令和6年7月11日(木)
7日の日曜日、静岡市は観測史上初の気温が40度を超えました。この日、全国の中では最高気温のようでした。これまで、前橋市の最高気温が報道されることが多いと思っていたのですが、この日は静岡市の次が前橋市でした。
長期の天気予報では、今年の夏は酷暑になる予想でしたが、その通りになっており、特に熱中症には注意が必要です。
静岡市がなぜ気温が高かったのか、関心があったので調べてみました。ネット上でもそのことが話題になっているようです。
原因は、フェーン現象でした。真夏並みの暖気にフェーン現象が重なり、高温となったようです。
フェーン現象とは、風が山を越えて、斜面にそって山を下りてくるときに、山の下りた側で気温が高くなることがあり、そのような現象をフェーン現象と呼びます。これは夏に限ったことでなく、冬でも起きます。日本海側の豪雪のニュースでもフェーン現象が関係していることを伝えるものもありました。また、これまでも、報道されてはいませんが県内各地でフェーン現象が発生しています。
もう詳しく見てみると、フェーン現象は湿気を含んだ空気が山にぶつかり、この山を乗り越えるときに高度が上がることにより冷やされ、やがて雲になって雨や雪になります。空気は山頂を越え、山を下りるときには蒸発する水分が少なくなり、蒸発にともなって空気を冷やす効果が小さくなります。その結果、山を上る前と同じ高さまで下りてきた風は、山を上る前よりもあたたかくなります。
フェーン現象は、空気が山の斜面を登る側では、雨や冬であれば雪となります。山の反対側では乾いた空気が吹き下ろすことになります。温度は上昇側よりも下降側の方が高くなるという状況が発生します。
冬の豪雪、乾いた空気の吹き下ろしによる火災など、フェーン現象が影響した災害がこれまでも発生しています。
静岡市の異常な暑さは、フェーン現象が拍車をかけた結果だと気象予報士が説明していました。
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