鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

苦境に立ったときこそ仲間で支えた中小企業家同友会

2023年09月13日 | 議会活動
令和5年9月13日(水)

 コロナ禍から脱し、社会経済活動が活発しています。感染症の分類が5類に移行したことでこれまで殻に閉じこもっていた様々な団体の活動も活発になっています。

 この日曜日、静岡県中小企業家同友会富士支部主催の「同友会まつり」が、ロゼシアター北側のイベント広場で開催されました。私もコロナ禍以前には毎年訪れ、市民の1人として楽しませていただきましたが、ここしばらくコロナで中止となり、久しぶりに会員の皆さんとの交流の場になりました。


(まつり会場にて)

 中小企業を対象とした団体は、商工会議所や商工会などがありますが、同友会は中小零細企業の皆さんが相互に緩やかな交流を通じて支え合う組織のように感じられます。それは活動方針に表れています。

① 同友会活動を“心の拠り所”としましょう
 同友会を経営実践の場としてぜひ利用しましょう。時としてきつい言葉も出てきますが、叱咤激励として感じてください。お互い切磋琢磨しあう経営道場となりましょう。

② 決してひとりにしない、“仲間つくり”を
 経営者はそもそも孤独です。良き相談相手がいません。しかしながら独りぼっち、無関心は厳禁です。お互いに声を掛け合って「あてにしあてにされる関係」を築き交流しましょう。

③ 困っている会員がいたら、みんなで手を差し伸べましょう
 中小企業家同友会は経営者が謙虚に学ぶ場です。悩んでいる経営者にぜひ声をかけてください。そして皆で考え、話し合い、助け合うことが自分の学びとなり、ひいては良き経営者となり、良い企業が増えることになり、結果それは“地域貢献”にもなります。

 開会に先だち、支部長さんからあいさつがありました。その内容を含め団体のホームページに記載されたメッセージが目にとまったので紹介します。
 「当初新型コロナ感染により、たくさんの企業が倒産、廃業、脱会しました。富士支部も10名ほどの退会者が出ました。大変残念なことでありました。しかしながら、この経験で、失うものも多かったのですが、得るものも大きかったと思います。
 難局を乗り越えた、“無二の仲間”としての結束が深まりました。 業績の悪化に対処すべく、同友会会員に助言・アドバイスを求めて、必死に活動しました。優れた経営者ならどうするかと常に問いかけ、自分の至らなさを自覚する日々でした。このコロナという難局の中で、本当に同友会を必要とする気持ちが再認識できたと思います。
 ITを駆使したオンライン会議、リモート勤務 “学びを止めるな”を掛け声に、オンラインを利用して、経営勉強会や、例会、委員会、全県 フォーラムなど継続することができました。大きな変化に向き合い経営合理化を進め難局を乗り越えられたのは、このTOOLのおかげです。我々は心強い“経営TOOL”を手に入れたと考えます。」

 コロナの影響は想像を超えるもので、中小・零細企業の皆さんには行政や業界団体も様々な支援をしてきました。しかし、仲間同士で支え合い、厳しい時を乗り越えてきた本音を聞くことはあまりありません。会場ではこのほかの貴重な意見も聞きました。
 コロナ禍から脱し、ホッとした気分で盛り上がる今回のイベントは、私にとっても元気づけられる機会であったように思います。
コメント
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