昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

「石見畳ヶ浦」の犬島・猫島・穴観音の景観

2009年10月18日 | 山陰地方の旅
10月11日~12日石見旅行(島根県西部)に行きました。

最初のスポットは、浜田市国分町の「畳ヶ浦」です。



「畳ヶ浦」は、浜田市街の北にある海岸で、地図右下の国道9号を国分中学校付近から地図左の海岸方向に進んでいきます。

福山から高速道路で浜田インターを経由して「畳ヶ浦」近くの①国府海水浴場に着いたのは8:40頃でした。

「畳ヶ浦」は、赤い点線で囲まれた辺りの海岸で、②付近に駐車場と、トンネルの入口、③にトンネルの出口があります。



国府海水浴場の駐車場から「畳ヶ浦」方向を見た景色です。

晴天に恵まれ、日本海のながめは、とりわけ気持ち良く感じられます。



国府海水浴場の海にはサーフィンをする人が波を待って浮かんでいました。

手前の建物には海水浴場の監視所や、シャワーなどがあるようです。



「畳ヶ浦」方向の海の中に防波堤が造られ右端に「猫島」がつながっています。

右の半島の先には「犬島」があります。



写真を拡大して見ました。

左手の「猫島」の下部には穴が見え、右手の「犬島」は「猫島」より少し大きな島です。

「畳ヶ浦」の入口にある駐車場に観光案内所があり、観光案内のボランティアさんから「犬島・猫島」にまつわる伝説を聞きました。

■観光案内のボランティアさんから聞いた「犬島・猫島の伝説」です。
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奈良時代、聖武天皇が全国に国分寺の建立を命じ、石見国でも「畳ヶ浦」の近くに国分寺が建立されました。
石見国分寺には高い塔がそびえ、その立派な様子を見て海の向こうの唐は、快く思わなかったそうです。
唐は、石見国分寺を焼き払おうと、猫を日本に派遣しました。
日本には忠犬がおり、幸いにも猫の動きを察知し、戦いが始まりました。
忠犬の攻撃に、猫は追詰められ、ついに畳ヶ浦の海に飛び込み、忠犬も後を追掛けたそうです。
しかし、畳ヶ浦は真冬の厳寒の海で、ついに二匹とも凍死してしまい、「犬島」「猫島」になったと言われています。
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聞いた話を思い出し、適当に書いて見ましたが、間違っていたらお許し下さい。



「畳ヶ浦」のトンネル入口に来ました。

右手に駐車場(100円/回)があり、左手に向かう道路(通行止)の先に「犬島」があります。

この切立った断崖は、1872年(明治5)の浜田地震で出来た断層だそうです。

この断崖は、断層の面で、土地が隆起してこの高い断崖が出来たようです。



左手に二つの島が見えますが、手前が「犬島」、向こうが「猫島」で、手前の海は防波堤に囲まれた唐鐘漁港です。

「犬島」には橋がつながっていますが、道路は通行止めです。

島や、手前の断崖は礫岩[れきがん]のため、崩れやすく土砂が落下する危険があるものと思われます。

この「犬島・猫島」の美しい景観も、いずれ崩れて無くなってしまうのかもしれません。

「犬島」の上に生えている松の木が少しでも長く、島の崩壊を守ってくれることを願うものです。



「畳ヶ浦」のトンネル入口を入り、少し進んだ場面です。

幅2mの長いトンネルは、蛍光灯が明るく照らしていました。

トンネルの向こうから「ドドー!! バシャー!!」潮が岩に激しくぶつかる音が聞こえてきました。



トンネルを進むと突然薄暗い洞窟の部屋が開け、左手に海に向かって二つの穴が開いて、時折波のしぶきが立っていました。

ここは「賽の河原」と呼ばれる「海食洞」(波浪で出来た洞窟)だそうです。

この右隣にもうひとつトンネル状の洞窟があり、海に向かって歩いて行けるようでしたが、通行止めの標識が立っていました。

この広い洞窟「賽の河原」は、三つの穴で海とつながっていました。



トンネルから「賽の河原」に出たすぐ右手の様子です。

右手奥に「穴観音」が安置され、その右隣には多くの石仏が並んでいました。

トンネル入口に唐鐘漁港がありましたが、「穴観音」は、昔から漁師達の厚い信仰を集めているようです。

写真左手に次のトンネルの入口が見えています。



「穴観音」の前から海につながる穴をのぞくと「猫島」が見えます。

浜田地震で海が隆起したと聞きましたが、この洞窟の景色はいつからあったのでしょうか。


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