鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

春爛漫 桜もピーク

2018年03月31日 | 議会活動

平成30年3月31日(土)

 

 桜の満開も今日・明日がピークとなりそうで、各地で桜まつりが行われています。今日は富士市の北部にある広見公園において、第18回広見桜まつりが開催され、開会式に来賓としてお声がけをいただきました。

(広見公園の桜)


(富士山は少しかすんでいましたがまずまずのお天気)


(開会式前のセレモニーで)

 

 50年前の昭和41年に富士市の合併を記念につくられた公園だと聞いていますが、広々とした園内には東側に「富士山かぐや姫ミュージアムや市立歴史民俗資料館などがあり、市内の数々の歴史的な建物が移築され、そして立派な桜の木やバラが一円に植えられていることから、普段から多くの市民で賑わう場所でもあります。また、ロシアの軍艦ディアナ号は日本に開国と通商を求めて伊豆下田に来航中、安政の大地震に遭遇し大破、その後修理のために戸田に向かう途中の大しけのために富士市三四軒屋沖で沈没しました。その時の船員達を地元住民達が命がけで助け、一人の死者も出さなかった実話にまつわる記念像が設置され、日ロの友好の証となっています。

 そういえば地元のフィルムコミッションの斡旋で、この広見公園でロケをした映画やコマーシャルがいくつかあったような気がします。最近は名声のある映画などのロケ地を観光目的に訪れる人達もあるとか。広見公園内にもそのような足跡が記されても良いのではと感じました。

(広見公園の一角にあるロシア軍艦ディアナ号の記念像)

 

 開会式は9時から始まり、主催者のあいさつの中では夜7時まで開催されることが紹介され、長丁場のイベントに驚きました。また、開催までの準備の様子が紹介され改めて関係者のご尽力に頭が下がる思いです。お天気や気候が大きく影響するイベントだけに、快晴のもと6年ぶりに満開の桜を迎えたこともあり、最高の花見が満喫できる一時でした。

 

 多くの来場者が盛り上がるなか、私は花見酒と洒落込みたい気分を我慢して、次の会場に向かいました。来週の週末も各地で桜まつりが予定されているようですが、果たして花びらが残っているか、微妙なところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県内産業の成長を担う人材確保の現場に出向く

2018年03月30日 | 議会活動

平成30年3月30日(金)

 

 静岡県が取り組む産業人材確保・育成プランの資料が県庁から送られてきました。人材育成は最重要課題の一つで、私が県議会産業委員会に所属していたこの1年間の審議には、毎回、出てきた課題でもあります。来年度から10年後を見据え始まる総合計画ではさらに取り組みが強化され、その元になるのがこのプランです。

 

 人材確保には、進学等で首都圏に出て行った学生が卒業後にU・I・Jターンすることや、転職などで本県に移住していただくことが一つの解決方法でもあります。

 届いた資料に目を通しながら、首都圏における人材確保がどのように展開されているか、直接現場に出向き確認することが必要と考え、県が首都圏に開設している「静岡U・Iターン就職サポートセンター」ならびに、「静岡県移住相談センター」を視察しました。

 

 通常、視察の際には所管部署を通じて訪問先との調整を図ることが多いなか、今回は事前の調整を図ることなく突然の訪問で、現状をストレートに見ることができました。

 

 最初に、就職サポートセンターは、首都圏の学生を対象に、個別の就職相談や企業紹介、就職応援セミナー等を実施し、県内企業の持つ高い技術力や将来性、職場環境などの企業情報とともに、県の施策により県内に就職された方の協力を得るなどして、本県の暮らしやすさや地域の魅力を効果的に発信し、県内への就職を促進する機能を果たしています。

 今日訪問したのは、3月1日から31日までを実施期間とする「日替わり静岡県内企業説明会」です。東京駅八重洲口から徒歩で10分ほどのところに開設され、企画名の通り、毎日日替わりで、一日最大4社の県内企業が説明会を開催するもので、明日が最終日であることから、この事業の総括的な情報を得ることができることも期待して訪問したものです。

