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一仕事終えて、この修道院へやってきました。
キリスト者ではないのに、子供の頃から縁があって、折にふれよく来るのです。一度中へ
入れてもらったことがあります。中といっても建物の中ではなく、周りの修道士たちの労働
エリアです。それは想像を超える広大なものでした。なにしろ、この山全部がそうなんです
から。外に出さないことを約束に写真も撮らせてもらいました。このすばらしい記録は大切
な宝物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f3/2c5203d6d78755bced6afbc9dce3f5a9.jpg)
修道院というと多くの人は世捨て人の行く所、などと思っています。しかしそれは間違い
です。本当はその逆でもっと勉強したい人が「清貧 貞潔 従順」の三誓願を立てて共住す
る場所なのです。
昔は仏教もそうでした。学問をしたいけれどできない貧乏な民は、僧侶になるしか道はな
かったのです。
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ここで一生終える人たちは、同じ場所にいても決して狭い知識や経験で生きているのでは
ありません。「祈り、働く」ことで、その他の多くのことを生み出しています。
学ぶことで、思考は建物の壁や窓を抜けて自由に動き回っているようです。
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裏山の中腹に「ルルドの像」があります。ここまで登る道端には見事なユリが自生してい
て、それはそれは美しい景色の連続です。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9f/a4e59c876cd2cad1c7020f06d29a55e5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/49/5552710993e6ea6408bc78111db03dba.jpg)
いつも変わらぬこの像にお会いするとホッとして、自然に手をあわせています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/be/8edab567022ebd0debc805af89349c77.jpg)
函館山がうす曇りの空にポッカリ浮かんでいました。
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人はそれぞれ死ぬまでの限られた手持ち時間を、何にどのように使えばいいのか、そんな
ことを考える楽しい時間でした。
さあ、疲れもすっ飛んだから、また働くのだ。
動(yurugi)
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