京のたんぽぽ日記

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東北旅行6 会津若松 鶴ヶ城

2016-05-23 12:32:00 |  国内旅行

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東北の旅5 会津若松への続きです。

3月5日(土)

会津若松鶴ヶ城

会津若松観光で、まずやって来たのは、鶴ヶ城です。

県外では会津若松城と呼ばれることが多いようですが、
地元では蒲生時代に名付けられた鶴ヶ城(つるがじょう)と
呼ばれているそうです。

遊女石(ゆうじょいし)

お城の天守閣へ行く為、椿坂と呼ばれる坂道を歩いていきます。
鶴ヶ城の石垣は、野面(のづら)積みと言われる積み方で、
自然石を組み合わせて積み上げていくのだそうですが。。

タクシーの運転手さんが止まって、
こんなに大きな石をどうして積み上げることができたのか。。
分かりますかと、私達にクイズ。

真中の大きな石ですが、
推定7.5トンもある城内最大の大石だそう。

え。。っと私達。そんな。。見当もつきませんよね。。

運転手さんの話によると、

この石は、余りにも重たくて動かせなかったので、
石の上で綺麗な女の人が踊り、その美しい姿で
石を運ぶ男達の勢いをつけて石を動かしたそうです。

だから、この石を遊女石って呼ぶそうですよ。

今も昔も、女性の力は強いってことでしょうかね。。

へ~っ。。と遊女石を見上げる主人です。

武者走り

鶴ヶ城の大手門の渡り櫓(やぐら)などに、
兵が簡単に昇り降りできるよう、V字型に造られた武者走り。

鶴ヶ城は、明治7年に取り崩され、
昭和40年に再築されたのですが、
ここは、取り崩しを免れたので、
築城当時の姿をそのまま留めているそうですよ。

石垣のずれ

 東日本の大地震でも、鶴ヶ城の石垣は崩れ落ちる事がなかったのですが、
一部ずれてしまったところもやっぱりあるそうです。

確かに、この部分ちょっと石垣がずれていますよね。

でも、大きく崩れてしまうことがなくてよかったです。

稲荷神社

600年前お城のできたころからの守り神社。

今は、学業成就、商売繁盛、家内安全や交通安全祈願など、
地元の方の強い味方鶴ヶ城稲荷神社だそうです。

個人で行っていたら、見過ごしてしまうような色々な所を
丁寧に教えて下さる観光タクシーの運転手さん、
何を聞いても答えて下さって、ほんとすごいです。

そして、いよいよ鶴ヶ城。

鶴ヶ城

鶴ヶ城は、古くから難攻不落の名城と言われ、
戊辰の戦争で新政府軍の猛攻にあって籠城すること一か月。
それでも最後まで落ちることがなかったお城です。

白虎隊の少年兵は、城下町からあがる火や煙で
お城が落ちたと思って落胆し自刃(じしん)したんですよね。。
でも、本当はお城は落ちていなかった。。

白虎隊のお話は、次にまわしますが、
そんな幕末の悲劇を生んだお城でもあります。

昭和40年再築されたという鶴ヶ城、綺麗ですよね。
  

普通、なかなかこんな写真は撮りませんが、
運転手さんに勧められてこんなポーズを。 

実は、横で私も同じポーズをしています。。
でも、写真はカットカットです。

 天守閣からの眺め

天守閣の中は郷土博物館となっていて、
会津の歴史に触れることができます。

鶴ヶ城の天守閣の一番上に登ってきました。見晴らしいいですね~。

会津は京都と同じ盆地なのだそうです。

運転手さんは、慣れておられるのでしょう。
ささっと軽く階段を昇られますが、
私達はその後をはぁはぁ言いながらついていきました。

でも、上に登りきった後は、風が吹いて気持ちいい~。

 

会津の町が見渡せて、登ってきてよかった~と思います。

珍しい赤瓦

鶴ヶ城の天守の瓦は、全国的にも 珍しい赤瓦が使われています。

 

昭和の再築の時には黒い普通の瓦だったそうですが、
2011年3月に大改修を行い、会津松平藩の藩祖保科正之公の時代に使っていた
美しい赤瓦に葺き替えられたそうです。

表面に薬を塗って焼いた赤瓦は強度があり、
会津の冬の厳しい寒さや雪の凍結にも耐えられるのだそうですよ。

赤瓦と白のコントラスト、綺麗ですよね。

松の木の上にかぶさっている傘のようなものは、
雪落しだそうです。

松の上にずっしりと雪が積もるのを防いでくれるそうです。 
ま、今年は、ほとんどお役に立っていないようですけど。。

「荒城の月」の歌碑

鶴ヶ城には「荒城の月」(作曲:滝廉太郎 作詞:土井晩翠)
の歌碑も建てられています。

春高楼の 花の宴 巡る盃 影さして
千代の松が枝 分け出でし 昔の光 今いずこ

荒城の月のモデルだと言われる城は全国に5つあるそうですが、

鶴ヶ城は作詞の土井晩翠が会津で講演をした時、
荒城の月は鶴ヶ城のことを思い浮かべながら作詞した
と言ったことからモデル城だと言われているそうです。

  

その他には、土井晩翠の出身地である仙台の青葉城、
土井晩翠がよく立ち寄ったとされる岩手県二戸市の九戸(くのへ)城、
滝廉太郎の出身地の大分県竹田市の豊後竹田城(岡城)、
滝廉太郎が小学生の頃過ごした富山の富山城なのだそうです。

