かって祇園甲部で売れっ子ナンバーワン芸妓であった著者が自らの半生を書いた自叙伝。
著者は祇園甲部の花柳界が海外はおろか日本の国内でも正しく認識されていないことにいきどおりを感じこの本を書いたとのこと。この本は海外でも翻訳され販売されている。
なるほど,確かに日本の中では芸妓さんを遊郭の花魁などと混同している人も多いように思う。しかし祇園甲部の花柳界の舞妓・芸妓はあくまでも舞や演奏等の芸を売り物にしており身を売るわけではありません。もちろん接待も行いますが,それはプロとしての接待術であります。
この自叙伝を読んでいると,その辺の作者のプロ意識,プライドの高さがひしひしと感じられます。幼少の頃から芸妓になるために育てられ,一流の芸,技を習得し,それを一流の環境でお客様に提供するというおもてなしの仕事ということなのでしょう。とはいえ花柳界のシステムが時代にあっていないことも確からしく,その危機感も著者は訴えております。
…とはいっても,なかなかわたしには別世界だなぁ…という印象も受けました(^^;)…。お客様はあくまでも政界や財界,学者,芸術家等であり,単なる企業研究者がおもてなしを受けられるような日が来るんでしょうか?。余談ですが,祇園甲部に行けるような学者ってどういう人なんでしょう?…。やっぱり著作物とかがたくさんある先生なのかなぁ…。
それからシステムが古いと書きましたが,ということは一方でTVや雑誌がない時代のアイドルの売りだし方…みたいなものがそういうシステムだったのじゃないか?…とちょっと想像したりもしました(でも大衆芸じゃないところもミソな気がします)。
いずれにせよ非常に興味深く読ませて頂きました。いつかその芸に触れれる日が来ることを楽しみにしたいと思っております。
著者は祇園甲部の花柳界が海外はおろか日本の国内でも正しく認識されていないことにいきどおりを感じこの本を書いたとのこと。この本は海外でも翻訳され販売されている。
なるほど,確かに日本の中では芸妓さんを遊郭の花魁などと混同している人も多いように思う。しかし祇園甲部の花柳界の舞妓・芸妓はあくまでも舞や演奏等の芸を売り物にしており身を売るわけではありません。もちろん接待も行いますが,それはプロとしての接待術であります。
この自叙伝を読んでいると,その辺の作者のプロ意識,プライドの高さがひしひしと感じられます。幼少の頃から芸妓になるために育てられ,一流の芸,技を習得し,それを一流の環境でお客様に提供するというおもてなしの仕事ということなのでしょう。とはいえ花柳界のシステムが時代にあっていないことも確からしく,その危機感も著者は訴えております。
…とはいっても,なかなかわたしには別世界だなぁ…という印象も受けました(^^;)…。お客様はあくまでも政界や財界,学者,芸術家等であり,単なる企業研究者がおもてなしを受けられるような日が来るんでしょうか?。余談ですが,祇園甲部に行けるような学者ってどういう人なんでしょう?…。やっぱり著作物とかがたくさんある先生なのかなぁ…。
それからシステムが古いと書きましたが,ということは一方でTVや雑誌がない時代のアイドルの売りだし方…みたいなものがそういうシステムだったのじゃないか?…とちょっと想像したりもしました(でも大衆芸じゃないところもミソな気がします)。
いずれにせよ非常に興味深く読ませて頂きました。いつかその芸に触れれる日が来ることを楽しみにしたいと思っております。