花歩る木

山と旅がすきです

北スペイン巡礼路をたどる旅 5

2013-06-08 19:38:46 | 

5月28日サンチャゴ・デ・コンポステーラ ~ サラマンカ ~ マドリッド
      バスの移動もこの日で終わりです。

      バスから見た景色は、どこも広い広い平地が広がっていて、いろんな花が咲いていました。
       赤いヒナゲシ・・・特にスペインの歌にも歌われている「アマポーラ」の爽やかな赤
       エニシダ・・・1m以上はある濃い黄色の木の花がどこまでも続いて咲いていました。
       ヒース・・・エリカですね。白もありましたがほとんどがピンク。丘全体がピンクの布団をかぶったよう。
       ラベンダー・・・高尚な花かと思っていましたら、いくらでも野原を紫に染めていましたよ。

       
        アマポーラ                          ロマネスク様式の古い建物

      サラマンカ

       
       貝の家   15世紀のゴシック様式  巡礼に関係していた建物でしょうけど、今は図書館

       
       マヨール広場    豪華な市庁舎            スペイン最古のサラマンカ大学

           今年は、支倉常長が国交を開くべく、メキシコを経由してスペインへ渡ってから400年です。
      天皇・皇后両陛下が1985年にサラマンカを訪問されたとの銘板が大聖堂の壁にあって、
      誇らしい気持になりました。
      丁度今、皇太子さまがサラマンカなど5都市を訪問されています。

      サラマンカは又、スペイン最古の大学(ヨーロッパで3番目)のあるところ。
      同行者にアラフォーのソルボンヌ大学の博士号を持ってる女性がいて、「西洋史をひも解くと必ず出て
      くる大学なので、いいところを見学できた」と、満足してしていました。東大の工学部を出て、
      自分の研究はこれじゃないと、ソルボンヌで哲学を修めた、なのに、全然アカデミックには見えない人と
      ぐ~んと次元を落としてもらって「袖すりあって」 旅をしたのもいい思い出になりました。

                                                     マドリッド 泊
                                                  
       5月29日

       スペインは、これで3回目ですが、今回まわった北部は初めての
       ところばかりで、とても興味ぶかかったです。
       マドリッドは3回目。半日だけ自由時間がもらえました。
       1番行きたいプラド美術館は、ここも3回目ですが 年をとる
       ごとに感じ方が違ってくるものですね。
       10時オープンに40分行列をついて待ちました。  

       3大名画と言われるベラスケスの「ラス・メニーナス」や、
       並べて飾ってあるゴヤの「裸のマハ」 「着衣のマハ」など
       数点をゆっくり見て来ました。
       あとは、「プラド美術館・ガイドブック」を自分の土産に買った 
       ので、これからの楽しみです。                


                                    

                          「スペイン巡礼の道」は、以前からの憧れでした。
                          今回 つまみぐいながら「道」のほんの一部を歩けて幸いでした。

                                                ドバイ経由で 5月30日 夕方5時30分 成田着
                                                                           


北スペイン巡礼路をたどる旅 4

2013-06-08 10:51:46 | 

5月27日サンチャゴ・デ・コンポステラに泊まって、迎えた朝は快晴。
      祈りの町、学問の町、そして雨の町・・・と、言われているのに、今日も晴れ。

      ヤコブの遺体が安置されているカテドラルには聖地にふさわしい荘厳な雰囲気が漂い、
      観光者にとってもハイライトの地です。

                                                
エルサレム、ローマ・バチカン
と並ぶキリスト教の三大聖地に
ふさわしい荘厳な雰囲気の
カテドラル。


アラメダ公園から写したもの








      
       カテドラル正門     手前はオブラドイロ広場

      ボタフメイロ
      
      
      
      
       12時からのミサに続いて、ボタフメイロ が行われました。

       ボタフメイロ(ガルシア語で、煙を吐き出すもの、の意)
       大聖堂の巨大な振り香炉に、炊いた香をいれて、聖堂内を振り子のように振る儀式です。

       溢れんばかりの参拝者がミサを聴いて、いよいよボタフメイロがふられます。
       パイプオルガンの音と、修道女の澄んだ まことにうつくしい歌声が、聖堂いっぱいに 鳴り響いて、
       一生忘れられない感動を覚えました。

       「コンポステラーノ(巡礼完歩者)」や信者に、ワインとパンが与えられ、そのあとに、周りの人が夫々に
       にこやかに握手を交わすのです。私も10人以上の人と握手しました。キリスト教徒でもない
       ただの観光客にすぎない私なのに、いいのかな~と思いながらも目頭が熱くなってしまいました。 

       こんなふうに世界の人々が仲良く出来たらいいのにね~。  

       この儀式は、元々は長い道を歩いてきた巡礼者の体臭をやわらげるために、はじめられたそうです。
       現在でも巡礼達成の象徴として、香炉を振られながら泣き崩れる巡礼者は多いのです。       
                
      

        国営ホテル・パラドール
        
       パラドールの正面玄関    オブライト広場に面しています。                     

        
       かっての回廊も、今はホテルの中庭になっています。   16世紀のタピスリーがロビーに。

       パラドールとは、スペイン国内に現在100ヶ所近くある国営のホテルで、歴史的な建物を保存する
       ためにホテル化 したもので、5つ星を冠するのは、レオンとサンチャーゴの2つのみ。
       このパラドールは、巡礼者保護所兼修道院として使用されていたものを改装されたものです。

       ここで、お茶をしましたが、びっくりするほど 、、、、、、、普通の価格(多分€3くらい)でした。


                                              サンチャゴ・デ・コンポステラ   泊まり