はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

焼津3山縦走(高草山・満観峰・花沢山)2

2014-09-13 16:07:36 | 低山歩き
 歩行記録      歩行月日2014年9月10日(水)
歩行時間: 6時間10分 休憩時間:1時間40分  延時間:7時間50分
出発時間: 6時40分  到着時間:14時30分
歩   数:  25、986歩   GPS距離:14.7km
行程表
 焼津駅 0:30> 石脇口 1:10> 高草山 0:35> 鞍掛峠 0:35> 満観峰 0:40> 日本坂峠 0:25>
 花沢山 
0:15> 石部峠 0:35> 砂張屋道標 0:50> カンポ下 0:35> 焼津駅 
観歩記2
 春には満観峰山頂の東側にはマツバウンラン(松葉海蘭)の群落が、小さな花を風に揺らしていたが
今はその痕跡も無い。

  
         昨年夏             今年春                 9/10

 痕跡が無いと云えば昨年の夏には三角点付近に咲いていた多分ササユリと思われるユリが見当たらない。
今年の春には茎も延び葉も付いていたので楽しみにしていたのだが -----------
尤もユリの時季はとうに終わっているので、花は期待していなかったが茎は残っていると思っていた。それが
何も無いとはもしや盗掘にあったのか。いやそんな事はない既に枯れたのだろう---------

 日本坂峠の穴地蔵の中に新しい地蔵が納められていた。穴地蔵は以前と違い登山道からも良く見えるので掌を
合わせる人が増えたのだろう。
 峠で一休みをしてポカリスエットを飲んだ。次に水を飲もうと思ったが水のペットボトルが無い。満観峰では
間違いなく飲んだのだがザックには入っていない。どうやら満観峰でポカリは仕舞ったのに水は仕舞うのを忘れて
しまったようだ。ストックを持ってこなかったのに次いで今日二つ目のチョンボだった。
 ポカリを飲めば水などいらないではないか?って。
ソー普通はそうですよね。でもポカリを飲むと、その甘さがいつまでも口に残ってしまうので、ポカリの後は真水で
口直しをしています。では水だけにすれば---- 私も心の中ではそう思っているのですが、昨年の夏から妻に
「水だけでは汗で出てしまい熱中症になる。」と脅され強制的にポカリを持たされています。しかしポカリだけだと
1回の歩きで500mℓのポカリが半分は残ってしまうので、最近では水道水をボトルに入れて両方持つようになりました。
なので水のペットボトルを落としてもどうという事はないのですが、加齢性健忘症が気にかかります。

  
                      ヤブミョウガ(藪茗荷)

 今日歩いていて腑に落ちない事ができてしまった。それは大崩山塊にはあちこちに咲いているヤブミョウガ
(藪茗荷)の事で、どれがヤブミョウガなのか分からなくなってしまった。
写真の花は植物辞典で調べてもヤブミョウガに間違いが無いと思うが、の花と同じように茗荷に似た葉の
植物があった。
  
          緑の実(9/10)           花の状態(5/24)         蕾の状態(5/24)

 実がなっている今見れば明らかに実の形や大きさが違うものがあった。
春に歩いたときは写真の花をヤブミョウガとして、何の疑いもなくHPでも紹介してしまった。
だが実がなった今見ると、上の写真のヤブミョウガは葉を付けた茎の先端に白い花を咲かせている。中には
その花が実に変化する状態の物もあった。実の色は黒い物や薄茶色のもの、中には青色の実もあった。

 それに比べ下の写真は実だけの茎を葉の根元から伸ばし、緑の実を付けている。大きさもヤブミョウガより
大分大きくて明らかにヤブミョウガとは違う。この実の同じと思われる葉の植物は春には写真のような花を
咲かせていた。
 自分の知識の無さをブログの題材にするなど情けないが、どうしても調べ切りません。誰かご存知の方が
おりましたらご教授願います。

   
        白いミズヒキ状の花                葉に八の字が残る花

 知らないついでにミズヒキの疑問も紹介します。
高草山でミズヒキとは、葉に八の字があり赤いミズヒキ状の花が咲き、葉に八の字の無い白い花は別の名前
ではないかと想定してしまった。ところが花沢山山頂のベンチの下に、葉に痕跡が無く白いミズヒキ状の花と、
葉に八の字の模様がある白いミズヒキ状の花を見つけた。
明らかに想定ミスだが、私の考えをグダグダ書く前に植物辞典の内容を紹介します。
植物園にようこそ」 
 「熨斗などに懸ける紅白の水引が名前の由来です。上から見ると赤,下から見ると白というわけです。」
小さな園芸館
 「花は細く長い花序にまばらにつき、上側が赤く下側が白く見える。 花びらは赤く、花の内側が白っぽい」
季節の花300
 「上から見ると赤く見え、下から見ると白く見える花を、紅白の水引に見立てた。特徴のある葉っぱに    
  ギザギザ模様がなんとも不思議。秋の花の季節になると、この模様は薄くなるようです。」
インターネット生物図鑑
 「葉の中央部にV字形の黒斑があることが多く、花が無くても識別しやすい。上から見ると赤いが下から見ると
  白い。名はこれを水引に見立てたもの。白花タイプもある

