《『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)の表紙》
さて、私は今まで少しく『法華経』について学んできた。最初は、理崎啓著
⑴ 『塔建つるもの-宮沢賢治の信仰』(哲山堂)
あるいは同じく同氏の、
⑵ 『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(哲山堂)
によって。
次は、上田哲氏の
⑶ 『宮沢賢治 その理想社会への道程 改訂版』(明治書院)所収の論考「Ⅰ 賢治と国柱会」
によって。
さらには、田口昭典著
⑷ 『宮沢賢治入門 宮沢賢治と法華経について』(でくのぼう出版)
によって。
そして今は、植木雅俊著
⑸ 『100分de名著『法華経』』(NHK出版)
等によって、である。
しかし、予想していたことではあるが私にとってはいずれも皆手強くて、この最後のテキストに至っては投稿も未だ半ばである。私にとってはあまりにも高すぎる山に登ることだということがひしひしと身にしみる。私には、『法華経』の真の理解はかなり程遠い。
そこで、ここは一度しゃがんでみることが必要だと感じた。そうしたならば、少しだけ暗闇の中から光が射してきた。それはテキスト〝⑸〟の最後で植木氏が次のように、
原始仏教の教えが時を経る中で変容していったように、人類の経験や歴史も、時の流れの中でその意味が書き換えられていったりもします。そんな時、一度立ち止まり、地位や、名誉や、権威に目をうばわれることなく、本来はどうだったのかと考えてみる。原点はこうだったのではないでしょうかと訴えていく。『法華経』の中にあるそんな姿勢も、私たちを勇気づけてくれるように思います。
〈『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)120p〉と結論していたことを知ったからだ。私は胸のつかえがすとんと取れた。
全くその通りだ、このようなことが今まさにある学会で起こっているし、それを解消するためにはそのような対応が不可避だと私は理解できたからだ。そして自信を持った。かつて、石井洋二郎氏の式辞を知って私は勇気づけられたものだ。にもかかわらず、ここしばらくの賢治関連のあるいくつかのひどい仕打ちや妨害、果ては個人攻撃もどきに正直私は辟易し、がっくりしていたのだが、その賢治が信仰していた『法華経』の上掲のような「姿勢」をこの度知って、ことさらに私は勇気づけられた。
言い換えれば、
ある学会で今起こっていることに対して、私は今まで以上に、粘り強く『原点はこうだったのではないでしょうかと訴え』続けてゆくことの大切さを改めて確信した。
し、そうすることは、『法華経』を熱心に信仰していた賢治に対する私の一つの責務だと覚悟した。続きへ。
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賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
〈平成30年6月28日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました。
そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
電話 0198-24-9813
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