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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

マダニ感染症に注意

2025年08月25日 | 議会活動
令和7年8月25日(月)

 久しぶりに畑の雑草取りに出かけました。今年になってからほとんど手をかけていなかった畑は見事に雑草に占領され、日照り続きの中の作業はかなりきつく、改めて普段の手入れの大切さと、農家の仕事の大変さを実感しました。

 さて、本題に入りますが、最近、マダニ感染症の記事が目につくようになり、県内でも死亡例まで出ています。先日の報道によると、国立健康危機管理研究機構は、マダニが媒介するウィルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の今年の累計患者数が、速報値で135人になり、これまで最多だった2023年の134人を上回ったと報告しています。今年は10人以上の死者が確認されています。
 本県では今年に入り、過去最多だった2022年に並ぶ6人が感染し、うち2人が死亡しています。

 マダニ感染症は、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」のほかに、「日本紅斑熱」を発症します。症状は異なりますが、共通しているのはマダニから感染することで予防策はマダニに咬まれないことです。特に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」はに直接有効な薬剤やワクチン等はなく、症状に応じた対症療法が主体となります。

 県はダニ媒介感染症の予防方法について、マダニに咬まれないこと重要であり、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要としています。
 対策としては、
● 長袖、長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避け、帽子や手袋を着用し、首にタオルを巻く、ズボンやシャツの裾などを入れ込んでマダニの入り込みを防ぐ。
● 服は明るい色のもの(マダニを目視しで確認しやすい)や化学繊維のもの(マダニが付きにくい)を着用する。
● 屋外活動後は、体や服をたたき、マダニに刺されていないか確認する。
● 帰宅後は、すぐに入浴して身体をよく洗い、マダニに刺されていないかを確認(特にわきの下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭部(髪の毛の中))し、衣類を洗濯する。
● DEET(ディート)という成分を含む虫よけ剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があるといわれている。

 私は、山に入るときは長袖を着てできるだけ皮膚が露出しないように心掛けています。マダニ対策が重要であることは分かっていますが、この暑さの中でこのような服装は体力が消耗しやすく大変です。
 温暖化を起因とする様々な環境変化が生じており、これまでなかった異常な事態がさらに増加するかも知れません。
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次年度県予算編成に向けて市町要望活動始まる

2025年08月24日 | 議会活動
令和7年8月24日(日)

 私の地元を含めた県東部地域の首長等による関係地域内の課題や県の次年度予算編成に対する要望活動があり、域内を選挙区とする県議が同行しました。





 要望に訪れたのは、小山町、御殿場市、裾野市、富士市、富士宮市の首長やその代理の方々です。要望内容は、小山町から山梨県南部町まで富士山の南麓を通過する国道469号(冨士南麓道路)の整備促進についてと、富士市と富士宮市にまたがる富士山西麓の治山治水に関する要望活動でした。

 国道469号は昭和59年に関連市町の連携による建設促進期成同盟会が発足し、静岡・山梨両県の4市2町で構成しています。
 東名高速道路や新東名高速道路及び国道1号線の代替道路としての役割を持ち、静岡・山梨両県の地域の活性化や交流の基盤づくりのほか、予想される南海路ラフ巨大地震など災害時の緊急輸送路として、防災面でも重要な機能を持つ道路です。
 さらに、富士山が世界遺産に登録されて10年を経過し、富士山周辺での観光振興にも大きな効果が期待され、沿線上に点在する観光施設の動線を実現する役割を果たし、サイクリングコースとしての整備も計画されるなど、一つの道路が多面的に地域を支える重要な位置付けとなっています。

 富士山西麓の治山治水関連については、富士山は自然の豊かさやその恵である湧水など、地域の歴史や文化、産業発展に大きな役割を果たしています。しかし、時に、自然は牙をむくことがあり、激甚化する豪雨災害などにより、河川の氾濫やがけ崩れなどが発生し、その防災対策が急務となっています。
 国は防災減災国土強靱化対策を強化しており、今回の要望事項はその財源を活用し、対策の更なる推進や強化を求めているもので、県を通じて国に対して強力な支援を求めることも大きな目的でもあります。