 インターネットって便利ですよね。辞典も買わずにこんなことまで分かるのですから。
結局ミズヒキの結論は「葉に八の字模様のある物も無い物もある。花は白花と赤花の両方がある」と云う事で
今まで見たのは全てミズヒキだったのでした。ただ「上から見ると赤,下から見ると白」は気が付かなかったので
次回は確認したいと思います。

 
          ヨウシュヤマゴボウ                   ヨウシュヤマゴボウ

 花沢山から長い階段を下り、ほぼ順調に石部峠に到着。ここまで来れば今日の3山縦走は完歩出来るだろう。
尾根の日当たりの良い場所にヨウシュヤマゴボウ(洋種ヤマゴボウ)が実を付けていた。まだ未熟で実にも
なっていない状態の物から、赤っぽい軸に黒い実を付けたブドウに似たもの、すでに盛りを過ぎ全体が黒く
しなびた物など色々あった。この花も花沢山や高草山では良く見かける花だ。

 
           カンポ下の標識                     人工の穴

 石部峠から階段を下った所にある公的標識のすぐ左下に、今年3月に付けられた「カンポ下」の標識がある。
踏み跡もあり入口付近にはテープが何本も垂れ下がっていてテープの数は前回より多くなった感じがする。
実はこの道を標識が付いてから2回歩いているのだが、2回とも大変な目にあった。
最初この標識に気づいたのは3月28日で標識の日付から6日後だった。その時は静焼アルプスの終盤部分で
疲れ果てていたためその道は歩くのを止めた。
次は4月6日の十字縦走でここを逆コースで歩いたとき、多分ここが標識の出口だと思われる道了尊下の分岐から
入り込んだ。
最初シッカリした道はじきに細くなったが、以前ここがハイキングコースだった事を示す公的標識や擬木の階段、
土留めなどがあった。これなら近道になると喜んだのも束の間、道と云うより踏み跡はミカン畑にぶつかり進め
なくなってしまった。何度かやり直すが高い場所まで続いているミカン畑を避ける事ができない。ミカン畑の周りを
歩こうと踏み跡を探したが無かった。
結局道探しは諦めて斜面を強引に尾根まで登り、ハイキングコースに出た。とんだくたびれ儲けだった。
 次は6月4日に石部峠から来たとき標識のある所から踏み跡に入った。こちらも最初は快調に踏み跡があり、
公的標識もあった。だが踏み跡はそこまででその先は背丈より高い雑草が生い茂っている。ただ下に下る方は草が
少ないのだが、ここで下ってしまえばミカン畑になってしまうと思い、背丈より高い雑草の中に分け入った。
顔や腕に切り傷を何ヵ所も作り何とかミカン畑の上に出た。だがそこからも雑草を掻き分け、ようやく前回歩いた
踏み跡に出る事ができた。幸い葛の蔓が無かったので進むことができたが、もう二度と歩きたくない道だった。
 こんな道に標識を付けていいものだろうかとその時は疑問に感じたが、今日また来てみると前回より踏み跡は
濃くなっているし、目印も多くなっている。こうなると前回私は道を間違えたのかと思えてくる。
だが今日は止めよう。体調の様子見の歩きに馬鹿な事をしてはいけないと自重した。
でも気になるのですよね。誰か歩いてみてくれないかな、そしてその結果を知りたいな。

 道了尊の下に以前から気になっている四角い穴の開いた石がある。穴は真四角なので人工的に開けたものだが
この石を何に使っていたのだろうと疑問を感じていた。それが今日来てみると四角い穴の横の石にも、同じような
穴が開いた石があった。今まで左の穴には泥が詰まり落葉が積もっていたので穴の存在が分からなかったが、
このように左右にあるなら石の存在理由は明白だろう。それはこの石から続く階段の参道の上には道了尊が祀ら
れているので、この石は道了尊の祭典のとき幟旗を建てる穴に違いない。

