさらに演奏を重ねていくという形。ピアノは鍵盤を弾くだけじゃなくて,たたいたり,弦を押さえたりして多彩な音を出していたし,自分の声や手拍子とかもサンプリングしてました。簡単なシンセももってきていて,ベースパートぽいところをサンプリングしたりもしてました。
演奏のアブストラクトな感じは,ちょっと難解な感じで,なんとなくプリペアド的な印象を受けるのが,白人らしいなと思います。ピアノの演奏自体はいわゆる白人ヨーロッパジャズ的で,演奏するとさすがにしっかりしたテクニックを感じますが,そもそもあまりピアノを弾かない(苦笑)。現場で弾いた音をその場でサンプリングして,それに合わせてソロを弾くと言うとジャコパストリアスをはじめとして,ギターやベース奏者とかに多いのですが,そもそもそれらはギターとかがピアノに比べ同時に出せる音が少ないので苦肉の策としてテクノロジーを使っている感じがします。でも,ブッゲの演奏はそもそもピアノだし,なぜこういうことをする必要があるのか?と最初のうちは思ってましたが,ブッゲの演奏はピアノの伴奏のためにサンプリングをするわけじゃなくて,むしろサンプリングの方がメインです。最初のほうはピアノを割りと弾いてましたが,演奏が進むにつれて,むしろ楽器の演奏よりも,エフェクタやサンプラーをいじっている方に熱が入ってきました。つまり,彼の演奏はピアノメインというよりは,音源を生で作るDJという感じがしました。
出音はピアノソロなのでそこまで激しいビートを刻んでという風にはならないのですが,エフェクタを積極的に使い,ピアノから声までを駆使した多彩な音で,お客は飽きることなく盛り上がってました。
が,最初に書いたとおり,この辺の客ってブッゲのファンなのかとちょっとその辺が不思議な気分でした。あとどうでもいいことかもしれないけど,たまたまなのかクラブはそういうものなのか,演奏中に電話してるやつがいて驚きましたよ。
まぁそれはいいとして,ブッゲの演奏は久しぶり。非常にオリジナリティが高い演奏だし,それを若い人に楽しく見せるというあたりも含めすばらしい演奏でした。こういうのブルーノートとかピットインとかでやるのは無理なのかなぁ…とかちょっと思いました。