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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

2015年度最終日 様々な人の動き

2016年03月31日 | 議会活動

平成28年3月31日(木)

 

 県行政の本年度最終日を迎えました。

 

 県庁での会合が終わり、午後自席にいると何人もの職員がご挨拶に見えました。そのほとんどは人事異動で他の職場に移る皆さん。

 私たち静岡県議会には、各部局から1名ずつ、部付き主幹というポストの行政と議員をつなぐ調整役の職員がいます。彼らは優秀な職員で2年間の職責を全うすると、元の部署に戻るとは限らず、他部署へ管理職候補として異動していきます。

 2年間、わがままな議員達の世話を焼き、まるで秘書のように動き回った立場の異なる同士の皆さんは、県職員の中でも特別な繋がりを感じます。

 議会中は、いつ食事を取るのだろうと思うくらい動き回り、議会資料の準備や関係部署の担当者とのヒアリング調整を図り、私たちは控え室でほぼ全ての仕事がこなせる環境を提供してくれました。

 2年間、大変お世話になり心から感謝申し上げます。県民のために精励恪勤な県職員として務められることを心から祈念申し上げます。

 

 夕方には、私が委員長を務める文教警察委員会所管の、県警察本部退職者壮行会に参加させていただきました。

 県警本部一階ロビーには、県警本部長をはじめとする幹部職員と多くの後輩警察官、公安委員長と委員、そして私もその仲間に入れていただき、現役警察官として最後の見送りをさせていただきました。

 最初に総務部長を務められた幹部職員に続き、常任委員会で説明員として参加されていた退職者には特別な惜別の思いで見送ることができました。県内各署にお勤めされていた退職者の皆さんとは、この日が最初で最後のあいさつとなり、全ての退職者が職業柄、常に緊張した業務を遂行してきた自信とそれから開放されるホッとした表情が印象的でした。

 

 今日の退職者は、私と同い年の皆さんです。これからどんな第二の人生を歩んでいくのでしょうか。いつまでもお元気で。

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静岡県東部地区2016年度の取り組み

2016年03月30日 | 議会活動

平成28年3月30日(水)

 

 静岡県東部の行政や議員、企業団体で構成する「サンフロント21」懇話会の合同会議が沼津市内で開催されました。

(主催者あいさつ)

 

 今日会合に集まったのは、懇話会の幹事・運営委員と県東部選出の県議会議員、市長町長の皆さんです。議事は「2016年度の活動方針」について説明を受け、審議すること。その後は、講師に共同通信社編集次長の新堀浩朗氏を迎え、「皇室取材の現場から」と題し、記念講演が行われました。

 

(基調講演の講師)


(基調講演のスライドから)


 この懇話会の活動は来年度で22年目を迎えます。中長期的な取り組みは、「ファルマバレープロジェクトの推進」(静岡県が県東部地区を総合特区として国から認められた“健康医療先端産業の集積”)、「広域連携の推進」、「新たな観光交流戦略の促進と支援」、「2020年東京五輪・伊豆市開催の支援」で、これらに関連する提言と支援活動を行うとしています。

 ファルマバレープロジェクトについては下記を参照してください。

     http://www.fuji-pvc.jp/center/about.html

 

 活動方針の実現に向けたテーマは5項目あり、「スポーツを通じた地域創生の支援」では、今年から静岡県とイタリア フリウリ・ベネチア・ジュリア州との交流が始まり、ゾンコラン山の急傾斜を昇る自転車競技は世界的にも有名で、交流を通じて富士山麓から伊豆半島を自転車競技のメッカにしていこうというものです。これは、東京オリンピックの自転車競技開催が伊豆市に決定したことを受け、オリンピック後の観光に繋げるための取り組みです。

 私は、昨年11月にイタリアの現地を訪問し、関係者と意見交換をしてきました。双方、大きな期待がかかる事業として楽しみです。

 また、県知事からは沼津貨物駅の跡地にサッカー場を整備しようという構想も提案されていることも紹介されました。

 

 「伊豆と文学の関わりを物語化した観光ルートの開発」では、川端康成や井上靖などの日本を代表する文豪ゆかりの地、自然や温泉など伊豆が持つ魅力として「文学と旅」をテーマに「ストーリー化」した観光ルートの開発を目指すものです。

 

