2021年6月3日天気予報は雨だというので、映画を見ることにしました。
「いのちの停車場」という吉永小百合が医師を演じるヒューマンドラマ
です。現役医師でもある南杏子の同名小説の映画化。
在宅医療や安楽死といったテーマに金沢の風情ある景色を背景にして、
命のしまい方を考えさせられます。病におかされている父(田中泯)
の願い、安楽死を受け入れたのか?…??? 最後の場面が涙でぼやけて
はっきりしませんでした。
「いのちの停車場」とは、最後の時を迎えた人々が安らぎの時を持ち、
家族や親しい人々に別れを告げて旅立っていく場所・・・という意味だそ
うです。 死ぬまでどう生きるか? 悩みますね。
「HOKUSAI」 午後、ほんの近くのシネマで見ました。
江戸の絵師の中で、一番好きな 「北斎」さんの映画
「青年期」を柳楽優弥、「老年期」は田中泯。蔦屋重三郎は阿部寛。
喜多川歌麿を玉木宏。高井鴻山は青木崇高。柳亭種彦を永山瑛太。
何という豪華キャストでしょうね。
画面に顔の大アップが何度もでますが、どなたも立派な面構えでした。
北斎は「あと10年、せめてあと5年あれば本当の絵師になれたのに・・」
と嘆きながらも90年の生涯を生き、3万点以上の作品を残しています。
「The Great wave」と呼ばれる「神奈川沖浪裏」は、世界で2番目に
有名な絵だそうですし、2024年発行の1000円札の裏に使われます。
ちょっと前、アメリカ「Life」誌の特集で「この1000年、世界で最も
功績を残した100人」に日本人としてただ1人選ばれた人でもあります。
孤高の絵師の生涯、力強く、もう一度見たい映画でした。