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音楽マーケットと東アジアの近代化

2007-01-23 10:09:26 | 音楽・アート
去年だったと思いますが,今発売されているパットメセニーグループの最新のライブアルバムは韓国での公演を録画したものらしいです。買ってませんが…。このニュースを聞いたとき,これまでは日本はジャズの消費国の代表(つまりお得意様)だったのが,これからは韓国がそうなるのだろうか?…と思いました。ジャズはアメリカ発祥ですが,すでにアメリカよりヨーロッパや日本の方が効率よく稼げる(大きなハコに客が入るしギャラがいい)ってことで,夏のジャズフェスの時期とかはアメリカからミュージシャンが減り,ヨーロッパや日本に来ていた…というのは以前からよく言われてました。

海外のジャズやロックのライブアルバムに日本の公演が結構ある…っていうのは,日本の客質や開場や録音がいいというのもあるかも知れませんが,日本の購買者を意識してる…っていうのもあるのだと思います。やっぱり日本でのライブ盤をうれしくて買ってしまうというか…。
そういう風に考えると,最近,若干ジャズのライブ盤は日本公演が減ってるような気がするし,ヨーロッパはともかく韓国盤とかが出てきたのを知ると,かっての日本…が今は韓国とかになってるのかな?と感じるわけです。

一方で音楽の話ではありませんが,中国が韓国車をコピーってニュースを観ると,かって日本はヨーロッパやアメリカの製品をコピーして,それらの国の顰蹙を買った。ここしばらくは韓国とかが日本の製品をコピーしてる。そして今度は中国が韓国を…っと,なんというか縁とというか(笑),まぁ歴史は繰り返すと…。かっての日本の位置が着実に韓国とか中国に移っていっていると…。
そう思うとジャズとか西洋音楽の消費国もそのうち中国とかになって,日本には主要ミュージシャンはあまり来なくなるのかも知れません。

一方で,先日e.s.t.のライブを観たときに,ドラムがYAMAHA製だったのを観て,日本は楽器メーカとしてもすでに一流で,そういう意味でいうと,韓国とか中国が海外のミュージシャンに楽器を愛用される…っていうのは,まだまだ時間がかかるんだろうなぁ…とか,韓国とかもそういうのを目指すんだろうか?…とかもとも思ってしまいました。

話が飛び散るのですが,見回してみると自分の生活空間にはほとんど日本製のものしかありません。海外製…特にオリジナルとしての西洋製のものはほとんどありません。家電,家具,衣類,鞄,楽器…とか…全部日本製です。PCのCPUくらいかな…,海外製じゃないとないのは…。
これらは,日本が海外の製品をコピーしまくった結果だと思います。日本はこれだけ西洋のものを輸入しなくても済む空間を作り上げました(食糧自給率は低いですが…)。それが近代化であり,その過程で西洋文化の消費地としての西洋音楽のマーケットが日本にあったとしたときに,これら全部を韓国とか中国とかも追体験するのか?,それとも全部はもう無理で,一部だけになるのか?,良くわかりません。
でも仮に全部をやられた場合,では,日本にはどういうオリジナルが残るのか?…ちょっと心配だったりもします。最後は音楽マーケットとしても見捨てられるという心配もあるかしら?(^^;)…。

えーっと,ちょっと話を広げすぎて息切れしたので,またこの話題は続きます。
コメント (1)
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