森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

縄文遺跡

2023-01-12 | 日記


 だれもが「一月は あっという間に過ぎるよ」といいます。 
 確かに年が明けてから、ちょっとボケ~ッとしていただけなのに、もう
 小寒が過ぎて中旬になってしまいました。
 窓から、雪の上に残ったキツネの足跡など数えているのでは、脳に良
 くないと考えて、近くの町の郷土資料館をのぞいてきました。

 この辺りは縄文遺跡がたくさんあって、道路工事のたびに新しい遺跡が
 現れます。
 土器などはザクザク出ますので、これらの展示はごくありふれたモノの
 ように、無造作に台の上にポコンと置かれています。
 それがまた、なんとも楽しいのです。
 縄文人と同じ生活感を味わえるのです。
 まあ、勝手にそう感じているだけなのでしょうが。



 道南は縄文遺跡の宝庫なのですが、それより前の後期旧石器時代の遺跡
 はごく少ないのです。
 それは人が住んでいなかったわけではなく、その地層に達するまで深く
 掘らなかったのです。
 それは日本には縄文以前の旧石器時代はなかったのだ、と決められていた
 からです。
 ですから我々も学校では、日本人は縄文時代に現れたと教わりました。
 子どもたちはみんな「日本人はどこから生まれたの?空か海か地面か木?」
 などと不思議に思い、先生に尋ねたのですが先生は「わからん!」
 と怒るばかりでした。
 想えば、本当にわからなかったようです。

 今はもちろん科学的な教育になっていますから、学校で旧石器時代のことも
 教えています。
 また発見された遺跡も旧石器時代の地層まで深く掘っていますから、その
 時代の石器や貴重な土器も現れて研究がすすんでいます。
 自分としては、縄文時代と同じく、いやむしろ後期旧石器時代のほうに
 関心があります。
 そのころは、北海道にでっかいゾウがたくさん歩いていて、人間とともに
 暮らしていたのですから、いったいどんなようすだったのかと、想像する
 だけでも楽しいのです。

 さあ、来週はもう大寒に入って、今冬いちばんの寒い日々がやってきます。
 いつまでもボンヤリしてはいられません。
 頭も身体もピリッとしましょう。


 
 
 
 
 
 

  
 
 
 
 

 

 


 
 
 

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