 今日午後の予定では、県内から2社がブースを開く計画でしたが1社のみが実施ており、応対中でないことを確認し担当者にお話を伺いました。この企業は朝から開設しているものの、来訪者は1名で主催者が紹介した学生のみでした。状況は昨年よりも厳しいといいます。会社の所在地である浜松市も、東京、名古屋、大阪の大都市で開催しましたが状況は変わらなかったといいます。このところ好景気が続き、学生にとっては売り手市場で、中小企業の苦戦が伝わってきます。また、3月期はまだ大手中心に就活が展開され、それが落ち着く6月頃から中小企業にチャンスが巡ってくるともいい、このような支援事業は、この時期でなく6月頃に実施することが良いのではという感想をいただきました。

(説明会場入り口にて)

 

 次に訪問したのは、県移住相談センターで、有楽町にあるこの施設は、全国の移住相談を扱い、ブースは県ごとに独立しており、運営は認定NPO法人ふるさと回帰支援センターです。静岡県を受け持つのは2名の女性で、設置から3年経過した「“ふじのくににすみかえる”静岡県移住相談センター」という名称です。

 本県の次年度事業では、「転職」を考える時期となる25歳~34歳位の県外在住の若い社会人に、努力をすれば自らの夢を実現し、幸福を実感できる舞台としての本県の大きな「魅力(暮らしやすさや生涯収支モデルプランなど)」や「場の力(ポテンシャル)」をSNSなどの情報媒体や同窓会のネットワーク等を通じて届け、若者の『30歳になったら静岡県!』の第一歩を応援するとしています。

 この取り組みが、移住相談センターの窓口を担う方々の認識としてどうなのかが視察のポイントでした。窓口を訪れる人達の年齢は、年々若くなる印象があり20歳代~40歳代が多いといいます。彼らは新卒として就職し、現在の仕事の様子が見え始め、次のステップを考える時期にさしかかる頃で、職種はIT企業が多いということでした。しかし、中小企業は新卒に目が向きがちで、優秀な中途採用に目が向かないようで改善の余地がありそうです。

 この年代は家族持ちも多く、子どもの保育や教育環境が整っていなければ転職による移住はできません。本県の場合は、東海道線沿いに期待される企業が多い反面、保育や教育環境が整っていない、待機児が多い都市ばかりといいます。これらの改善は急務なのかも知れません。さらに、女性の再就職は厳しく、転職でしかも地方に移ると、これまでよりも所得が減少することもあり、共働きが必要になる可能性が高まるなか、これもマイナス要因となっています。

 相談センターはNOPが運営しているので、職員間での連携がしやすいことから各県の情報交換がしやすいといいます。これが、各都道府県の職員が担っているとすれば、柔軟な対応ができるか疑問という見方もあるようでした。

 そのほか、県内では磐田市の積極的な取り組みが注目されていることや、農業への就労希望者が増えているといい、JAなどの支援機関の取り組みが評価されているようです。

(全国のふるさと回帰支援センター)


(対応いただいた、県移住相談センターの相談員の皆さん)

 

 2カ所の視察先は突然の訪問であったにもかかわらず、熱心に対応していただき感謝申し上げます。同時に、貴重な情報から厳しい現実を突きつけられ、それを解消する施策として見直しが必要なことが分かりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県が進める先端農業技術研究の取り組み

2018年03月29日 | 議会活動

平成30年3月29日(木)

 

 静岡県では、「AOIプロジェクト」と名付けた先端農業技術研究を始めました。その拠点となるのは、沼津市の愛鷹山中腹にあった旧東海大学校舎の跡地に建てた、「AOI-PARC」(Agri Open Innovation Practical Applied Research Center)という研究開発施設です。この施設には、理化学研究所や慶應義塾大学などが参画し、農・食・健連携、農・商・工連携、産・学・官・金連携で、農業の生産性革新と関連ビジネスの展開を目的に立ち上げました。

