森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

春の大発見

2024-03-13 | 日記


 今週になってからやっと雪解けが始まり、少しずつ春の
兆しが見えてきました。
動物たちの動きが急に活発になっています。
雪が落ちて土が露出した斜面には、生きものや鳥たちが
集まって、土中の虫などの食べものを探します。

 一番早く出現する春植物は、やはりフキノトウです。
歩きながら眺めていると、斜面の枯れ葉の下に僅かに緑が
見えたので、上の枯れ葉を2~3枚取り除くと、思った
とおり可愛いフキノトウの赤ちゃんが顔をだしました。
なんとも嬉しくなり、その周辺の枯れ葉をそ~っと
静かに剥がしながら探してみると、さらに3ケの赤ちゃん
フキノトウが見つかりました。
これは、長い冬の終わりと希望の春を告げる大発見で
ありました。

 来週は早くも彼岸入りです。
雪解けが一段と加速されていくことでしょう。
もともと彼岸は神道の行事で、仏教の行事ではありません。
神道の豊作を祈願する「日の願い」が「日願」となり、仏教
の「彼岸」と結びついたものです。
ですから、「彼岸」は日本特有の行事でインドや他の仏教国
にはありません。
このような一見仏事と思われている信仰行事のなかに、神道
由来のものがたくさんあります。
なにしろこの国に仏教が伝来した千数百年前から、神道と
仏教は補完しあい混淆して、日本人の生活に大切な数々の
信仰行事を生み出してきました。
明治政府はなんとか神仏を引き離そうと頑張ったのですが、
結果は大失敗に終わって今日に至っています。
生活に根付いた習慣はたとえ国が強制しても簡単には変わら
ないようです。

 本州からは桜の便りが聞こえてきます。
一方で、未だに上下水道が通らない能登の悲しい現状も
伝わってきます。
そして永田町のくだらない話も……
明るい春にしなければ、と思います。
















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