たろの日記ページ,gooブログ版

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幸せな年寄りが自分の未来に見えない社会

2008-09-23 18:26:41 | 社会
自分がいる会社は会社を退職したOBとかと懇談会とかをやることがあり,そういうのをみてると,OBに本当に手厚い会社だなぁと思います。また制度とかを調べても会社の福利厚生もものによっては退職しても利用できるものがあったり,そういう意味では退職したらハイさよならではなく,ある意味死ぬまで面倒を見てくれる部分もあります。
こういうことをやっているのを若い人に見せたら転職しようとか思わないのでは?と思ったりもしますが,そうでもないのかな?とも思います。というのは,いま日本の社会で,ご老人が年金とか医療で不平を言ったり,別の部分で優遇されているのを聞くと,若い人はもっと大変で,年寄りが優遇されるのは,すこしずうずうしくないか?とかそういう感情が少し湧き出てきます。
つまり,今の日本は,お年寄りが幸せに暮らしていても,「自分が歳をとったときに同じように幸せに暮らせるだろう」という風に思えないということなんでしょうか。だからお年寄りの幸せに何か僻みを感じてしまう。会社の先輩を見ていても,自分達が年寄りになったときに,今の会社は存続しているのだろうか?とか少し感じてしまいます。
こういう風に感じるから,福祉はうまく行かないし,そういう風な意識にまだまだなってないということなのかもしれません。歳をとるにしても,病気になるにしても,そういう状態が,いずれ自分にもやってくると思ってないから,そういう人が優遇されると僻みを感じるのかもしれません。また,今のお年寄りが,若いときに,今の自分よりいい暮らしをしていたという思い込みがあり,若いときもいい想いをして,今もいい想いをするのかよ,みたいなものがあるのかもしれません。でも実際は今のお年寄りの若い時代は,成長はあったかもしれませんが,今よりも経済は悪かったし,病気や犯罪や公害ももっと多かったはずです。実は昔は良かったというのは思い出の中の幻想で,実際はそうでもなかったようにも思います。
というわけで,そういう部分に世代の断絶感を少し感じ,やっぱり年寄りの幸せは自分の未来の幸せであるという風に感じられないと,なかなか福祉社会になるのは難しいのだなと思います。北欧とかそういう意識になってるんですかね?。そうならないのは,何がまずいのでしょう?
コメント
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