 「世界遺産を守り、育てる支援」では、富士山世界遺産センターの利用促進と富士山に負荷を与えない活用方法の提案を目指します。しかし、提案の中には富士山スバルラインの登山鉄道施設の可能性調査研究が盛り込まれていました。説明では、ヨーロッパアルプスの、特にスイスの登山電車をイメージしているとのことですが、私は昨年11月に静岡県の海外事情調査でスイスを視察しています。率直な感想として、地質学的にも技術的にも、また世界文化遺産の特性から、個人的な意見として鉄道の件は非現実的と捉えています。

 

 「動物愛護と福祉思想の啓蒙・啓発と保護施設の開設支援」では、ペットの保護と殺処分ゼロを目指すもので、東京五輪自転車競技に参加する欧米諸国では、動物愛護意識が高いということで、これからの重要な解決すべき課題と位置づけています。

 

 「アグリイノベーション・リサーチセンター構想の推進」では、静岡県が取り組む健康増進のための機能性が明らかにされた農作物の研究開発拠点として、沼津市にある東海大学開発工学部の跡地を活用する事業の後押しをしていこうという試みです。

 

 このように、静岡県が推進する県東部地区の主な施策を支援することが主な活動といえます。私たち県議会議員はこのような地元の後押しがあるからこそ、県政の中でも発言力を高めていくことができます。

 

 基調講演の「皇室取材の現場から」では、「国際親善と平和希求」、「天皇陛下のなさりよう」、「皇后さまのお人柄」、「皇室の今後」についてお話を伺い、日本の象徴である所以を改めて感じることができました。

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還暦の祝い

2016年03月29日 | 議会活動

平成28年3月29日(火)

 

 私の誕生日は1月20日。今年の誕生日に還暦を迎えました。この日のブログに還暦を迎えた気持ちをつづりましたが、今日は、私と私の友人のために共通の親しくしていただいている方々によりお祝いの会を開いていただきました。

 

 還暦未満の参加者は6人ほどで、還暦経験者は30人近く。40歳から75歳くらいまで幅広い年齢の皆さんです。

 感激したのは全員一人ひとりからお祝いのあいさつをいただいたこと。それぞれが還暦を迎えた時の気持ちと、それを過ぎて今日まで過ごしてきた生活を振り返っての内容で、私が彼らの後を歩んでいくのに大変参考となる貴重なお話を聞くことができました。

 比較的共通していたのは、還暦を迎えた時の気持ちが特段普段と変わらなかったということ。還暦後は急に大きな病気を体験したり、還暦前と比べ健康に対する関心の度合いが格段に変わったこと。ほとんどの皆さんが現役で働いていて、仕事面ではそれまでの経験を活かし、一層充実した人生を歩んでいることなどが挙げられます。

 

 私は、お礼のあいさつの中で静岡県が提唱している、「ふじのくに型人生区分」について紹介させていただきました。45歳までは青年、76歳までは壮年と呼び、その背景には健康寿命(お医者さんや介護の世話になることなく元気でいられる年齢で本県の場合、男性71歳、女性75歳)が国内でも1,2位を争う健康長寿県であること。それを証明するかのように、ここにお集まりの皆さんの心身ともに健康な表情と前向きな生き方に、還暦が第二の人生の始まりである心得を伝えていただいた気分です。

 

 「ふじのくに型人生区分」は下記を参考にしてください。

    https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-030a/jinsei.html

 

 私は高齢者福祉に関連する場面では、「老いを豊かに」という言葉を使わせていただきます。私が理事長を務める高齢者福祉事業を展開するNPOの先輩達がよく使われていた言葉ですが、これからは私自身がそれに向かって助走が始まります。

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県議会議員の報告義務

2016年03月28日 | 議会活動

平成28年3月28日(月)

 

 私たち県議会議員には法律で定めた報告義務と、任意に報告するものがあります。

 任意で報告するものとは議員活動報告などで、議会報告会などの集会や、広報誌によるもの、インターネット上に活動報告を公開するなど、特別に定義された方式ではありませんが、適宜にお伝えをさせていただいています。

 任意と書きましたが、法律に謳われているものではありませんが、政治家として当然行うべき義務です。私の場合は、広報誌の定期的発行とインターネット上にブログでほぼ日々の活動内容を公表し、それに対するご意見等もメールなどでいただく体制を整えています。

 

 さて、法で定めた報告義務とは、1年ごとに政治活動に要した「収支報告書」と「資産等の公開に関する報告書」があります。

 「収支報告書」は、国・地方議会議員を問わず、全員が対象となります。議員個人は「政治団体」(議員を支持する後援会組織など)を必ず持っていますのでその団体が、「政治資金管理団体」をもつ議員もいるのでこれも対象になります。