   
             蕨と彼岸花                       ノカンゾウ

 砂張屋の道標に12時45分到着。大分疲れが出てきた。特に石部峠からは風も無く蒸し暑さも加わりペースも
落ちてきた。余り疲れ過ぎてはと、道標の土台に腰を下ろそうと思ったら、蚊がブーンと耳元に飛んできた。
ヤバイ!デング熱にやられると慌てて汗で湿ったタオルを振り回した。
この辺りは山とはいえ標高は150mくらいしかなく、しかも竹藪があちこちにあり蚊の生育条件に適している。
ヒトスジシマ蚊かどうか分からないが刺されるのは嫌だと休憩は止めて歩く事にした。
 
 砂張屋の道標を過ぎると暫く無かった蜘蛛の巣がまた出始めた、左手で蜘蛛払いを回し、右手は時折タオルを
振り回して蚊を追っ払いながらの歩いた。でもこんなに努力をしたのに腕に3ヶ所と耳たぶを刺されてしまった
そう云えば先月TVが浜松で毒蜘蛛のセアカゴケ蜘蛛が見つかったと放送していた。TVに写った蜘蛛は名前の
如く背中が赤かった。この辺りの蜘蛛は背中は赤くないので毒蜘蛛ではないが、顔に巣がつけば気持ちが悪い。
 毒と云えば去年は毒ダニも報道されていた。マダニと云うどこにでもいるダニなのに、このダニに噛まれるとウイ
ルスに感染し発熱や嘔吐、下痢などの症状を起こすとか。特に草むらや森などに生息しているので、草むらに入る
ときは長袖・長ズボンをはいて肌を露出をしないことと云っていた。
そんな事を云っても山歩きでは草むらや森は付き物だし、暑いのでどうしても腕まくりはしてしまう。藪漕ぎをした
後は腕に擦り傷や引っ掻き傷、それにかぶれたのか噛まれたのか分からないがブツブツができる事もある。
そんな事がダメとは全く面倒な世の中になったものだ。これも温暖化の現象なのか-------- 
そのうちに毒蛇のハブも出るかもしれないな。

 山の神の祠の先で今年の春、蕨を採った場所に、蕨と彼岸花が生えていた。エー!信じられない。
葉の大きく開いた蕨ならともかく、まだ食べれそうな蕨が生えているなんて。しかも近くに彼岸花が-------
これは温暖化の影響じゃないよな。

 海側から重機の音が聞こえてきた。この音は旧150号の道路崩壊の復旧作業の音なのか? 少し前の
新聞には道路復旧の目途がたたないので崩壊部分はトンネルにするとか載っていたがどうなったのだろう。
車道が開通しないとこのハイキングコースの通行禁止も解除されないのか。今日も砂張屋の道標の所に
通行禁止の貼紙があったが無視をしてしまった。本当はそんな事はしたくないのだが--------

 左にバラ線があり「危険注意」の板もついている。ここをカンポ下に向かうときは、この注意書きを見る
たびに腹が立つ。疲れもピークになっているせいもあるが「危険」とはバラ線がか。
それならバラ線を撤去すればいい。

 
        ボタンズルかセンニンソウ                     クサギ?

このバラ線からがこのコースの最後の登りになる。しかし登りはともかくピークから簡保下までの下りが長く感じる。
今日も下りになると足がガクガクして尻餅をついてしまった。
 道脇にノカンゾウ(野萱草)が咲いていた。たった2本しかなく、しかもどちらも一輪しか花を付けていなかった。
次にあったのは白い十字の花(萼かもしれない)に雄蕊か雌蕊が長く目立っている。
辞典にはボタンヅル(牡丹蔓)は葉が牡丹に似ていて、センニンソウ(仙人草)は花後に仙人のような長い髭が出る
となっていた。今の段階では私にはどちらか判断できないのでもう少したったら来てみよう。
 次の花はクサギ(臭木)? これも自信が無いので次回は葉の臭いを嗅いでみよう・

 13時40分ようやくカンポ下に到着。何とか完歩出来たが大分疲れた。でもこれなら低山歩きはユックリ歩けば
大丈夫そうだ。これからは訓練などと思わず疲れを残さないような楽な歩きにしよう。そうすれば何とかなる。
カンポ下から焼津駅までの車道は陽が射していて気温も30度あった。山より疲れる感じだったが焼津駅で着いて
早速氷結で乾杯。グイと飲むと、アレーなんか変! 疲れがドット出て気分まで悪くなってしまった。
気持ち悪いのを押さえて家に帰りシャワーを浴びて何とか回復。
様子見の低山歩きなのに調子にのって乾杯などと。矢張り私は老人性痴呆症の前期なのだろう。
注意する事ばかり多くなり、注意しきれなくなってしまった自分が情けない。