昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

ドイツ・スイス旅行 12 中世の城郭都市 ローテンブルク(2)

2013年11月11日 | 海外旅行
しばらく休んでいましたが、前回に続き、南ドイツ・スイス旅行3日目、ローテンブルク観光の続きです。



ローテンブルクの町の案内図です。

前回は、北のAから入城し、西端のB「ブルク公園」まででしたが、今回は、「中世犯罪博物館」<1>から南端の「シュピタールバスタイ」<5>までを紹介します。



「ブルク公園」から南側の城壁沿いの道を進んで行くと、右手に「中世犯罪博物館」(地図<1>の場所)の三階建ての長い建物が見えてきました。

その向こうに見える塔のある高い屋根は、「ヨハニス教会」(地図<3>の場所)のようです。

添乗員さんの説明内容は、ほとんど忘れてしまいましたが、とても独創的な発想のコレクションに感心しました。

■町の観光案内パンフレットより
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中世犯罪博物館(MlttelalterllChes Krlmlnah¶uSeUm)
この有名な法律学博物館は、延べ2500m2の展示フロアに、中世後期から19世紀に至る法律の発展を展示しています。拷問道具、さらし刑や公民権剥奪刑の道具、そして多数の文書史料及び図版も展示品に属しています。
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「中世犯罪博物館」の入口から奥をのぞいて見ると、大きな鳥かごの様な器具が長い棒の先に吊り下げられていました。

罪人を閉じ込めて、カゴを上げ下げ出来るものと思われますが、どう使われたのでしょうか。

罪人を晒し者にするなら柱に縛り付けておくだけでもよく、上げ下げする機能にヒントがありそうです。



「ヨハニス教会」の角から通りを北に進むと道の先に「マルクト広場」(地図<2>の場所)の北側にある「市参事会員酒場」が見えてきました。

工事中のため、パイプで組まれた足場にファサードの絵が描かれたシートが掛けられており、観光客の失望感を和らげる配慮がされていました。

この壁には3リットル余りのワインを一気飲みして町を救った市長の物語を伝えるからくり時計があるようですが、時計の絵があるのみでした。

■町の観光案内パンフレットより
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市参事会員酒場/ツーリストインフォメーション
(RatstrinkStUbeITouristlnformation)
市参事会員酒場はかつては市参事会員専用でした。現在はここに観光案内所があります。建物に取り付けられた仕掛け時計は、午前10時から午後10時まで毎時間、「マイスタートウルンク(市長の見事な一気飲み)」の伝説的史実シーンを再現します。
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「マルクト広場」の西に建つローテンブルクの市庁舎(地図<2>の場所)です。

前面の一階部分が工事中で、ここにも建物の絵が描かれたシートが掛けてありました。

下の案内文にもあるように12世紀後半から15世紀まで続いたゴシック様式の建物の前面にルネッサンス様式で増築されたようです。

工事中の様子を見ると、数百年間使い続ける保守費用も少なからずかかるようですが、数十年で建替えられる我が国の公共的な建物と比較して考えてみることも必要ではないかと思われます。

■町の観光案内パンフレットより
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市庁舎(Rathaus)
マルクト広場(市の立つ広場)に画した市庁舎は、様式の異なる2つの建物から構成されています。後方のゴシック様式の建物(1250年~1400年)と前方のルネッサンス様式の建物(1572~1578年)です。高さ60mの市庁舎鐘塔の展望台は正面玄関からお入りください。
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写真上段は、「マルクト広場」西側の「市庁舎」と、北側にある「市参事会員酒場」の建物が隣接した風景です。

