寒の花
2023-01-20 | 日記
今日から大寒です。
今年の大寒は1月20日から2月3日までで、大寒明けの2月4日が
立春です。
内地では大寒の15日間を寒さの底として、これをやり過ごしさえすれば
春はすぐ近しです。
今朝のラジオで「歩いていると ロウバイの香りがして きょろきょろ
見まわしました」とリスナーがいっていました。
内地で寒の花の代表といえば、梅、椿、蠟梅です。
そしてみな良い香りを放ちます。
特に蠟梅の香りはそうとう強いので、道を歩く人々はかなり遠くからでも
気が付いて枝を探します。
見つけると「あった! あった!」とまるで春を探し当てたように
大喜びします。
ちなみに北海道には蠟梅はありません。
私はいい歳になるまで「蠟梅」を「老梅」と思っていました。
なんという無知なのでしょう。
「梅が香に 追ひもどさるる 寒さかな」 芭蕉
この森で梅が咲くのはまだまだ先です。
もうこのところ、長く花や緑を観ていません。
懐かしくなって小屋の近くをウロウロ、それらしきものを探しましたが、
いくらなんでもまだ見つかるわけがありません。
ここでは、これから2月いっぱいが寒さの底ですから。
函館からは醸造屋さんの「寒仕込み」のようすが伝えられています。
酒、醤油、味噌、の仕込みには雑菌の繁殖の少ない寒の水が都合よく、
また発酵もゆっくり進むので、深い味わいがでるそうです。
近年、北海道では一級品のお米がとれるようになり、良いお米と良い水
が揃って各地で醸造業が発展しています。
函館でも数十年ぶりに日本酒の新しい酒蔵が誕生しています。
また2~3年前にはフランスの有名ワイナリーが函館に来て、
現在生産準備しているそうです。
なんでもブルゴーニュと函館の気候が良く似ていて、ワインのブドウ
の生産に適しているそうです。
日本の沈滞がいわれるなかで、函館は元気になるかもしれません。
希望的ですね。
寒い時期の楽しみの一つに、「空と雲」の色を眺めることがあります。
水色の絵の具を流し込んだような平面的な空に、純白の雲がまるく
固まってポッポッと低く浮かびます。
少し風があると一斉に移動したり、まるで生きもののようで、観ていて
飽きることがありません。
年取ってから、少しずつ冬が好きになっています。
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