 今回、立ち上げてから半年ほどしか経っていませんが、それぞれの研究者がこれまでの取り組み成果を発表する機会を設け、研究機関や大学および企業などの研究者や技術者、行政関係者など各方面から多数の参加があり、まさに最先端の研究開発といわれる内容に、会場全体が耳を傾けました。

(主催者あいさつに立ったAOIプロジェクトの三輪CPO)


(研究拠点であるAOI-PARCの説明資料)


(各研究成果を掲示したパネルが、会場後方に陳列されていた)

 

 最初にあいさつに立った、AOIプロジェクトCPOの三輪氏は、「健康寿命の延伸を探求するためには、オープンイノベーション(あらゆる技術の融合)により構成されるプラットフォームが必要である。今回の発表会は、プロジェクト発足後間もない時期に実施するものであるが、研究が深まっていくと他者が入りにくくなってしまう。今回のように初期段階での関わりが重要である。」と述べていました。

 また、次に続く基調講演では、内閣府まち・ひと・しごと創生本部事務局次長が、「自主・自立の地方創生をめざして」と題し、国が進める地方創生政策の概要と、全国での先進的取り組み事例報告などがあり、人口減少社会への危機意識の共有を訴え、地域や集落といった身近な単位で将来を考え、地方にこそチャンスがあることを伝えました。このAOIプロジェクトはその意味でも、大きな挑戦としています。

 

 研究発表では、理化学研究所の研究者から「AOIラボにおける光量子工学」と題して、また慶応義塾大学から「AOIラボ、始動!2017」と題し、それに関わる3名の研究者から発表がありました。

(理化学研究所の報告から)


慶應義塾大学の発表から)

 

 理研の研究発表では、「農業は数少ない成長分野であり、レーザーなどの最先端技術を応用して画期的なことができる。」と触れ、光を主要素とする栽培システムの実現のために、栽培環境と植物の状態モニターができるシステムの研究が行われていることを報告しました。

 慶応大の発表では、農業データの連携基盤づくりとして、生育データや市場データ、気象データなどを収集・分析してプラットフォーム化を目指しており、情報の収集方法や解析の手法、特に遺伝子レベルでの解析による機能性確認や品種や産地などを特定することができる手法などを解明し、それをオープン化することで、農産物の収量や品質向上に貢献していくことや、農・食・健連携に繋げていく研究を進めていくことなどが紹介されました。これにより、高機能性作物を作ることが可能となるといいます。

 

 私は、このプロジェクトを所管する県議会産業委員会に属しており、県議会2月定例会の委員会審議においても、このプロジェクトに関連する質問をさせていただきました。例えば篤農家のノウハウの収集方法について質しましたが、今回の研究発表を聴いていると、実験室の中で科学的な最善の栽培環境を再現し、そのデータの蓄積を重ねていくことで、篤農家に匹敵するノウハウが得られる様な取り組みと理解しましたので、改めて、最先端技術の結集・連携によるこのプロジェクトへの期待が高まりました。これにより効率的な農業と付加価値の高い農産物の実現が可能となり、今後の動向が楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域活性化の政策提言に努める団体の会合から

2018年03月28日 | 議会活動

平成30年3月28日(水)

 

 静岡県東部地区で地域課題について探求し、様々な政策提言に努める「サンフロント21懇話会」が主催する、団体役員と県東部地区選出県議団・市長町長連絡協議会との合同会議が開催され出席してきました。

(主催者のあいさつ)

 

 会議の内容は、新年度活動方針の説明と外部講師による基調講演が行われました。活動期間は20年を超え、数々の政策提言が県東部地区市町や県に対して提出されています。

 

