武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

芥川龍之介の俳句

2011年11月19日 | Weblog
 芥川龍之介が高浜虚子に宛てた自筆書簡が、未整理資料から発見されたと虚子記念文学館(兵庫県芦屋市)が発表した。同館によると虚子への自筆書簡の発見は初めてという。龍之介の句には虚子の筆で朱色の◎や〇の印がつけられている。因みに、龍之介の俳号は「我鬼」という。


 高浜虚子選

   小ぎたなき古洋妾や花蓙に

   行水の捨湯蛙を殺したり

 ◎ もの言はぬ研ぎ屋の業や梅雨入空

   宵闇や殺せども来る火取虫

 〇 向日葵の花油ぎる暑さかな

   よべの風藺田にしるしや朝曇

 〇 殘雪や墓をめぐつて龍の髯

 〇 篠懸の花さく下に珈琲店(カツフエ)かな

   榾焚けば榾に木の葉や山暮るる
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