高齢者が歩行中や運転中に交通事故で亡くなるケースが増えている。行政機関には、高齢化時代を迎えてしっかり対策を講じてほしいものだが、なかなか前向きにはなっていないようだ。
例えば交差点。スクランブル交差点などを多くし、交差点での交通事故を防止しようとしているのはわかるのだが、横断歩道付きの交差点の信号は自動車中心の考え方で信号が運用されているのが現状のようだ。
老化による体力や判断力の低下など、個人差はあるものの、高齢者にはそれぞれ事情があり、スーパーへ買い物でバイク運転中に事故に遭遇したケースなどは地方都市では多発している。
青信号の時間が短い。特に新しく広い(片側2車線以上の)道路が付けられた場合、一度の青信号でその道路を渡るのは難しい。時差信号などでお年寄りに配慮はしているが・・・
一般的に、高齢者は運動能力が劣り、歩行者用信号が青のうちに横断歩道を渡り切れないということがある。
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高齢者を交通事故から守ろうと、約10年前から「高齢者用信号」の設置が進められている。
歩行者用信号の青の時間を延長できる信号、音によって青信号を伝える信号機なのだが、この“高齢者用信号機”がまだまだ少ない。
朝夕のラッシュ時はともかく、ラッシュが終わった時間帯には信号機を制御して、車中心から歩行者中心へ交通規制していく事も必要だと考えるのだが・・・高齢化社会を迎え、お願いしたいことだ。