お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

デジカメ市場にみるエレクトロニクス業界

2005年12月17日 | My Diary
日経ビジネス(12/19号)によると、デジタルカメラの市場規模は2432億円で、ここの120機種もの新製品が今年投入されたのだと言う。比較対照として、日本マクドナルドの昨年売上(3080億円)が並べられていたが、一昨年あたりは3種の神器の一つとしてメディアに取り上げられていたカテゴリーの割には、市場規模が思ったよりも小さい。ここに多くの電器メーカーが寄ってたかって120もの新製品を出すのだから、値段は安くなるは、企業が儲からないは、という残酷物語になるのですね。

私も半年前までは、家庭用AV機器メーカーに勤務していましたので、昨今のエレクトロニクス市場での競争の熾烈さは身をもって知っている。私のいたメーカーも、つい2年前は、DVDレコーダーとPDPとカーナビという、その当時の超売れ筋カテゴリーを扱っていて、なお市場シェアもトップグループにいたものですから、社長さん以下鼻息は非常に荒かった。年一回管理職を集めて開かれるグループ全体会議の席上で、「DVDレコーダーとPDPとカーナビという成長製品を扱っている○○(注:会社名です)の未来は今だかつてないほど輝かしい」と言った内容のお話を社長がしていました。

その後、競合激化の影響でシェアが次々と低下し、業績も悪化。1ヶ月程前に社長交代が発表され、600名規模のリストラも行なわれるのだそうだ。「○○さん(注:私の名前)は、良い時に辞めたね」と先日セミナーでたまたま会った元上司に言われました。そりゃそうですよ、まだまだ続くサラリーマン生活を成功させるためには、沈む船には乗っていられませんがな...

それはそうと、何故日本企業は、ボロボロになるまで競争し続けるのでしょうかね?『ナンバーワンではない、オンリーワン』と言われだしたのに、やはり三つ子の魂なのでしょうか。片やアップルのiPodの成功話が日経ビジネスの同じ号に掲載されていましたが、リスクを取ることなく他人も通った道を一緒に走りながら競争しているようでは、まだまだですね。日経ビジネスも単に「自らリスクをとる」といった陳腐な言葉を並べるだけではなく、もっと切実感のある記事にしてほしかったな。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「貨物列車がびっくりして泥... | トップ | 頬リフト »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

My Diary」カテゴリの最新記事