鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

自主防災組織の強化に向けて

2023年09月07日 | 議会活動
令和5年9月7日(木)

 先週日曜日は、各地で地域防災訓練が開催されました。私の町内でも自主防災組織が中心となって開催されましたが、私はあいにく公務と重なり、参加はかないませんでした。これまで例年参加し、最新の防災情報をミニ講話でお伝えするのが私の役割ですが、12月に開催される防災訓練には参加して、その義務を果たそうと考えています。

 さて、今年度、県が進める防災対策のうちからいくつかをお伝えしようと思います。
 最初に、自主防災組織(地域防災力の向上)については、防災訓練を長年実施してきた中で、「マンネリ化」が指摘されており、自分たちの自主防災組織の実態を把握することが重要です。県では「自主防災組織実態調査」を継続して実施しており、アンケート調査などで活動状況の経年変化を調べることで、実態が分かります。

 県では、「総合防災アプリ 静岡県防災」を開発し県民に普及していますが、その機能に「地域防災力見える化機能」、「避難所運営支援機能」、「地域防災活動マニュアル」を搭載し、状況に応じて更新しています。

 「自主防災組織実態調査」項目には、「女性役員がいる」、「人材台帳を作成している」、「避難行動要支援者台帳を作成している」、「大規模災害時に避難所運営に不安がある」、「会場型訓練(避難所に集まって各種訓練)を実施」、「運営に女性の意見が反映される体制になっている」などがあります。
 「地域防災力見える化機能」では、先ほどあげた調査項目結果をレーダーチャートで可視化できる「防災カルテ」を作成し、自主防災組織の役員が自らの組織の状況を評価し、日ごろの活動に活かすことや、県や市町が自主防災組織の支援体制などを立案することに役立てることができるとしています。また、「防災カルテ」には各自主防災組織へのアドバイスが自動表示され、地域防災力の向上に役立てようとしています。

 もう一つの紹介は「わたしの避難計画」の作成です。風水害においては、市町が避難情報を発出しても、避難せず被災するケースや、避難のタイミングを誤り避難中に被災するケースなどが課題となっています。被害リスクに応じた個人ごとの避難計画「わたしの避難計画」を自主防災組織を通じて作成することにより、県民の早期避難意識の向上や避難訓練などの積み重ねにより災害時の避難行動を明確化する狙いがあります。

 「わたしの避難計画」は、住民1人1人異なる「災害リスク」を理解し、「避難のタイミング」と「避難先」を予め計画しておくことで早期避難意識を向上させる本県独自の取り組みです。

 これらの新たな取組を、自主防災組織を通じて住民の皆さんにお伝えし、地域防災力の向上に役立てていきたいと思います。
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