 今回の要望を受けた知事は、国の予算の確保とそれに基づく県の取り組みをしっかり進めていくと述べていました。私たち議会も、機会ある毎に政治のラインも活用して国への要望活動に参加していきたいと思います。
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茶業に変化 新旧の飲み方が両立できるか

2025年08月23日 | 議会活動
令和7年8月23日(土)

 日本一の茶どころ静岡県ですが、その冠が鹿児島県に移り大変厳しい状況が続いています。近年は家庭に急須がなく、かつてのような飲み方が急激に減っています。いつでもどこでも手軽に飲めるペットボトル茶が普及し、茶以外の飲料も嗜好されていることがあります。
 私が県議になった15年ほど前には、従来の飲み方を再度普及させるために行政も支援に回り、若手の茶農家が小学校などに茶の飲み方教室に出向いたり、各地で展示販売会を開き広報活動などを行ってきました。

 茶道を筆頭に、茶文化を通じてその魅力を幅広く伝える試みを行われていますが、茶業生産に関わる現場への効果が表れているとは言えませんでした。
 これらの社会情勢を背景に、茶葉を生産する農家が年々減少し、その流れは一向に止まらず、冒頭で触れた茶どころ日本一の冠を他県に譲り渡すことになりました。
 茶業の苦悩は本県のみならず、他県でも同様の課題を抱えていますが、広大な茶園を持つ他県では生産効率を上げることができ、茶相場も本県より暖かい地域で初物が先行し優位性もあって、本県が不利になるとも言われてきました。

 それでも高付加価値の加工品を出すようになり、地域性の不利を乗り越えた本県茶業の粘り強さも一部では感じていました。その流れの中で関心が高まったのは抹茶でした。抹茶は野点など、日本文化を伝える上では欠かせないもので、加えて健康志向が高まる中、海外の引き合いが急激に伸びています。

 現在は、生産が需要に追いつかず、かなりの不足気味となっています。県では、茶業再生のため、海外にも輸出できる体制を構築するため有機栽培を普及させることが大きな支援策となっています。
 従来とは異なる栽培方法で、しかも有機栽培に伴う病害虫に強い品種への転換など、茶農家にとっては大きな投資を覚悟しなければならず、その躊躇もあります。
 県は、これらの農家の負担軽減や新たな技術支援のための体制を強化し、また新たな商品開発を可能とする県茶業研究センターの機能拡充を実現しました。

 今年度に入り、県の所管部署から私の地元においても多くの茶農家が有機栽培に乗り出していると聞いています。茶業の大きな転換点を迎えたようにも感じました。

 一方で、過日の報道記事には、「荒茶相場が高騰 製茶業倒産・廃業 本年最多ペース」という内容が載っていました。
 茶の生産から消費者に届くまでには、生茶を乾燥させるための加工である荒茶があり、その荒茶を原料に消費者が飲める煎茶に仕上げます。
 抹茶ブームが到来し、本県や鹿児島県では抹茶原料のてん茶への生産転換が急速に進む一方で荒茶の供給が不足となり、相場が昨年比でも2倍から3倍に高騰し、業績が悪化して倒産が増えているということでした。

 急須で飲む飲み方が減少しているとはいえ、まだまだその飲み方はどこでもみられる光景であり、茶を飲む文化の原点とも言えます。煎茶がこれまで通り手頃な値段でにめるのか、愛飲家としては気になるところです。
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リニア中央新幹線工事 県の盛土対応に動き

2025年08月22日 | 議会活動
令和7年8月22日(金)

 リニア中央新幹線工事に関し、県中央新幹線対策本部長の平木副知事は、今月4日に開催されたリニア中央新幹線南アルプストンネル工事に関する県有識者会議の地質構造・水資源専門部会において、トンネル工事に伴う自然由来の重金属を含む要対策土を盛土することを「規制上の問題はない」との見解を示しました。

 県は県盛土環境条例(旧盛土条例)において、「要対策土の盛土を原則禁止」とし、工事と同一事業区域であれば適用外としています。これに基づき県は2022年8月以降、JR東海が主張する区域は同一区域ではないとし、適用除外には該当しないとの立場を取ってきました。

