昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

三山時代の沖縄

2007年04月12日 | 沖縄の旅
 
名護市から本部半島北部の今帰仁(なきじん)村に向かいました。

上段の地図は、沖縄本島の14世紀頃、「三山時代」と呼ばれる時代の推定勢力地図です。
沖縄本島では三つの勢力が鼎立した時代で、それぞれが中国「明」との交易も行っていたようです。

今帰仁城(なきじんぐすく)は、北山王となった「怕尼芝」から三代の王統が沖縄本島北部の国頭地域を治める中心になったようです。

現在でも沖縄本島は、同じ様なエリア区分で、国頭(北山)・中頭(中山)・島尻(南山)の三つの地域に区分されるようです。

おもしろいことに沖縄本島の耕地土壌も、国頭マージ(赤色土・黄色土)、ジャーガル(灰色台地土)、島尻マージ(暗赤色土)とそれぞれ三つのエリアに似たような分布をしているそうです。
又、土壌を比較すると中南部地域のジャーガルが最も農業に適した肥沃な土壌だそうです。

沖縄本島の人口分布も中南部地域が高く、土壌の違いが生活文化の違いになり、政治的な地域区分にも影響してきたのではないかと推察しています。

写真中段・下段は、今帰仁城の入口付近の風景です。
今帰仁城は、かって国頭地域の政治の中心で、首里城と並ぶ規模の城(ぐすく)です。
2000年にはユネスコの世界遺産として登録されました。