 政治資金規正法を遵守した政治活動の透明性を確保するために、必ず領収証を添付し、選挙管理委員会に提出することになっています。

 政務活動費なども、毎月具体的な報告書を、領収証(1円から)を添付して報告しています。

 

 資産に関する報告書は自治体により異なりますが、静岡県の場合は「政治倫理の確立のための静岡県議会議員の公開に関する条例」に基づき、提出されるものです。

 4年任期の初年度は、全ての資産について具体的に報告する義務があり、その後は毎年、変動のあった資産のみを報告する「資産等補充報告書」を提出します。

 また、「所得等報告書」(前年1年間議員であった者が対象)、「関連会社等報告書」(会社や法人の役員、顧問その他の職に就いて報酬を得ている議員)などがあります。

 

 これらの報告書は、本年は平成28年7月4日(月)から閲覧に供されます。

 

 今月末までが「収支報告書」の提出期限で、今日、無事提出が完了しました。あとは5月2日までに資産等の報告書を提出しなければならず、現在作成中です。

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高齢者福祉施設の原点 リニューアル

2016年03月27日 | 議会活動

平成28年3月27日(日)

 

 富士市富士見台にある富士市立の養護老人ホーム駿河荘が、民営化され同地区内にリニューアルオープンします。その式典に出席してきました。

(施設のオープニングセレモニーであるテープカット)


(式典であいさつする社会福祉法人美芳会の大塚理事長)


 この施設が最初に開設されたのは昭和29年に遡ります。また、昭和41年に現在の富士市が誕生した際、旧富士市と旧吉原市に設置されていた二つの施設がまとまり、昭和57年に現在の駿河荘が誕生しました。そして、この度、社会福祉法人の美芳会様がこれまでの施設を継承し、「するが荘」の名称で民営化して運営することになりました。

 

 養護老人ホームとは、環境上の理由および経済的理由により、家庭で養護を受けることが困難な65歳以上の高齢者が、市町村長の措置により入所できる施設のことです。

 特別養護老人ホームは施設と利用者の契約によりますが、養護老人ホームへの入所は、先の触れたように市町村長の決定が必要となります。これは、老人福祉法第11条第1項の老人ホームへの入所措置等の指針として、法の定めるところによるものです。

 

 「措置」とは、福祉の中でよく使われてきた言葉です、

 平成12年に介護保険制度が誕生しましたが、これにより介護が必要な高齢者等については、介護施設と利用者が契約することで福祉サービスが受けられるようになりました。利用者は自分にあった福祉施設を選ぶことができます。

 これに対し、高齢者介護は介護保険制度の誕生前から、生活環境や経済的な理由などにより、行政がその実情を調べ法律に基づいて福祉施設、この場合は養護老人ホームに入所していただき、安心して生活を送ることができました。

 「措置」の言葉には、行政の強い権限を感じるものがありますが、緊急的な事態や厳しい環境から脱するためには、むしろ「暖かい仕組み」として理解できます。

 このように、養護老人ホーム駿河荘は、高齢者福祉の原点を担ってきました。

 

 詳しくは、公益(社)全国老人福祉施設協議会のホームページを参考としてください。

http://www.riddell-wright.com/image/panfu/zenkoku_yougo.pdf#search='%E9%A4%8A%E8%AD%B7%E8%80%81%E4%BA%BA%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0'

 

 式典では、富士市長をはじめ市・県などの行政・議会関係者、社会福祉協議会や社会福祉法人関係者と近隣のコミュニティのリーダーの皆様が参加していました。

 心に残ったのは、この施設が冒頭で述べたように、高齢者福祉の原点であることを強調し、大切に運営されてきたことの確認と感謝、その歴史を引き継ぎ新たな運営に関わる関係者の熱い思いと同時に、この施設が地域の多くの住民に愛され、支えられてきたこと、この地域内にリニューアルすることから、引き続き地域の支えが得られることなど、「福祉に優しい街」としてふさわしい、暖かい雰囲気に感銘を受けました。

 

 新しい施設は、明るく、入所者全員が個室となり、外観や内装も地元の富士ひのきをふんだんに使い、木の優しさも感じられ、ハードとソフトがしっかり整ったすばらしい施設で、入所者が老いを豊かに過ごせるよう心から祈るばかりです。

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