たろの日記ページ,gooブログ版

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癌が増えてる?

2007-10-14 09:38:45 | 医療・福祉
最近病気関係の話としてよく聞くのがガンが増えてるとかいう話です。増えてるんだ。なぜだろう?とずっと思ってるのですが,よくわかりません。
ただ,ひとつ思うのは癌以外の病気が死因として減ってるからじゃないか,というのは間違いでしょうか?。わたしは専門家じゃありませんが,癌は厄介な病気で,ある程度進行してしまうとなかなか助からない。癌の原発(どこに出来たか)によっては結構な延命が可能な場合もありますが,そうじゃない癌もあります。ですから,医療の発達により他の病気が死因として減ってくると相対的に癌が増えます。
わたしの思い込みかもしれませんが,癌は人間の細胞分裂のエラーの様な物で,人間の体内では常に細胞が新たに生まれてますが,それに失敗して制御不可能で,無限に増殖する細胞が出来ればそれは癌です。そしてエラーである以上,ある程度その細胞が生まれる可能性はあります。しかし若いときはエラーが少なかったり免疫系がその細胞を駆逐してくれたりしますが,歳を取るとそうもいかなくなってしまう。ですから,極論をいうと癌は老化の一種なのかもしれません。
近代化以前の日本では,人間の死因は肺炎や消化器系の病気が多かったそうです。衛生上の問題や薬の未発達のせいで感染症とかが致命的だったのでしょう。特に冬場は年寄りが肺炎で,夏場はお腹を壊して死ぬことが多かったそうです。しかしその辺の病気は医療の発達でかかっても致命傷じゃなくなりました。最近はHIVに感染しても通常の寿命くらい生きられるそうです。
そうなってくると,最後に厄介な死因として残ったのが癌でしょう。歳を取ると癌は増えてきますから,長生きになればなるほど癌で死ぬ人は増えるように思います。
そうなると気になるのは「癌が増えている」というのは,高齢者の癌が増えているのか?それとも若い人にも広がっているのか?ということです。その辺を明確に示した資料を見たことがありません。癌は若年化してるのですか?。
ただ一方でこのallaboutの記事を見ると授乳期が減ってるという理由で乳がんが増えてると書いてます。こういうのを見ると癌が若い(中年)にも増えてるとも取れます。
一方で,最近は病院の診断によって癌が悪化する前に見つかり,手術後完治(寛解)するケースも多いようです。以前だと癌だとわからなかった人が癌と診断されてるケーるもあるのではないでしょうか?。どれくらいの割合なのか知りませんが,癌の中には癌かどうか切ってみないとわからない…だけではなく,切って病理検査しても100%確証が持てないものもあります。もしかしたら発見されずほっておいたら,そのままで寿命を全うしてしまった…というケースが昔はあったのかもしれません。
じゃぁ癌の疑いがあった場合も,実は癌じゃなくほっておいても助かるケースがどれくらいあるのか?というと,これはわかりません。少なくともガンが自然治癒しないというのは事実だと思います。きらないとわからない癌でも癌じゃないと信じてほっておくというのは,癌という病気の性格上とても危険な考え方だと思います。もしほっておいて進行してから切ってもぜんぜん間に合いません。自分の中に腫瘍があった場合,「切らなかったら実は癌で死ぬ」のと「切ったら実は癌じゃなかったので,痛い思いをしただけだった」のとどっちが得かということでしょうか?。個人的には,どっちかわからない状態で何年も過ごす…というのはこの歳では嫌ですけどね。もっと歳を取ったらわかりませんが…。
というわけで,一般に癌が増えているとか,そのためにいろいろすべきであるという論調を否定するつもりは無く,実は大いに肯定してるのですが,単なる興味として若年化が進んでいるのか?という疑問を持ちました…という話。でも増えてるという割には抗がん剤の承認は相変わらず進んでいるように見えなくて,予防とか早期発見も大事だけど,癌にかかった人にもちゃんと治療の可能性を増やしてくださいよ…と厚労省にはお願いしたいと思います。
コメント
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