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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

11月も終わり。明日からの県議会12月定例会に備えて。

2015年11月30日 | 議会活動

平成27年11月30日

 

 今日で11月も終わり。明日から師走に入り今年のカウントダウンが始まりました。県議会議員にとっても4年に一度の試練、というかこれまでの任期に対する有権者の審判が下される年でもあったので、前半は選挙に追われ、後半の二期目を無事迎えることができてからは、常任委員会の委員長を仰せつかり、議会開催中のみならず休会中も、また土日も議員としていわゆる政務活動に時間を費やし、あっという間の1年だったように感じます。まだ、1ヶ月あるのに少し早い振り返りでしょうか。

 

 明日から12月定例会が始まります。議案については後日触れることにして、12月定例会以外の議員活動では、会派の取り組みとして来年度予算に対する県下各地行政、各団体・業界からの要望事項をとりまとめ、当局各部から「政調ヒアリング」と称する勉強会や知事への予算要望等が始まります。当局と何回もすり合わせをし、2月定例会の前までに平成28年度静岡県予算に反映できるよう、粘り強く交渉を重ねていきます。

 会派の政務調査会の正副会長達は、所属議員の意見が生かされるよう、事前の段取りで私たち議員とは比べものにならない多忙な時期を迎えます。

 

 さて、今日は午後から議員総会が開催され、12月議会の議案に上程される「富士山世界遺産センター事業」について、当局説明と議員間での意見交換が行われました。6月の入札が不調に終わり、その原因分析を終えて機能への影響を極力少なくした検討を加え、それに伴う予算の見直しなど、様々な角度から修正案にどう向き合うか、会派の中で議論を重ねています。

 来年1月には、国際機関から求められている世界遺産として存続するための課題の対処方法を明らかにしなければならず、期限を設定された中での答えを出さなければなりません。県民の皆様が納得できる議論と結果を出すために奮闘中です。私も会議の中で当局への質問や意見を述べさせていただきました。

 この件については、今日の会議が終了後、会派の代表者が記者会見を開いていますので、今後の報道機関からの情報を確認していただきたいと思います。

 ただ、12月定例会に上程された議案の一つですから、議会最終日(21日)の採決までは目が離されません。本会議での代表・一般質問や担当する常任委員会での審議によって、結果が流動的だと申し上げておきましょう。

 

 まずは、風邪などを引かぬよう、健康に留意して明日からの12月定例会に挑みます。

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今期最後の文化祭と市技能者表彰式典

2015年11月29日 | 議会活動

平成27年11月29日

 

 今日までは晴天の予報の中、私の地元である吉永地区文化祭と富士市技能者表彰式典が開催されました。

 

 今年はシルバーウィークが長かったこともあり、地域行事が多い秋は重ならないようにとの配慮から、これまでになく遅い地元の文化祭開催日が富士市内でも最後となりました。朝9時からの開会式でしたが、その後の予定が逼迫していたので、30分ほど早く会場に着き、展示物を見ながら、また出店の関係者へ挨拶に回りました。

(開会式が行われるトラックの荷台を利用した舞台)


(地域の子育てを支援する活動の紹介)


(女性団体の作品)


(中学生の研究報告)


(竹を編んだ作品)


(地域の伝わる「かぐや姫伝説」について郷土史研究会が報告)


 昨日から準備に入り、見事なまでに展示された作品群を見させていただき、文化祭に向け大変ご苦労されたことが伺えます。

 恒例とはいえ、細かなところまで配慮して少しずつ手が加わり、その努力が随所に見られました。主催者からも、「今年の見所は」との説明を聞きながら、この文化祭にかける意気込みが伝わってきます。

 私たちは今、人口減少対策に向け、また地方創生を実現するための取り組みを進めています。そのためには地域の魅力を多くの人が発見し、共有し、発信することが重要で、地域の文化祭はまさにそのことが実現できる場であると感じています。従って、文化祭に取り組む地域の努力がやがて、地域の魅力発信と関心の向上に繋がることに大きな期待がかかります。

 改めて地域の魅力を感じるすばらしい文化祭でした。

 

 9時30分からは富士市技能者表彰式典があり、4名の県議と出席させていただき、私が県議を代表しての挨拶ということで、お祝いを申し上げさせていただきました。

(技能者表象が市長から該当者に渡された)


(受賞者からお礼のあいさつ)


 永年に渡りそれぞれの技能・技術を磨き、活躍される業界のみならず、地域・社会に多大なる貢献をされてきた、14名の技能功労者と10名の優秀技能者の皆様に、また、それを支えた家族や仕事に関わった方々にも、心からお祝いと感謝を申し上げました。

