年の初めの食卓に、色鮮やかな青竹箸で、彩を・・・・
青竹の青さは、短い時間しか持ちません。空気に触れているうちに、ドンドン青みが抜けて行き、黄緑色に薄く為っていってしまいます。
「一期一会」の言葉にあるように、
茶席を設けた主人が、お客様を迎えるにあたり、裏山で竹を切り、お箸を削ったそうです。
青竹の一番、鮮やかで美しい一瞬に合わせて、使って頂くためです。
最高の状態でお・も・て・な・し。
まさに、一期一会の原点です。
竹藪で竹を切り出し、色が美しく、傷が無く、真っ直ぐな竹を選んでいくと、半分以上は使えない物です。
良い、材料を吟味する。これが一番大切な事です。
竹は真っ直ぐだと、勘違いしている人も多いのですが、微妙な曲がりや反りがあります。
そんな竹を無理に削って作っても、美しい箸は作れません。
最高の材料で、最高の箸を作る。
1膳一組ですから、必ず、2本を隣合わせになった部分を使います。
同じように見える青さですが、自然の色合いです。微妙に色合いの違いがあるため、すぐ隣のペアを崩すことが出来ないのです。
ある程度までは、切り出しナイフで削って行きます。
その後、2本を一組にして、鉋で削り、幅と暑さを揃えます。
全て、切り出しナイフだけで作るときもあるのですが、ある程度の数を作るときは、鉋で仕上げることが多いです。
最後に、もう一度切り出しナイフで、面取りをして、角を取ります。
つづく、
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