昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

益田市三里ヶ浜の「観音岩」

2009年11月07日 | 山陰地方の旅
10月11日の石見(島根県西部)旅行の続きです。

浜田市から日本海沿岸を西に走り、山口県萩市と隣接する益田市に向かいました。



益田市街を通り過ぎ、海岸沿いを5~6Km西へ走ると浜辺の近くに立つ「観音岩」があります。

海岸近くの海に半円形の大きな岩がそびえていました。



「観音岩」周辺の地図です。

益田市街を西に進むと石見空港があり、サンシャイン広場を過ぎた国道191号沿いに未舗装の駐車場があります。



駐車場から見た「観音岩」です。

駐車場に「海岸保全区域喜阿弥地先海岸」の案内板があり、「観音岩」から約1Km西の「喜阿弥港」までを保全区域とする図がありました。

海岸の土砂採取や、施設の工事などの場合、県知事の許可が必要と書かれています。



「観音岩」付近から西に続く長い砂浜です。

上の地図の「ふれあい広場」そばに海水浴場のマークがあることから夏には大勢の人で浜がにぎわうものと思われます。

先に見える岬は、1Km先にある「喜阿弥港」辺りでしょうか。

13:30頃、少し陽が西に傾きかけ、逆行気味の写真になりました。



西から見た「観音岩」をアップで撮ってみました。

良く見ると右向きのネズミのようにも見えます。

左に伸びたシッポ、丸めた背中、右側にある丸い目、顔の下に揃えた前足・・・。

岩の裏は日陰でよく確認できませんでしたが、

岩の裏は、日陰でよく見えませんでしたが、この岩の面は、どう見ても観音様には見えません。



「観音岩」の上部を拡大した写真です。

岩の一部には草が茂り、毛がびっしりと生えているような感じにも見えます。



海岸を東に進み、海岸とほぼ直角方向に見た「観音岩」です。

なぜこの岩を「観音岩」と呼ぶのかわかりませんが、岩礁の目印となって付近を航行する船の安全を守っていたものと考えられます。

山陰西部の海岸で、観音にまつわる場所は、今回石見旅行の最初に行った畳ヶ浦の穴観音、2007年8月の山口旅行で行った長門市油谷の「立石観音」があります。

いずれも、危険な日本海に船出する人々の安全を観音様に見守って頂く信仰の場になっているようです。

観音菩薩は、様々な姿で現れて人々を救うと言われ、この岩もその一つでしょうか。



上段の写真より少し東から撮った「観音岩」です。

やはり岩の端の厚みは薄いようです。

海は比較的穏やかでしたが、波の音と磯の香りで気持ちの良い浜辺の散策でした。



「観音岩」から東側の海岸を見た景色です。

右手の山から突き出ている鉄の構造物は、石見空港の誘導灯と思われます。

飛行機は、ちょうど「観音岩」の真上を航行するようで、観音様に空の安全も見守って頂くようにお祈りするのもいいのではないでしょうか。


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