鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

各地で区民体育祭が始まる

2023年09月29日 | 議会活動
令和5年9月29日(金)

 先週末から始まった市内各地での区民体育祭や秋祭りに参加する機会がありました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、4年ぶりの開催ということで開催に至るまでの地域内での議論や準備などにかなりご苦労されたお話も聞くことができました。

 感染症法上の分類が5類に移行したのは5月。この結果を受けて8月頃の夏祭りなどは、各地でコロナ禍前に近づいた開催を見ることができました。待ち望んでいた久しぶりの行事に、会場を訪れた方々の喜びの顔を見るのが楽しみでした。
 しかし、会場数は増えたものの、実際には規模を縮小しての開催の方が多く、主催者にお話を聞くと、3年間のブランクは開催のノウハウの継承がうまくいかなかったり、意欲が薄れてしまったなどで、何とか規模の縮小や開催方法の見直しなどで合意を得て開催にこぎ着けたという声は少なくありませんでした。
 しかし、そのご苦労もあって、開催してみれば住民の皆さんの喜びなどを感じ、来年に繋げていきたいという気持ちになったといってました。

 5月から半年ほどが過ぎた秋の行事は、もう少し復活の兆しが強くなっていると予想しましたが、先日訪れた様子では良くなっているとは感じられませんでした。
 また、コロナ禍前に届いていた各地からのイベント招待状の数も、明らかに減少しており、11月頃まで続く秋のイベントは中止か規模の縮小がうかがえます。

 先日訪れたある地域の区民体育祭は、半日でプログラムが終わるスケジュールに変更となっていました。恒例だった中学生によるオープニングの聖火ランもなく、この地域の特色が消えています。
 また同日開催された他の地域では、スポーツフェスティバルと名称を変え、いつ誰が来て参加しても良いような緩やかなメニューに変えたと聞きました。
 その他の地域では、町内毎で競うリレー競技が一番の人気でしたが、人口が減少し選手を出せない町内も増えたことから中止としたところもあります。

 秋祭りでは、準備に時間がかかりコロナ禍以前から開催の在り方に様々な意見があったところでは、コロナ禍をきっかけに今後の開催は中止したところもあります。

 話しは変わりますが、先日、民間の政策研究団体が主催するシンポジウムにパネラーとして参加し、人口減少や少子化等の話題についても意見が交わされました。参加者全員が最重要課題と認識し、それぞれの取組についての意見が出ましたが、行政や社会がそれに応じて行動し結果を出すのは簡単なことではありません。そんなモヤモヤを感じつつ、シンポジウム終了後には、ある地域の秋祭り会場を訪れ、盛り上がった住民の皆さんと楽しい一時を過ごすことができました。

 その時感じたのは、地域が一つにまとまり信頼関係を深め、年齢や性別に関係なく郷土愛を醸成できる場としての「祭り」の大切さを実感しました。

 確かに、イベントの企画や準備は大変なことと承知しています。私も長くこのような主催者側にて汗をかいてきたので良く分かりますが、イベント中の住民の笑顔や住民同士のふれあいの場の雰囲気を十分に感じ取って、それまでの苦労が報われてきたようにも感じられます。
 地域の一体感は、行政が作り出せるものではないと思います。それぞれの努力が、今後地域の活性化に影響し現れるのではないか。取組次第での格差も生じていくのではないかと考えます。各地のイベントを巡りながら感じました。
コメント
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