平成30年12月30日(日)
暮れの風物詩になった富士山女子駅伝(2018全日本大学女子選抜駅伝競走)が、富士宮市の富士山本宮浅間大社前をスタートし、富士総合運動公園陸上競技場までの7区間で行われました。今年は、静岡県議会を代表し、文化観光委員長として昨日の開会式から、表彰式までの全てに立ち会うことができました。
私が直に見た駅伝の様子をお伝えしますが、結果については公式ページがありますので、そちらを参照してください。
https://www.fujisan-joshiekiden.jp/
昨日の開会式は、富士市のロゼシアターで開催され、出場する全チームの選手と、大会主催者、協賛企業とボランティア団体の代表が参加しました。私は冒頭で触れたように、県議会の代表として参加し来賓として紹介をしていただきました。

(主催者挨拶)

(全参加校が出席して開催された開会式)

(優勝杯返還)

(選手宣誓)

(市民ボランティア代表の紹介)
最初に、全チームの紹介の後、主将が壇上に登壇、前年度優勝の立命館大学から優勝杯の返還が行われ、選手宣誓も立命館大学の選手が行いました。その中で、「今年は全国各地で災害が発生し、大変な思いをされている方が多い中、このように駅伝に出場できることが大変幸せ。」という挨拶が盛り込まれました。改めて大変な一年であったことを振り返るとともに、今回出場した選手の中にも被災地と関係する選手も含まれていたのかもしれません。
今年最後の、そして平成を締めくくる駅伝にふさわしい、様々な思いを巡らせる選手宣誓であったように感じました。
主催者の公益社団法人日本学生陸上競技連合の松本会長の挨拶では、「今回の出場選手の中から、2年後の東京2020オリンピック・パラリンピックに出場できる多くの選手が誕生することを期待したい。」というメッセージには、この大会開催の意義が強調されていたようにも思えました。
競技が開催された今日は、私も早朝に自宅を出発し、スタート地点となる富士山本宮浅間大社でスタートの瞬間を目の当たりにしました。快晴で青空が広がってはいましたが、待望の富士山には雲がかかり、時より山肌を見せる程度でしたが、富士山の麓で展開されるこの駅伝を祝福しているようにも感じました。
スタート後は、第1中継地点がスタート地点の浅間大社前であったことから、共催の県、富士市、富士宮市の関係者と一緒にタスキの受け渡しを見た後、地元富士市吉原商店街に先回りして、沿道の応援の様子や上位3位くらいまでの疾走の様子を見た後、ゴール地点まで移動しました。

(スタート地点の富士山本宮浅間大社と富士山)

(スタート直前)

(吉原商店街を疾走する選手達)

(吉原商店街で富士市の幹部と一息)
スタートからゴールまでは約2時間30分ほどで到達してしまいますので、大会開催のための交通規制をかいくぐって移動するのは大変なこととつくづく感じました。
吉原商店街では、商店街の皆さんが制作した段ボール製の各大学の応援ボードを用意、役員の方から私も大東文化大学の応援ボードで声援を送るようにと頼まれ、出身校ではありませんでしたが、そのつもりで応援をさせていただきました。
今回の大会を開催するにあたり、富士市から2,813名、富士宮市から469名、その他警備員、審判員、警察関係者、大会運営者を含めた総勢は、4,627名が動員されています。特にボランティアの市民は2週間前からコース上の整備やそれ以前から花壇の手入れなど、そして今日は沿道のギャラリー整理などに参加されていました。
市民ボランティアには、スポンサー企業が提供した素敵な青色のウィンドブレーカーが参加賞として事前に配布され、大会1ヶ月前からこれをまとうことで広報活動にも協力をいただくなど、その存在感は大きなものでした。
多くの市民が参加した、地域にとって全国レベルのビックスポーツイベントであったことに違いありません。
今回、私は来賓として参加し、多くの主催者役員の皆さんと機会ある毎に意見交換することができました。
競技の結果では、立命館大学の6連覇は達成できませんでしたが、前回の仙台で開催された杜の都女子駅伝の覇者である名城大学が、この富士山女子駅伝において大会新記録で初優勝したことや、2位の大東文化大学の健闘、3位の立命館大学の奮闘、4位の全日本大学選抜では2人が区間新記録を打ち出すなど、全体を通じて好成績で、満足のいく大会であったという評価に納得のいくものでした。これは、間違いなく、来年開催のユニバーシアード、その翌年の東京2020オリンピック・パラリンピックにつながる大きなステップが得られたと実感します。

(1位、名城大学の選手が、ゴールの陸上競技場を1周)

(ご縁があって、吉原商店街で応援した大東文化大学は2位)

(静岡県選抜もラストスパート)

(競技を終え、全選手が整列して表彰式)

(優勝した名城大学チーム)

(2位の大東文化大学チーム)

(6連覇はならなかったが3位と奮闘した立命館大学)

(4位から8位までの入賞チームの表彰)

(区間賞の表彰)
また、大会運営を盛り上げていただいた多くの市民ボランティアの活躍ぶりは、スポーツの魅力を満喫し、街の振興に大きな役割を果たしたという感想に、納得するものがあります。私にとっても、大変意義のある、貴重な体験をさせていただきました。次回以降も、何かしらの関わりと支援を継続していきたいと思います。