高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

作品を育てる

2009年03月18日 06時08分29秒 | 出張

今年からお披露目した「竹と革」のコラボ商品。日本橋三越と名古屋松坂屋でお客様に見ていただき、結構な反響を頂き、お買い上げ頂いた。しかし、改良しなくてはいけない所もある。もっともっと作品として磨き上げていき、世界の何処に出しても通用する作品に仕上げて行きたいのだ。

ただ今、第2弾を製作中である。作品数も増えていくし、デザインも変えていくつもりである。その為には、革の事をもっと知らなくてはならない。知っている人に教えていただかなくてはならない。

横浜高島屋への出張の前に一日早く東京入り、革靴屋の杉浦君に無理を言って、一日、革の職人さんの所や、革屋さんに連れて行って頂いた。我々もそうだが、職人さんには得意分野と不得意分野があり、今私がお願いしている職人さんも非常に良心的に対応して頂き満足しているのだが、違った技術を得意としている業者さんとも開発して行きたいと思っている。

317_031 革小物の業者さんが集積していると言われている浅草であるが、今は90%が中国に生産をシフトしてしまっているそうだ。革屋さんから、そういった業者を紹介しましょうか?と言われたが、それでは国産手作りにこだわっている私の所には合わないので遠慮した。

革の種類は無数にあり驚いてしまう。今回私は、「値段より品質の良い物」に絞って探すつもりであったので、「ある程度安定して量が確保でき、品質にばらつきが無いもの!」に絞り込んだ。杉浦君おかげで、目当ての革が見つかりました。案内も無く、飛び込みだけで探していたのでは、皆目検討が付かなかった上に、品質や値段も言われるがままになってしまうだろうが、杉浦君のおかげで実にスムーズに話が進んでいく。本当にありがとうございました。

お昼を、浅草寺裏の「弁天」という蕎麦屋で頂いた。ここは、あまり観光客が来ない落ち着いた店である。私は書き上げ蕎麦を頂いたのだが実に美味しかった。それと、杉浦君からお土産に頂いた、「亀十のどら焼き」も本当に美味しい。この2軒は覚えておいた方が良いですな!

竹工房オンセ

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