 技能功労者は、市内に居住し市内で職業に従事していること、同一職種に30年以上従事し、11月1日現在で60歳以上であること。極めて優れた技能を有し、他の技能者の模範と認められること。引き続きその職種に従事し、指導的な立場にあることが受賞の条件となっています。

 本年度の受賞者は、男性7職種、10名、平均年齢64.6歳、平均経験年数44.9年。女性は、1職種、4名、平均年齢66.8歳、平均経験年数43.3年となっています。

 職種は、菓子技術師、美容師、理容師、佐官、造園工、大工、電気工事士、建築板金工などとなっています。

 

 手に技術を持つすばらしさを、多くの若い人たちにも知ってほしいと思います。

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富士市環境エネルギー展

2015年11月27日 | 議会活動

平成27年11月27日

 

 毎年恒例の、富士市環境エネルギー展と環境フェアが今日、明日の二日間、「ふじさんめっせ」を会場に始まりました。同時開催ではなく、今日は環境エネルギー展のみで、シンポジウムが中心なこともあり企業や行政関係者が多く参加していました。明日は環境フェアのみが開催され、環境団体などの展示ブースも加わりクイズなどが行われ、一般の市民が家族連れなどで賑わうイベントとなります。

 私の関わる市民団体もブースを出展し、地球温暖化防止をテーマに、展示やクイズを用意しています。

 

 私が聴講したのは環境エネルギー展のうち、経済産業省関東経済産業局総合エネルギー広報室の担当者から、「環境・エネルギー産業を核とした地域活性化」について。静岡県企画広報部エネルギー政策課から、「静岡県のエネルギー政策と県内動向」について。富士市環境部環境総務課から、「産業のまち『ふじ』エネルギー需給構造リノベーションプロジェクト」についてです。

 このように、環境・エネルギー政策について、国・県・市が一連の取り組みを紹介する機会は他ではあまりありませんし、エネルギーの県内最大の消費地である富士市が主催していることから、他の行政やエネルギーに関わる企業にとっても関心のあるイベントでした。

(国・県・市が取り組むエネルギー政策が報告された)


(エネルギー施策に取り組む市の活動報告をパネルで紹介)

 

 国からは、東日本大震災以降の新たなエネルギー政策の方向性や、分散型エネルギーの概要、スマートコミュニティについてなどについて説明があった後、全国各地の取り組み事例報告がありました。

 

 静岡県からは、県が取り組む総合計画の重要取り組みに、「エネルギーの地産地消」が盛り込まれていること。新エネルギー等の導入状況、県エネルギー地産地消推進計画について、太陽光発電と固定価格買い取り制度について、農業用水を活用した小水力発電、バイオマス発電等について報告がありました。

 

 富士市からは、製紙会社のようにエネルギーを多く消費する企業が集積している地域特性をふまえ、地域経済のてこ入れも兼ねた「分散型エネルギー」への取り組みを中心に説明がありました。具体的には「エネルギー需給構造リノベーションプロジェクト」で取り組む5つの内容、地産電力の活用支援、分散型電源の導入、再生可能エネルギーの利用拡大、高度利用技術の導入支援、エネルギー分野の人材育成について取り組み状況の報告がありました。

 事業化に向け、スケジュールを立てて進めているようですが、課題は多く実現まで到達できるか必ずしも楽観できるものではありません。しかし、地域特性を生かした取り組みであり、地域産業の低迷化を脱することへの起爆剤にもなり得るということですから、様々な支援と共同作業で実現してほしいものです。

 

 今回の催しは、国・県・市と企業が一堂に会したものであり、一体となった取り組みに期待します。

(富士市の公害の歴史もパネルで紹介)


(公害を克服した活動を紹介)

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次年度に向けた地域要望箇所視察

2015年11月26日 | 議会活動

平成27年11月26日

 

 小雨が降ったり青空が見えたりの天候が定まらない中、地域要望のあった場所を依頼者と共に視察しました。

 北海道富良野では気温がマイナス20度、北陸から北日本では本格的な降雪が予想されるといったニュースや天気予報を聞くと、もはや初冬という感じがします。最近まで、とても暖かい日が続いていましたから、体調に気をつけなければなりません。

 

 今日の案件は、河川整備関係2箇所と交差点改良ならびに道路拡幅が1箇所です。今月中旬頃の欧州視察中に申し入れがあったのですが、日程調整ができず今日まで延びてしまいました。

