高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

男の着物

2006年08月21日 21時14分00秒 | 職人仲間

06_021 無事新宿伊勢丹での九州展も終えることができました。今年は高校野球が球史に残る名試合ばかりが続き感動を与えてくれた。しかし、その分か?どうか?分からないがお客様の入りが今一の催しになってしまった。そんな中、お馴染みのお客様が沢山顔を出して頂き、ありがとうございました。

最近、男の着物姿が良く見受けられるようになった。この写真の「Y」さんは、いつも粋な着こなしで顔を出してくださる。数年前、お母様へのプレゼントで私のバッグを買っていただいてから、いつも来ていただいている。今回は反対に「Y」さん手作りの手提げ袋を頂いた。ありがとうございます。今回は男の人からの反応がいろいろあった。着物の時に持つ、本格的な竹のバッグが無いのだ。特に伊勢丹本店には「メンズ館」が有名で、こだわりのある男の人が沢山来店されているのだろう。次回の催事の時は男物グッズを一コーナー作ってみよう。暑い夏に粋な男の着物姿はいいですなー、特にこの「Y」さんは優しい顔立ちとトレードマークの髭、かっこいい!06_027

今回はいつもの場所から変わって壁際の天井の低い、空調の利かないやりにくい場所であった。そんな中、幸いだったのは前の売り場の「屋久島の硯」屋さんの北山さんと知り合った事が何よりの収穫であった。本格的なこういった硯はお客様に理解していただくまで少し時間が掛かるものです。私たち素人には硯の石の良し悪しは分からないので、作っている人の人柄を見る。この人の作品は正直だ。

竹のバッグでもそうだが、今、中国生産のバッグを国産品と偽って販売されているものが多すぎる。中国生産の物を中国品とはっきりと表示して販売するのなら、それはそれで良い事だと思う。しかし「どうせ、素人は分からん」とうそぶく業者もいる。情けない事である。儲けに走って消費者を騙すことが、引いては自分の首を絞めているのだ。一般の消費者の方に言いたい、作品を見る目を付けて下さい。それができない時は売り手の人柄を見る目を付けて下さい。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする