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「契約するのはあなた。わたしはそう仕向けるの」

2007年02月04日 | パルプ小説を愉しむ
こんな台詞を言われたら、しかも途轍もない美人に言われたら、脈がありそうと思うと同時にこのままなるようになれ!って思っちゃいます。実世界で出くわす可能性はほとんどゼロだけれども。

『仕事くれ』(ダグラス・ケネディ)の主人公ネッド・アレンは遣り手セールスマンだが、会社が買収される時にあっさりとクビ。高校時代の友人ジェリーに拾ってもらったものの、気がつけば仕事はマネーロンダリングの片棒担ぎで、不要になればいつ消されるかわからない裏金の運び屋。しかもセールス時代の天敵を殺す場面に出くわすように仕組まれ、容疑者最有力者にされて首根っこをつかまれてします。抜けるに抜けられず、消耗品のようにいずれはポイされる運命が明らか。そこでネッドが
仕組んだのは、自分を嵌めたジェリーが裏金をくすねたように見せかけるように細工すること。その細工はばれて身が危なくなる最後の対決シーンでは、運良く組織のトップにジェリーが勝手にやっているサイドビジネスとくすねている裏金を直訴することができる。これまたやばいことを平気でやるトップはジェリーからネッドに鞍替えして、ネドの命はジェリーの命と引き換えに助かった。

本筋は単純だがその廻りに色々な事件が加わる。そしてそれらがものすごい速さで展開し、如何にもニューヨーカーらしいエキサイティングかつスピード感たっぷりの物語。読んでいてついついスピードが速くなってしまいました。

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