 2018年度の活動方針では、地域創生につながる新産業創出を支援するために、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を機に東部地域におけるスポーツ産業の推進を支援することや、ファルマバレー・プロジェクト(先端医療・健康産業支援)とアグリ・オープンイノベーションプロジェクト(先端農業技術研究支援)の推進、CNF(セルロースナノファイバー)の用途開発に向け認知度向上の支援が掲げられています。

 新たな観光価値創造への取り組みを支援するために、伊豆・天城山の自然の恵み「わさび」を新たな観光資源とすることや、世界遺産観光の新たな展開を提案するとしています。

 そのほか、動物愛護と福祉思想の普及活動支援と新たな展開や、沼津市のサッカー新スタジアム、新旅客駅を核とした「原・浮島地区まちづくり構想」実現を支援するなどとしています。

 

 提案の内容は、既に動き始めた取り組みや今後の可能性を秘めた取り組みに対し、東部地域の経済界が中心となって強力に後押ししようとする試みであり、私達議員にとっても議会で発言する際の大きな後ろ盾となります。

 

 基調講演では、共同通信編集委員の磐村和哉氏が、正月以降大きな動きを見せている南北朝鮮の現状分析と今後の行方について、「急変する朝鮮半島情勢」と題し解説していただきました。講演中は、最近の北朝鮮の経済活動や市民生活を写した貴重なビデオが流され、経済制裁などどこ吹く風といった光景に驚かされました。いみじくも、北朝鮮のトップが中国を訪れ、習主席と会談した模様だというニュースが流れるなか、日本周辺では何が起きようとしているのか気がかりです。

(基調講演の講師を務めた共同通信編集委員の磐村和哉氏)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラグビーワールドカップ2019静岡県開催に向けて

2018年03月27日 | 議会活動

平成30年3月27日(火)

 

 ラグビーワールドカップ2019が来年9月から10月にかけて日本で開催されます。本県でも静岡県小笠山総合運動公園エコパスタジアムが会場となり、試合日程は9月28日(土)日本/アイルランド、10月4日(金)南アフリカ/イタリア、10月9日(水)スコットランド/ルーマニア、10月11日(金)オーストラリア/ジョージアの4戦が決定しています。

 

 静岡県ではこの世紀の大イベントを成功させるために、「ラグビーワールドカップ2019静岡県開催推進委員会」を立ち上げ、会長は県知事で私も参与として参加させていただいています。これまでに5回の会合が総会として開催され、出席してきました。

(総会は知事が議長で進行)

 

 総会では、平成29年度事業報告と収支決算見込みが、また平成30年度事業計画と収支予算案が報告並びに議案として審議されました。

 平成29年度の事業報告では、6月19日にエコパスタジアムで開催された日本代表テストマッチの盛り上げについて、観戦勧奨の取り組みやマスメディア等による広報、観客輸送、にぎわい空間の提供状況等について報告があり、また来場者は27,381人ということでした。

 そのほか、ラグビーワールドカップ2019の応援団づくり、小学生向けのタグラグビー普及、キャンプ地誘致に向けた本県のプロモーション、情報発信、組織委員会との連携などが報告されました。

 平成30年度の事業計画では、開催が翌年に迫ったことから、これまでの事業の推進のほか、さらに大会を盛り上げる取り組みと準備に特化した取り組みが始まります。3月19日から4月12日までの間は開催都市住民先行チケット抽選販売が、5月19日から6月26日までの間はサポーターズクラブ先行チケット抽選販売、9月19日から一般チケット抽選販売が予定されています。

 また、大会開催を支える公式ボランティア募集が4月23日から7月18日まで予定されるなど、機運醸成が高まっていますが、県民側から見ると開催会場周辺以外では、まだまだ知られていないというのが現状です。

(総会資料のほか、スライドを使い実際の取り組み状況が写真で紹介された)



 

 私達議員も、県政報告会などで情報発信していかねばなりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする