みちのくの山野草

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四大声聞が譬喩を語る

2018-06-18 10:00:00 | 法華経と賢治
《『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)の表紙》

 ではここからは第四章「信解品」に入る。
 植木氏によれば、
 前章「譬喩品」で、釈尊は「三者火宅の譬え」を語ったわけだが、それに対して弟子たちは「私たちはこのように理解しましたが、それでよいでしょうか」という確認の意味を込めて、弟子の四大声聞が譬え話をするのだそうだ。それが「長者窮子の譬え」である。
            〈『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)40p~〉
という。そして、同氏は次のように解説を続けている。 
 彼らはまず、自分たちは「これらのブッダの法(仏法)に対しても、ブッダの国土の荘厳や、菩薩の自在な振る舞い、如来の自在な振る舞いに対しても、熱烈な願望を抱くことはありませんでした」と語り…(投稿者略)…覚りに到ってはいない段階にも拘わらず、自分は涅槃を得ていると思っていた――と自己批判しているわけです。…(投稿者略)…
 かれらは、菩薩に対する教え、すなわち大乗仏教については聞いて知っているし、人の教えてもいるが、「自分たちには関係ない」と思っていたのです。
            〈〃41p~〉
 そして、弟子たちは
「世尊よ、この私たちは、この上ない正しく完全な覚りに到るという予言が、声聞たちにも存在するということを、今、世尊のそばで聞いて、不思議で驚くべき思いにとらわれ、実に大きな収穫を得ました」
            〈〃42p〉
と語ったということのようだ。

 しかしここまでの段階では、私には今一つよく解らない。ところが、これに続いて弟子たちが語った「長者窮子の譬え」を知れば、少しは理解ができたのだが、それは次回へ。 

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