たろの日記ページ,gooブログ版

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ITがリスナーのためになるかは現状はわからない

2007-07-30 19:52:07 | 音楽・アート
もう梅雨明けしたで良いんじゃないですか?という天気が火曜から続いていると思うのですが…というわけで,今日も朝から洗濯し布団を干した後,午後から横浜へ行き散髪してきました。
さて全然別の話…
プリンスが新譜を新聞のおまけとして配ったらしい」という話を聞きました。プリンスらしいといえばプリンスらしい試みだなぁとは思いました。リンクは既存の音楽流通業界のやり方に対する反論…といして殿下の行動を捉えているし,実際そういうメッセージなんだとわたしも思いますが,一方でインターネットによる流通技術の変化に対する新しいビジネスモデルの模索ともいえると思います。つまり殿下のやり方は確かにIT技術の発展により可能となっていて,既存の流通のやり方は崩壊していく可能性はあるのですが,一方で技術の発展により新たに流通で利権が発生する可能性もあるわけです。
音楽の話してはありませんが,「YouTubeを動画識別し著作権を管理」という話とかを聞くと,現状はまだ困難があったとしてもそのうちネットに乗ってる音楽をすべて管理する技術が生まれてくるかもしれません。JASRACが料金の徴収員を使うことによって徴収したりするのは今となってはずいぶん時代遅れで理不尽な部分も多いようにも思いますが,あれもシステムを作ったがゆえにつかんだ利権ともいえます。レコード業界がレコードのプレス,販売流通を抑えているのも利権です。であれば,インターネットでコンテンツの判別をできるシステムができれば,それは新たな流通利権になると思います。
もちろんアーティスト自身が自分で自分の作品を流通させるっていうのもすでに可能となってますが,殿下のように大量の作品を捌ける人ならともかく,そうでない人がシステムや管理する人を配置してやっていくのが本当にビジネス的に成り立つのか?,CD自体をプロモーションにしてライブで儲けるとか,そういうのが可能なのか?とかいうのを考えると,そこを肩代わりしてやっていく業界がでてくる可能性もあるでしょう。
つまり,IT技術が既存の流通形態を崩壊させる方向はあっていても,新しいやり方が,本当に音楽家とリスナーを直に結ぶものになるのかは,現状は良くわからないのだと思います。現状はあくまでも過渡状態でいろんなことが試みられているので,一見希望があるようにも見えますが,技術により何ができ何ができなくなるか,そこでどれくらいの市場ができどれくらいの人がどういう風にかかわっていけるのか,今のところ良くわからないのだなぁ…と。
ぜんぜん違う話ですが,最近仕事のパソコンを持って歩くことがセキュリティ上制限されるようになったのをみるに,技術の発展はいったん人を便利にはさせたけど,他の技術的発展によって,再びそれが制限されることもあるのだなぁ…と感じております。
コメント
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