花歩る木

山と旅がすきです

映画 小川の辺

2011-07-30 13:57:27 | 映画 演劇

7月27日 映画と美術展に行ってきました。

  お天気に見放されて、山の計画を1週間延期しました。
  こんな時は 気になっていた映画と美術館へ行きます。

  午前中、新宿で  映画 「小川の辺」
  を朝一番で見ました。

       
  
   藤沢周平原作映画 は今まで8作あるそうですが、
   全部 見ていますし、この作品も期待していました。  

   戌井朔之助(東山紀之)は主命によって、
   海坂藩を脱藩した義弟(片岡愛之助)を討つことに。
   剣の腕を買われてのことだが、義弟も妹田鶴(菊池凜子)も剣の達人。
   だが、戌井は命令を静かに受け入れ、妹夫婦を追う。
                                      というストーリーです。

   山形県庄内地方をイメージした“海坂藩”が舞台です。
   朔之助と奉公人、新蔵(勝地涼)が田鶴夫婦を探す道中の撮影は
   日本の原風景をたっぷり拝見させてもらえました。
   山形県内各地でロケ、その映像の美しさは大きな見どころで、
   「あの山は月山に違いない。あの道はどこ?」 と感激しきりでした。
   エキストラに山形県の吉村知事も出演されていたとは・・・。

   素晴らしい原作、脚本で東山紀之の凛とした演技がよかったです。
   共演者もすばらしく、藤竜也の静かに、渋く、
   勝地涼クンの真っ直ぐな視線には一番惹かれました。
   この人は初めてしりました。25歳、これからいい仕事をしてくださいね。

   武士の立ち居振る舞い、しゃべり方などに魂がこもっている作品でした。
   分かっていてもあえて口や表情に出さない、抑えた目の演技が秀逸でした。

   ちょっと気に入らなかったこと。
   庭の木を見て、嫁が舅に「今年は花が咲きませんね~」と。
   最後に白い花(造花)が咲くんですが、形はざくろでしたが、ザクロは赤だし。
   何の花? 季節感のある花だったらよかったのに、・・・と思いました。 
            早速 図書館に原作 「海坂藩大全」 を頼んできましたけど。

   残念だったこと
   映画が終わって観客数を数えてみたら、20人。
   ストーリー的にも演出面も派手なところがなく、万人受けしないのでしょうか?
   この日は、朝1回のみの上映でした。見事な映画なのに~。

                                               
   
   


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