平成29年5月31日(水)
5月も最終日となりました。今月は富士市内や岳南地域にまたがる団体の総会がほぼ毎日のように続き、昨日は一日で4つの総会に招かれるなど、総会に明け暮れた一月でした。それぞれの団体が熱心に活動され、専門性を持って市政や県政を支えて頂いていることを実感すると共に、その活動姿勢に改めて感謝申し上げたいと思います。
さて、今日は「富士山観光交流ビューロー」の総会が、富士商工会議所を会場に、行政や観光産業、交通などに関わる多くの団体が出席して開催されました。
観光ビューローは、地域内の観光振興を推進するために、それに関わる各方面の支援を受けて、「インバウンド」(環境客の誘致)などを図り、その受け皿(観光メニュー、地域の魅力発見、交通体系の充実、おもてなし等)を充実させることや、情報の発信、観光案内所の運営などを行っています。
私は、地元選出県議会議員を代表し、県政の立場から観光振興に関連した取り組みや、地元の市民としての立場から地域内の観光振興がどのように感じているかについて来賓のあいさつに盛り込み、今後の支援等についてお話をさせていただきました。
今年12月下旬には富士宮市に「富士山世界遺産センター」がオープンします。観光ビューローの取り組みは今年で9年目ということですが、富士山が世界遺産に登録された2年前より、明らかに地域の観光は活性化しています。その情報発信を担う世界遺産センターには大きな期待がかかります。静岡県では、今年1月に静岡県版DMO(県内全域に訪日外国人誘客に向けた観光戦略を立案し実践する組織)「静岡ツーリズムビューロー」が誕生しました。これを県の司令塔とするならば、実際に訪日客の受け皿となる「地域版DMO」も必要となり、現時点で県内3地域での立ち上げが予定されています。富士地域では観光交流ビューローがその役割を果たしてくれることを期待しますが、その点については確認できませんでした。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催や前年開催のラグビーワールドカップ2019など、スポーツによる誘客のチャンスが続きます。さらに、2019年にはJRによるDC(デスティネーションキャンペーン)に静岡県が採択されるなど、真に観光振興にとっては「千載一遇」のチャンスが到来することになり、そのための態勢づくりは急務です。
富士地域には、エコツーリズムやグリーンツーリズムなどを展開する環境が整っており、富士市大淵笹葉の茶畑と富士山、田子の浦港のしらす等がその代表例であり、工場夜景や岳南電車などは多くのマスコミに取り上げられ、テレビの特番で放送されることから、日本中にその魅力が伝わり、地元に住む市民の立場でも、その魅力に引き寄せられるように観光客が増えていることが実感できます。
今後、富士山観光交流ビューローの役割は益々高まり、地域振興の大きな柱になることを期待し、県政の場でもしっかり支援していきたいと思います。