武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

『西医学』西式健康法(5)

2019年07月26日 | Weblog
                                            背腹運動

 『西医学』西式健康法(5)

 背腹運動

 尾骨を中心に、頭の頂端までをなるべく一直線近くして、恰も一本の棒の如く左右に揺振すると同時に、腹部の運動を併せ行うこと、朝夕十分間宛。(西勝造著「西医学健康原理実践宝典」)

 座って左右に体を揺らしながら、お腹を前に突き出す運動である。左右に揺らす運動は交感神経を、腹部の運動は副交感神経を刺激する。
 この背腹運動の前には、準備運動がある。

  1、両肩を上げ下げすること10回
  2、頭を右に倒すこと10回
  3、頭を左に倒すこと10回
  4、頭を前に倒すこと10回
  5、顎を引いて頭を後ろに倒すこと10回
  6、頭を右後方へ回すこと10回
  7、頭を左後方へ回すこと10回
  8、両腕を水平に上げ、頭を左右に1回ずつ回す
  9、両腕を真直ぐ上にあげ、頭を左右に1回ずつ回す
 10、親指を中に入れて強くこぶしを握り、上腕を直角に曲げて水平に下ろす
 11、そのままの姿勢で、腕全体をできるだけ後ろに引きながらあごを突き上げ、頭を後ろに反らせる

 背腹運動である。
 正座して、脊柱と腹の運動を同時に行う。上体を真直ぐにして背骨を尾てい骨の上にのせ、膝は肩幅に広げる。そのまま体を左右にメトロノームのように揺らす。そして身体を左右に傾けた時、お腹を押し出すようにする。
 左右1往復を1回と数えて、1分間に50回くらい、10分間で500回くらいが標準だが、最初は200回でも300回でも、無理をしないで行う。
 背腹運動は、背骨の歪みを治し、便通をよくする効果があり、病気の予防と治療および一日の疲労回復に特効ある運動法である。運動中いつも「良くなる、能くなる、善くなる」と念じると、潜在意識がはたらいて効果が一層上がる。

 ※西勝造著「西医学健康原理実践宝典」昭和25年
   序
 本書は、すでに西式保健治療宝典として刊行し、広く世に行われたが、太平洋戦争以来絶版となって居って、実践者の要望熾烈なるにも拘らず、これを充たすことが出来なかった。然るに、今度機が熟して、その全体に亘り稿を新たにし、牽引を附し、体裁を調えて、改めて世に問うこととなったが、これを以って一般の要望に応じ得るものと思う。
 今や、新興日本の世界に於いて担うべき使命は、癒々重大を加え、国民は協力一致、不抜の決意の下、逞しく立ち上るべき秋である。而かも顧みて国民健康の現状に及ぶ時、転た深優に耐えないものがある。
 幸に、西医学健康原理とその実践は、普及二十余年の歳月を経て、その革命的理論に拘らず学界にも一般にも漸く浸透して、人類の健康は挙ってこれに依らなければならないと感得するに至ったことは、真に私の喜びを新たにするものである。
 かくの如き趨勢の下、本書の刊行は格段の意義を見出すであろう。
 切に大方の活用を望む。
      昭和24年の初秋         著者識
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都外大西 第三戦勝利 | トップ | 『西医学』西式健康法(6) »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事