~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

今の熊本城は・・・

2020年07月03日 | おでかけ
2016年4月熊本地震で被害を受けた熊本城
2017年から天守閣本格復旧に着手され・・・
大天守外観工事が完了し2019年10月の特別公開第1弾が始まり
今年の4月29日から第2弾の特別見学通路「空中回廊」公開予定でしたが
新型コロナ感染拡大で延期となり、6月1日から公開が始まりました。
今の熊本城を一度間近で見たいと思っていましたが
やっと7月2日にオジサンと2人で出掛けてきました。
9時半過ぎ、二の丸駐車場に到着し二の丸発券所へ


二の丸広場からは熊本城・宇土櫓などが遠くからですが見ることができます。


見学するためには徒歩で一旦駐車場を出て左折、御幸坂へ

通路が確保され警備員や案内の人がいるので迷うことはありません。

特別公開南口から地上5~7m、長さ約350mの空中回廊へは階段を上がります。
エレベータもあるので車イスもです。

目の前に石垣、見学通路を見上げながら階段を上ると
木製の通路がまっすぐ・・・目線が高くなり不思議な感覚です。

平日でもあり開園後30分ほどなので見学者は少ないです。

歩いて来た方向を振り向くと御幸坂を挟んだ反対側に奉行丸が見え・・・

地震で崩落した石垣置き場となっています。

歩き始め左手に最初に目に入ったのが数寄屋丸二階御広間
(建物は平成元年に復元)

亀裂が入りゆがんだ建物、ぽっかり穴が開いた石垣

右手には飯田丸の大楠(樹齢800年)

眼下には崩落した石垣
よく見ると青い色で番号が・・・


左手に天守閣が見え始め・・・

崩落し補修された石垣の下に白い部分があるのが気になったのですが・・・
上から崩れた石が当たり表面のカビやコケが取れて石本来の色に戻ったからだそうです。

正面には二様の石垣が見え・・・

二つの時代の石垣が見られ右側が加藤清正時代の初期の石垣
左は細川時代と言われていましたが近年の研究では加藤忠広説も?

空中回廊は石垣など除けながらカーブし・・・

この高さから見れる熊本城の姿は初めて見る景色

天守閣は新しくなりアップにすると地震などなかったかのよう・・・

しかし、右手の飯田丸付近を見ると崩れたままの石垣など・・・

現在、建物は解体されてありませんが奇跡の一本石垣を思い出します。

熊本県人としてこの写真を見ると胸が痛くなります。

2016年3月末、熊本地震直前に一人花見に訪れ歩いた石段や通路を見下ろすと・・

崩れたままの石垣に雑草が生え・・・被災当時のままの姿

2016年春の熊本城の記事は⇒コチラ
完全復興する時、私は80歳「もう一度歩けるのかなぁ~」

東竹の丸・重要文化財の櫓群は地震により建物の傾斜が生じたため
ワイヤーなどで倒壊防止を行ってるそうです。


いよいよ天守閣広場に向かうため最後の階段へ
一番高い所でしょうか?今歩いてきた見学通路が下に見えます。

遠くには藤崎台球場、その先には金峰山も青空に映え・・・

本丸御殿大広間下の闇り(くらがり)通路を抜け・・・

復元された本丸御殿内部は壁の破損や床の傾斜があるそうですが
この地下通路は目立った被害は無いようです。

大イチョウの向こうに天守閣が見えてきました。

現在、小天守外観工事が行われています。


天守閣外観工事は完了し見違えるような姿

オジサンも地震後の瓦が落ち無残な姿の熊本城を思い出したのか
「良くここまでなったなぁ~」とポツリ・・・
現役時代の数年間、熊本城が見えるビルで勤務していたオジサン
実は私も独身時代の数年間ですが桜町のデパート勤務でしたから
お互いそれぞれの思いがあり、感慨深いものがあるのかも・・・

熊本城は鉄骨鉄筋コンクリートの天守閣だとか色々と言われますが
やはり熊本県人にとっては何であれ熊本城は大切な心の支えなのだと
熊本地震を体験してあらためて実感した気がします。

そして、その心の支えである熊本城が将来見事によみがえることができるのは
色んな方々の地道な努力や技術、知識など様々な積み重ねのおかげなのだと・・
この特別見学通路を歩き、感謝の思いを感じることが出来ました