 今回、県は盛土環境条例の適用除外条件である「同一事業区域であるか否か」の判断を行うには、「全国新幹線鉄道整備法に基づき、国土交通大臣が許可した工事実施計画に基づき行われる工事であるか否か」について国の判断を求めたところ、「同一区域の工事」との判断が示されました。

 県は、この結果をもとに条例を確認し、「適用除外の対象」となると判断しました。適用除外の条件は、同一工事区域だけで決まるものでなく、重金属等の有害物質の他対応について、「生活環境保全措置として知事が適切と認めるものを講じた上で行う盛土等」とし、知事が適切と認める基準については、「土地の区域の管理の継続性の担保」が条件となります。今後、県の専門部会において要対策土の適切な処理方法を決定していきます。

 適切な処理方法について私の理解では、廃棄物最終処分場を例に、廃棄物の内容や化学物質などの確認し、処分地から外に規定に基づく有害物質等が流出しない構造としなければならず、廃棄物が貯蔵される施設内に遮蔽構造を設ける必要があり、さらに規定に基づく浸出水の処理などが義務づけられています。

 今回の盛土処理については、廃棄物最終処分場とは異なるかもしれませんが、知事が示す「生活環境保全措置として知事が適切と認めるものを講じた上で行う盛土等」や「土地の区域の管理の継続性の担保」について、どのように対応していくのか。また、盛り土規制法に基づく設置許可権は設置地域を管轄する静岡市にあり、その動向を注視しています。
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アニメとプラモデルは静岡の象徴

2025年08月21日 | 議会活動
令和7年8月21日(木)

 県の海外駐在員報告は、今年度、会派の重責をいただいた私にとって、ほとんど視察にいけないことへのストレスを解消する手段の一つです。静岡県を外から見て様々な課題などを提供し、国内での事象と比較しながら議員活動の参考とさせていただいています。

 駐在員報告は、東南アジアを管轄するシンガポール、中国、韓国、台湾の4箇所を拠点とする県の駐在員事務所が発行しています。本県は、これらの地域を地域外交の重点地域とし、東アジアにおける緊張感が高まる中でも、いわゆる民間外交により、地域間の文化や歴史、教育、経済などをテーマに国民どうしのつながりを深めることで両国間の交流が維持できています。

 海外駐在員報告8月号の海外トピックスは、東南アジア地域では、ベトナムの旅行者や航空会社へのセールス。シンガポールでは総合型リゾート施設マリーナベイサンズの拡張について。中国では、香港で開催されたブックフェアで本県の航空路線・観光資源のPR。在上海領事館で開催したガンプラ制作体験会の様子。韓国からは、登山とハイキング。本県と交流している忠清南道の高校訪問記。台湾からは県内企業と連携したアクティブシニア向けセミナの開催。台湾での大規模なリコール投票の様子などを取り上げていました。

 この中からアニメとプラモデルは静岡の象徴と感じる記事があったのでお伝えします。
 最初に、香港で開催されたブックフェアでは、香港で人気の高い「ちびまる子ちゃん」の大型ぬいぐるみと記念撮影できるコーナーを開設。「ちびまる子ちゃんの故郷・静岡に香港エクスプレスで行こう!」を合言葉に、多くの来場者が撮影を楽しんだ。
 最近香港では、漫画「私が見た未来」に端を発して、7月5日に日本で大災害が起こるとの噂が立ち、インバウンドに大きな影響を及ぼしてきた。今回、複数の来場者に尋ねてみると、皆が「もう予言日を過ぎたから大丈夫」と笑うのが印象的だった。

 もう一つは、在上海領事館で開催されたガンプラ制作体験会についてです。
 7月28日、在上海日本国総領事館は、夏休みの中国人親子(40組80名)を対象としたガンダムのプラモデル制作体験会と、日本のアニメにおけるIP(知的財産)保護の講演会を開催した。上海事務所は、同イベントで「徳川家康とプラモデルの縁」をテーマに本県産業と観光資源を紹介。参加者からは「静岡がプラモデルの都であるとは初耳で、そのゆかりが徳川家康にあるとは意外で面白かった」との声や、「次回の旅行先として日本を検討しているが、静岡に行けば親子で楽しめそう」との声も聞かれた。

 改めて静岡県を代表するアニメやプラモデルに注目です。
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