写真下段は、両建物の前面を覆う工事用のシートの一部で、建物のイメージが絵に描かれたものです。

写真下段左の「市庁舎」の絵を見ると、玄関の上は、テラスで、人々が広場の風景を楽しむ様子が描かれています。

写真下段は、「市参事会員酒場」前面の上部に時計などが並ぶ部分で、一番上は、日時計のようです。

壁に設置された日時計は、前回掲載した「聖ヤコブ教会」の隣の建物にもありましたが、古い時代から広場に時を告げてきたものと思われます。

一番下は、機械時計のようですが、その上はたくさんの目盛が付いた文字盤で、初めてみるものです。

文字盤の数字をよく見ると1から31まであり、日付けを表示する機械だったようです。

広場に正確な日付・時刻を表示し、町の人々の生活スケジュールなどのよりどころにしていた文化が中世から続いてきたことを教えられました。

上から2番目に「双頭の鷲」の紋章が見られ、神聖ローマ帝国時代からのものと思われます。



マルクト広場から西へ延び、昔宮殿のあった西端の「ブルク公園」へ続く道「ヘルンガッセ」の風景です。

通りの名称「ヘルンガッセ」の「ヘルン」は、貴族の意味だそうで、道沿いには貴族達の家が並ぶ目抜き通りだったようです。

屋根裏部屋を含めると六階建てにもなる立派な木組みの家は、かつての繁栄の時代を彷彿させます。



木組みの家の前にある「ゲオルクの泉」の風景です。

写真右上は、噴水中央の塔の先端を拡大したもので、馬に乗った騎士が仰向けに倒されたドラゴンを槍で突いている場面のようです。

この像にまつわる物語が知りたいものです。

後方の木組みの家の三階には八角形の出窓と思われる建物が突き出ており、珍しい建物に感動です。

通りの向こうには前回紹介した「フランツイスカーナ教会」の塔や、「ブルク門」の塔が見えます。

■町の観光案内パンフレットより
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ゲオルクの泉(Georgsbrunnen)
町最大の井戸で、深さ8メートル、10万リットルの水をたたえています。現在見られる後期ルネッサンス様式の姿になったのは1608年のこと。
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マルクト広場から南に進んだ「ヨハニス教会」(地図<3>の場所)の横にも噴水がありました。

写真右上は、噴水中央の塔の先端を拡大したもので、二つの尾が着いた人魚の像です。

この人魚、顔をよく見ると鼻の下にヒゲがあり、男のようです。

女の人魚は、「マーメイド」の名でよく知られていますが、こちらは男の「マーマン」で、ローマ神話などに由来するものでしょうか。

ヨーロッパでは珍しくないのかも知りませんが、初めて見る男の人魚には驚きました。

■町の観光案内パンフレットより
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ヨハニス教会(」ohannisklrChe)
このカトリック教会の設立は1390~1410年。
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「ヨハニス教会」から更に南に歩いた「プレーンライン」(地図<4>の場所)の風景です。

直進した先に「ジーバーの塔」がそびえ、右手の坂道を下ると「コーポルツェラー門」がそびえています。

正面の「ジーバーの塔」は、かつての門塔だったようで、町が南に拡張された今でも建物が残されているようです。

二股の道の間には可愛らしい黄色の木組みの家と、その前に鉢植えの花が飾られた小さな井戸があり、記念写真一番の記念写真になりました。

■町の観光案内パンフレットより
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プレーンライン/ジーバーの塔(Plonleln/Slebersturm)
ドイツの最も美しい中世の町並みのひとつであるプレーンラインは、昔から写真のモチーフとして人気を博しています。その後ろにあるジーバーの塔は1385年頃に建てられました。
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ローテンブルクの案内パンフレットの表紙を飾る「プレーンライン」の写真を参考のため、拝借しました。

左右の塔がよく見えるアングルで、家々の窓辺に飾られた花も可愛らしい風景を演出しているようです。

ローテンブルクの町の中でもとりわけ素敵な絵になるスポットでした。



「プレーンライン」のそばにある「日本人の店」と書かれたお土産物屋の風景です。

添乗員さんから教えられた店で、マルクト広場から南に進んで行くと、少し手前の左手にあり、妻も土産物を買い込んでいました。

女性店主と、若い女性の店員さんからの親切な説明で、土産物を選ぶのが助かったようです。



写真上段の風景で、正面の塔は、町の南端にある砦「シュピタールバスタイ」に建つ「シュピタール門」、右手の塔は、Spitalkirche[病院協会]の施設と思われます。

写真下段は、ローテンブルクの観光案内の鳥瞰図の一部で、冒頭の町の案内図では城壁が南に突出た部分になり、右上に「プレーンライン」、左下に丸く突き出た「シュピタールバスタイ」と呼ばれる砦が見えます。

この一帯は、14世紀に城壁が南に拡張された部分で、それまでは「シュピタール」と呼ばれた地区で、夜間に門が閉じられて町に入れない人達のための宿泊施設や、病院などがあったそうです。

右手に高い塔の見えるSpitalkirche[病院協会]はそのなごりかも知れません。

鳥瞰図で、左下の砦「シュピタールバスタイ」を見ると、丸く城壁に囲まれた小高い場所に塔がそびえ、外側の道の部分はかつての堀だったようです。

町の数ヶ所の城門と比較すると、際立って堅固な施設に見受けられ、理由は不明ですが、かつて町の南の門が最も重視されていたことがうかがわれます。

中世からの城壁と、町並が残るローテンブルクは、中世のドイツを実感できる思い出深い町でした。

■町の観光案内パンフレットより
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シュピタールバスタイ
17世紀に建てられたこの堅固な要塞は、二つの空濠と7つの門を備えた、町最大のとりでです。よく保存された外濠も見所。また大砲のある塁道まで行くこともできますので、ぜひこらんください。
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