花歩る木

山と旅がすきです

 第九演奏会 

2010-12-29 18:23:03 | 映画 演劇

12月29日 特別演奏会 「四季」と「第九」を聞いてきました。

   東京交響楽団の特別演奏会がサントリーホールで行われました。
   ヴィヴァルディの「四季 春 と 冬」
   ベートヴェンの「第九 合唱付き」 です。  指揮は秋山和慶さん。

   この切符は7月に申し込んでgetしていました。
   が、席は前から3列目の真ん中。前すぎてあごが痛くなるんではないか、
   と心配しましたが、座ってみたら指揮者や演奏者がよくみえて最高でした。

  
   六本木ヒルズ アーク・カラヤン広場

  
   サントリーホール入り口です。

  
   開演前のホール

   「四季」
   ヴィヴァルディ(1678年、ベネチア生まれ) 作曲。
   クラシック音楽の中で日本人に最も人気の高い曲です。
   春、夏、秋、冬と分かれていますが、今回は春と冬が演奏されました。
   
   ソリストは郷古 廉(ごうこ すなお)君。
   ゴルフの石川遼君に良く似た、とてもかっこいい17歳。
   宮城県出身、2006年のユーディ・メニューイン青少年
   国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第一位を
   史上最年少で優勝したというすごい天才、俊英です。
   四季の曲のすばらしさは言うまでもないのですが、
   彼の演奏の 手の動き、体の動き、足の動き、全てが美しく、
   目が離せなくて、うっとり感激しました。
   誰もが「あの子」の母親の目になって・・・。  ゴメン 郷古クン!
   貸与されているという ストラディヴァリ を完璧に表現している感じでしたね。
   
   今年も昨年も車に積んだ「四季」(小沢征爾指揮)のCDを
   どれだけ聞いたことやら。体の中にしみ込んでいましたが、
   今年最後にこんなに見事な最高の「四季」を聞こうとは
   思いもよらなかったです。 来年も何処かで郷古クンに会いたい!
  
            
      郷古 廉(ごうこすなお)くん       秋山和慶さん 指揮とチェンバロ


   第九 合唱付き
   ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲です。
   第四楽章の歌詞はシラーの詩「歓喜に寄す」「歓喜の歌」
   として親しまれています。
   「欧州の歌」として、ヨーロッパ全体を称える歌としても、
   採択されています。

   2006年に公開された「敬愛なるベートーベン」
   という映画をご覧になりましたか?
   ベートーベンと女性写譜師の交流を描いたもので、
   映画のクライマックスが「第九」の初演のシーンでした。
   女性が影の指揮者となって、難聴のベートベンを
   サポートするシーンが迫力ありました。
   今こそもう一度見たいと思う映画です。

   年末にベートベンを聞く習慣は日本だけだと聞きますが、
   良い習慣を作ったものだと感心します。
   私は第4楽章の合唱が始まると、鳥肌がたって、感動が
   頂点に達しました。ベートベンは耳が聞こえなくなってるのに
   すごい作品をつくったな~  と感心し、
   今年は私にはいい年だったな~  と感謝し、
   これを「幸せ」っていうんだろうな~  と思ったりしたのです。

   「第九」が終わって、ブラボー!ブラボー!の大拍手。
   おまけは出演者全員ペンライトをつけて 「ほたるのひかり」 でした。
   
   興奮と感動はそのまま来年へ持ち越されて、
   「来年もいい年になる! きっと世界も平和になる!」 と思える演奏会でした。
   
  
                       皆さん 良いお年をお迎えください。