毎年、4月の初旬に別府市内にある朝見神社で「竹の感謝蔡」が行われる。
例年、生贄として二人の人柱が提出されるのだが、
今年は、何と!工房オンセの出身メンバーが二人、「生贄」に選ばれた。
生贄と云っても、埋められたりするわけでなく、
4月の初旬といえば、まだ肌寒い時期であるが、夏物の薄い白装束で花篭を作り、神様に奉納するのだ。
その花篭を作るために、1ヶ月前から、肉類の食事を絶ち、朝早く、滝に打たれて身を清め、篭作りをするのだ。
左の人物が、梶谷さん。今年の2月に「伝統工芸士」に認定された。工房オンセに居るときは、資材調達部長として活躍していた。
何か備品で欲しいものがある時、梶谷さんに相談すると、二三日すると、何処からとも無く拾ってきてくれるのだ・・・・・・・
右の人物は、遠藤君。彼も今年の工芸展で県知事賞と九電メセナ賞のダブル受賞をし、現在一番注目を集めている竹細工士である。
真面目をそのまま形にしたような青年で、工房オンセに居る間でも、彼のエピソードには、事欠くことが無い。
二人が着ていると、白装束と云うよりも、幼稚園児が切るスモッグの様な感じに見える。
二人が製作しているのは、おなじみ「四海波」の花篭。
この花篭は、江戸時代に考案されたものであるが、短時間で製作することが出来、初心者用の小さな物から、献上用の大きな物まで、実に様々な場面で使われる竹篭の代表作品である。
私も竹の組合に入って、20年近くになるが、この春の感謝蔡に参加するのは、今年が初めてである。
例年は、たいてい出張の時期と重なってしまい、この時期に居ることが無いのだ。今年は、大災害の影響で、出張のスケジュールが変わってしまい、たまたま、見に行くことが出来た。
例年、4月の初旬の土・日は「別府温泉まつり」も開催されているのだが、今年は大災害の影響で自粛して無くなってしまった。
こんな時だからこそ、被災にあっていない所では、元気を出すためにもお祭りをした方が良いのに!
我々が元気になって、被災した地域の復興の手助けにならなくてはいけないのに、何から何まで自粛・自粛で、気持ちを下げてしまってはダメですよ!
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