9月7日 雨なので、映画に行ってきました。
Bunkamuraル・シネマで、「セザンヌと過ごした時間」が上映されています。
11時からの第1回に間に合うように45分前に到着しましたが、
大勢の人が待っていて、最終的には満席のようでした。
フランスの画家、ポール・セザンヌは、ゴッホ、ゴーギャンとともに
ポスト印象派を代表する画家として、《近代絵画の父》として有名です。
物語は、誰もが名を知る芸術家二人(少年時代に出会ったセザンヌとゾラ)
を主人公としながら、人生の歩み、創作の悩みなどを美しい故郷
エクス・アン・プロヴァンスを背景にして、描かれる作品・・・かと
イメージして行ったのは間違い。驚くほど人間臭く、不器用な男たちの
互いを傷つけあいながらの、男の友情(と別れ)の物語でした。
もっと、冷静で哲学的な人かな?…と、思っていましたけど。
強烈な個性を持つセザンヌの姿が描かれていました。
南仏、エクス・アン・プロヴァンスは、17~18世紀の街並みが残る
美しい街。世界遺産に指定されています。5年前に、この町とセザンヌの
アトリエ、サント・ヴィクトワール山を訪れましたが、その総決算として
もう少しやさしい、セザンヌの光に満ちたシーンを見たかった・・・
と思うばかり。