昔に出会う旅

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北海道旅行No.37 北海道南端「白神岬」を目指して

2011年12月06日 | 北海道の旅
北海道旅行6日目 6/8(水)、函館から北斗市「トラピスト修道院」へ立ち寄った後、国道228号を南下、北海道南端の「白神岬」を目指しました。



北斗市の西隣、木古内町のサラキ岬にさしかかると、帆船の模型が展示されているのが見え、立ち寄りました。

「トラピスト修道院」から海岸沿いの国道228号を約10分走った道路脇に未舗装の大きな広場に展示されていたものです。

帆船の模型は、「咸臨丸」でしたが、なぜここにあるのかと言う疑問と同時に、子供の頃に読んだ本を思い出しました。

日本初の軍艦「咸臨丸」で、初の太平洋横断の航海に乗り出した勝海舟や、福沢諭吉などが途中ひどい船酔いに悩まされた話が印象的でした。

その後、箱館戦争で沈没したのかと思っていましたが、戊辰戦争で榎本武揚に率いられて江戸を出発したものの、すぐに暴風雨で難破し、戦線を離脱、その後明治新政府の輸送船として使われていたようです。

■「咸臨丸」の案内板です。
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サラキ岬に蘇る咸臨丸
咸臨丸は1857年、オランダで建造された日本初の軍艦であり、幕末の怒涛の中、1860年初の太平洋横断の快挙を成し遂げ日本近代化の一役を担いました。晩年は数奇な運命をたどり、蝦夷地開拓移民を乗せた咸臨丸は、1871年ここサラキ岬で座礁沈没し、栄光と悲劇の幕を閉じました。
このモニュメントは、郷土の歴史遺産である咸臨丸の栄光の歴史を後世に伝えようとする町内外の人々の熱き思いによって製作されました。
                           平成19年5月20日
製作/西村幸光 船体寄贈/猿見田幸男
咸臨丸とサラキ岬に夢見る会・木古内町観光協会
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船の脇にあった満開のチューリップの写真です。

この広場に咲くチューリップのようですが、咸臨丸が建造されたオランダにちなむ花ということでしょうか。



渡島半島の地図です。

赤いマークは、今回立ち寄ったスポットです。

白神岬まで南下した後、日本海沿岸を北上、松前、上の国、江差を回り、函館のホテルに帰るコースです。



木古内町から南に進んだ知内町の国道228号の道路脇に「青函トンネル出入口 撮影ポイント」と書かれた案内板と、小さな展望台がありました。

右手には知内川に架かる「萩茶里橋」があります。

地形図で確認してみると、本当は約1Km手前に青函トンネルの初めての出入り口があり、200mの区間が地上に出ていました。

しかし、その場所には道路が無く、ここは、本州からの列車が初めて見られる場所だったようです。



雄大な残雪の峰が「萩茶里橋」の向こうにそびえ、青函トンネルの展望台へ行かず、感動して見物していました。

方角から推察すると「大千軒岳」(1072m)と、周辺の峰々のようです。

残雪の「大千軒岳」の風景は、この前後の走行でも見ることが出来ますが、この場所は駐車してゆっくりと見物出来るスポットでもあるようです。



北海道南端「白神岬」に近い「赤石トンネル」入口です。

「白神岬」までの国道228号は、岩の斜面を削った断崖の道沿いに荒々しい岩礁の海岸が延々と続き、やっと見つけた駐車スペースでした。

海岸の道は通行止めになっていますが、トンネルが造られる前の道路だったようで、



「赤石トンネル」入口付近から海岸を見た風景です。

海岸に続き岩礁の向こうには濃い霧が立ち込めていました。

道東の海岸でも濃霧が見られましたが、私にとっては神秘的なめずらしい風景です。



白神岬近くの「白神岬覆道」の脇に駐車場がありました。

駐車場には「白神岬」の石碑もあり、津軽半島を望むスポットになっているようでしたが、立ち込める霧で沖の風景は見られませんでした。

「白神岬覆道」を少し過ぎた白神岬の先端に建つ灯台見物は見逃してしまいました。

地形図では灯台の北に自衛隊の小さな施設が見え、津軽海峡を見守っているようです。



駐車場に設置された津軽海峡の地図です。

案内板には「「白神岬-竜飛岬 最短地点」の距離が「192m」と書かれている様に見え、一瞬その距離の短さに驚きました。

しかし、よく見ると間の字が消えているようで、「19.2Km」でした。

写真はありませんが、海岸にある大きな岩礁に登り、付近の荒々しい海岸の風景を楽しむことが出来ました。



「白神岬」を過ぎ、日本海沿いを少し北の海岸から「白神岬」方向を振返った風景です。

まったく霧がなくなり、岬を挟んだ東西の天気の極端な違いを体験しました。

メカニズムは分かりませんが、日本海の海流や、地形などが影響していたのでしょうか。


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