たろの日記ページ,gooブログ版

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お金持ち向きになっていく世論

2008-02-24 17:39:37 | 社会
何度も同じようなことを書いてるような気がするのですが…。
先日羽田空港を外資に売るかどうかみたいなことが議論されていて,まぁ羽田の件はともかく,企業の売買というか株の売買みたいな話が多いなぁ…と思います。公共団体を民営化するという話,なんか民営化したらリストラできるとか,無駄遣いが減るとかサービスがよくなる…みたいなことをいう人もいますが,別に民営化自体がそうである理屈はどこにも無くて,単純に民営化し株を公開したら,政府はその株の売却益を得られる…というだけのことでしょう。もちろん政府よりも株主の方が,冷淡に経営者をたたけるのでその結果経営効率がよくなることはあるのでしょうが,それはあくまでも経営者と株主とのだましあいの話です。
今でこそ株価が下がっていて景気の停滞感がありますが,つい最近まで株が上がっていたため,どこかでは好景気だという話もありました。でもサラリーマンをしているわたしにはほとんどそんな実感はなく,給料もバブルがはじけて下がったっきり上がってません。会社の予算も…やっぱり下がっているばっかりです。自分の周りだけか?と思いきや,春闘の交渉で,組合は好景気が給料に反映していないと言っている様だったので,やっぱりそうなんでしょう。
先日自営業をやってる知人が「大企業は景気が良くて良いね。中小はぜんぜんダメだよ」というのを聞きましたが,少なくとも社員の給料レベルでは,好景気の実感はありません。
では,その好景気はどこに行ってるんでしょう?。わたしは株とかやって無いので,想像なんですが,やっぱり株主なのかな?と思います。というのは,最近の経営者を観てると,乗っ取りとかを怖れてか妙に株主向けに情報を発信してます。配当をあげようとか,会社は成長してるので,安心して投資してくださいよ…とか。
経営者を中心にすると,お客様,株主,従業員とあると思うのですが,なんか一番観てるのが株主,次がお客さん,そして最後が従業員という風になっている気がして,つまり従業員は結構ないがしろにされてる気がします。
というわけで,最近の好景気は,どうも投資家が儲かっただけでは無いか?という気がします。
もちろん,それが資本主義だしというわけで,それを無条件に悪いというつもりも無いのですが,なんかTVとか観ていると株価が上がったとか景気が良いとか騒いでいたりいても,それは投資家が一喜一憂してるだけなんでは?と思うし,民営化とかした方がいいとかいうのもやっぱり投資家に金儲けの手を示してるだけなきもします。つまり投資とかやら無い人とか,労働者にはぜんぜんうれしい話でも無いかと思うのですが…。
最近の経営者はお客様さえあまり観ず,どうも投資家ばかり見てるなぁ…と。最近大きな会社が何か決断を発表しても実はユーザのこととかじゃなくて株価動向を気にしてのことが多いんじゃないか?って気はします。
コメント
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