４年ごとに思うこと

オリンピック終わる。

今回、日本はメダルラッシュなどと言われた。観ている側としては、例えメダルの
色がなんだろうが取れただけでも凄いという気持ちでしかないし、充分、感動させて
いただいたので、素直におめでとうしかない。

けれど、当の選手は様々なんだなと、あらためてレスリングの吉田選手を見ていて
思った。

もちろん出た限りは金を目指すというのは前提としても、あそこまで残念がられると
複雑な気持ちが残る。本人以外の誰も銀で残念だとは思っていないし、むしろ嘆くよ
りも感謝が先にわいてくるほど。

で、そういうオリンピックのニュースを見た後、ふと我に返ると、「あれ、俺は一体
何をやっているんだろう」という気持ちが湧いてくることがある。
素直に感動して、自分も頑張ろうという気持ちも勿論あるにはあるのだが、自分のこ
とをちょっと情けなく思う方が出てしまうことも時々ある。

もちろん、私はオリンピックに出たいと思っているわけではないので、同じ努力をす
る必要はないけれど、それでも同じ人間として今の自分との姿を重ね合わせると、な
んて「のんべんたらり…」と生きてきたんだろうと、一瞬だけ反省したりする。
すぐに忘れるけれど…。

生き方の違い、目指しているものの違いはあれど、やっぱり「苦労」無くして到達でき
ないものってあるんだなと。

そこに到達するために努力を重ねてきた人と、楽な道、楽な道を選んで努力から逃げて
きた人の違いはとてつもなく大きい。

仕方ないので、「この際、開き直って生きて行こう」と、毎四年ごとに思うことである。