でも、幕末の惨劇にも落ちることなくその荒れ果てた姿を
残した鶴ヶ城こそが、
荒城の月の歌にはぴったり合っていそうな気がします。

見所いっぱい

その他にも、体が銀、目がダイヤモンド
できているしゃちほこや、

朱色が鮮やかな廊下橋と、鶴ヶ城随一の規模で
積み上げられた高石垣。

千利休の息子、少庵が建てたといわれる茶室麟閣(りんかく)など
鶴ヶ城には見所が満載。 

 鶴ヶ城歴代城主

 最後に、鶴ヶ城歴代城主について説明してもらいました。

会津は、戦国時代に葦名・伊達・蒲生・上杉・保科・松平と
数多くの大名が治めた歴史があります。

一つのお城がこんなにも色々な大名に治められたのも
珍しいですよね。

せっかくなので、家紋とともに教えてもらった歴史を少し。。

1葦名(あしな)時代
1384年、葦名直盛が黒川城を築城、
      ここから600年の歴史が始まります。

2伊達時代
1589年、伊達政宗が黒川城に入城。

3蒲生(がもう)時代前期
1590年、豊臣秀吉の命により伊達政宗が
      陸奥へと移り蒲生時代に。
1593年、城の名前も鶴ケ城となり天守閣も完成。

4上杉時代
1598年、上杉景勝が会津入りし、出羽3郡、佐渡3郡を加えて
      120万石の城主に。

5蒲生時代後期
1601年、上杉景勝が米沢に行き、蒲生秀行が会津に入り
      再び蒲生時代へ。

6加藤時代
1627年、蒲生家が途絶え、愛媛松山から加藤嘉明が会津城主に。

7保科時代・松平時代
1643年、三代将軍家光の弟保科正之が城主に。
1696年、松平の姓と葵の紋を用いることになり、
      以来会津の松平藩政は九代続いたそうです。

そして、1868年戊辰戦争、
1874年 会津鶴ケ城が廃城となったそうです。

鶴ヶ城は、600年の間、城主が入れ代わり立ち代わり
時代に翻弄され続けたお城でもあったのですね。。

 

さて、次は、白虎隊のお話です。
会津若松に行きたかったのは、
この白虎隊の地に行ってみたかったという事があるのです。

その話は、また、次回に。。

 

東北の旅7 白虎隊へ続きます。 

 

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4 コメント

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Unknown (アリス)
2016-05-24 21:19:19
こんばんわ~
鶴ヶ城は、いわきに住んでいた時に何回か
行きました。やはりお客さんが来ると福島だと
猪苗代湖と会津若松観光というコースになりますから。

でもやはり観光タクシーを頼むと違いますね!
私は長崎で主人と観光タクシーに乗って、運転手さんの
知識にびっくりしましたが、この会津の観光タクシーの
運転手さんの知識もすごいですね!

たんぽぽさんの記事で鶴ヶ城のことがよくわかりました~また、私も行くことがあればいいんですけどね・・

飯盛山の記事も楽しみにしています。
Unknown (小梅)
2016-05-24 21:50:12
鶴ケ城。
天守の瓦は赤瓦なのですね、強度のある瓦だから、雪の多い会津のお城に合うのですね、
うーん。知りませんでした(^-^ゞ
遊女石、武者走り、色々あるのですね。
説明してもらいながら見ると、お城は見所も
たくさんで面白いですね。
私も たんぽぽさんの記事で楽しく お城見学を
しています(^-^)

荒城の月。
幕末から会津藩、鶴ケ城が辿った歴史を
思うと、鶴ケ城がぴったりかな~って
私も思っているのですが。。。(^-^)
アリスさんへ (たんぽぽ)
2016-05-26 10:44:54
そうですよね。アリスさんは、いわきに住んでられた事がおありでしたね。

鶴ヶ城、建て直されてとても綺麗なお城ですね。
元地元のかたによくわかったなんて言ってもらえて、
ちょっと恥ずかしいですよ。(^^;)
猪苗代湖もぜひ行ってみたかったのですが、
今回は寄ることができませんでした。
また、いつか。。です。

観光タクシー、京都でもよく見かけますが、
頼んだのは初めてです。
確かに個人で行くより、色々と教えてもらって
見所もちゃんと抑えられるし、それでいて
わりと自由にマイペースで行けるしいいですよね。
でも、ちょっと高いのが難点かな。(^-^;

飯盛山の記事も、また読んでみて下さいね。
小梅さんへ (たんぽぽ)
2016-05-26 10:53:30
鶴ケ城の天守の瓦は赤瓦なんですよ。
強度があって、雪の多い会津のお城にぴったりなのだそうです。
私も、うーん、すご~いと思いましたよ。

観光タクシーの運転手さんは、色々知ってられるので面白かったです。
天守閣内は撮影禁止だったのですが、上から外の景色は撮れたのでよかったです。

荒城の月。
幕末の会津藩鶴ケ城の、荒れ果てた姿は
哀しくそこにあった悲劇を思うと辛いですよね。
土井晩翠も荒城の月は鶴ヶ城のことを思い浮かべながら作詞したと言ってられたようですが、
それは会津の主張で、それぞれのお城に思い入れがあるのかな~。。(^-^;

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