高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

三越、職人展

2006年07月07日 22時09分00秒 | 職人仲間

20060706163056 只今、東京日本橋三越本店7階、催事場で行われている「匠の技、日本の職人展」でのデパートの担当者「K」さん。いろんなデパートに出店させて、頂いているが、本当に担当者の良し、悪しで一週間が重苦しい日になったり、楽しい一週間になったりする。この「K」さんは職人の立場に立って考えてくれる方だ。人懐っこい笑顔とこまめな配慮を本当に良くしてくれる。準備日のデパートのルールの説明会でも、デパートのルールと現場のキビとの温度差を一生懸命、訴えてくれた。気持ちがこもった言葉はちゃんとみんなに届いてますよ。これからも、われわれ職人の応援をよろしくお願いします。

今日はひとつお客様とのやり取りでヒヤッとした。娘さん夫婦とお母さん、気に入っていただいたバッグをお買い求めして頂いた。バッグに付ける根付を作り、いざ、箱に入れて渡そうとしたとき、持ち手の籐が一箇所はじいているところを発見。内心びっくりである。あってはいけないことである。キャンセルしてもらおうか?迷ったのだが、「少し、不具合を見つけました。すぐお直しすることはできますが少し、時間をもらえますか?」と素直に申し上げた。気持ちの良い方で「30分ほど他の買い物をしてからまた来ます。」と言って頂いた。待たせたお詫びに手作りのお箸を三膳、気持ちとしてお渡しした。手作りのものなので100%完璧には行かないときもあります。でも、そんな時、素直に悪いところをお客様に説明して、誠実なやり取りをしないとずっと後まで尾を引くのです。今回は本当に気持ちの良いお客様にこちらの心を救って頂いた出来事でした。

竹工房オンセ

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