 

 河川整備関係の最初は富士市神戸地区の滝川で、先頃の北関東豪雨による災害が当地区でも発生しないか心配しての相談でした。事前に電話連絡を受け、地図を見て平面として認識した範囲では、確かに「くの字型」に曲がった河川なので、集中豪雨の際にあふれ出る可能性はあるだろうとは思っていました。また、中流域で傾斜もあり堤防で河川と周囲を区切っているのではなく、彫り込んだ川なのでさほど心配は無いのだろうと軽く考えて現地に臨みました。

(指摘箇所で地域の代表者から説明を聞く)


 現地でお会いした町内会長さんは、とても立派な要望書をまとめ上げ、それを見ながら現場に立って説明をいただきました。

 事前に私が予想した様な地形で、地元の皆さんはどのように心配されているのだろうかと思いながら、しかし、説明を聞くうちに、現場に行かなければ気づかない課題があり、その課題を裏付けるように、地域に残る災害史のなかに警鐘を鳴らすものを見つけました。

 要望書の最後に添付された地域の災害史には、指摘箇所付近から大水があふれ出し、その下流域を押し流していったというものでした。100年も前のことですがそれが記されています。

 現地は山に囲まれた地域でその間を川が流れ、現場から下は扇状地になっています。川は扇状地の少し高いところを南に流れていますが、川よりも低いところに集落があり、この集落が水害を受けたというものでした。

 最近では目立って大きな水害が発生したことはありませんが、昔と大きく地形が変わっていないことや、最近の予想外の集中豪雨等の影響への懸念、地域の災害史で記された貴重な警鐘などが、地域住民の不安を募らせていることがわかりました。

 現場に行かなければ知り得ない情報は大変貴重です。真摯に受け止め、関係機関と協議していきたいと思います。

 

 二箇所目の河川整備要望は、富士市最東部の春山川です。通称沼津線より下流域約400m区間の河床整備が12月で終了し、とてもきれいになり川の流れもスムーズになっています。ここからさらに1km南で沼川と合流していますが、この地域は浮島と呼ばれるように川の勾配が小さいために、また沼川の流れも遅く、満潮時には逆流といった現象も発生して水はけの悪い地域です。

(未整備区間に生い茂るアシ)


 今回地元から出された要望は、沼川までの1km区間は河川が狭隘でアシが生え、せっかくその上流を整備しても大雨の時に水が滞ってしまうのではないか。天井川とまではいきませんが、土手の外側に広がる水田が川よりも低いために、常に水がはけないというものでした。

 本年度より、この河川を含めた豪雨対策がスタートしています。その概況を説明しながら、より一層現場の意見に耳を傾け関係機関に届けようと思います。また、せっかく実施した公共事業の効果が表れないとすれば、その解決に向け地元の意見を参考に協議していきたいと思います。

 

 最後の交差点整備は、青葉台地区において過去に計画され用地買収が暗礁に乗り上げたことから滞っていたものですが、地権者の考えが変わってきたことで事業を再開してほしいというものでした。これも、地元の皆さんが常に地元の情報を収集し、関心を持って対応してきたことによるものです。

 地元・市・県の連携で再開できるよう、支援していきたいと思います。

(交差点整備要望箇所。以前現地調査を行い今回2度目)

 

 いずれの地域も要望事項についての視察ではありましたが、移動の時間を使いながら県政報告や他の地域課題をお聞きすることができ、大変ありがたく感謝しています。

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地域活性化に向けた議員の役割

2015年11月25日 | 議会活動

平成27年11月25日

 

 「地方創生」に取り組む地方自治体の動きが活発化しています。私は地方創生は地方間の競争という考え方で取り組んでいますが、当然のことながら行政だけでなく議会も両輪のごとく責任を果たさねばなりません。

 

 県民の皆様から時々聞かれるのが「今は議会中?」という問です。例えばその方が私に対して相談事があったとすると、「閉会中」ならば時間がとりやすいとの配慮があるのかもしれません。また、閉会中には時間がとりやすいことは事実ですが、極論を言うと議員活動が「議会開会中」に集中していると捉えているようにも思います。

 普段の議員活動はまだまだ県民の皆様にうまく伝わっていないようです。私は二期目を迎えほぼ毎日、私の議員活動をブログに記して公開しています。最近は、その様子を見ていただく方も増え、普段の議員生活を理解していただいているようにも思えます。

 ただ、ブログを見る人は全体から見れば極一部で、年4回発行する広報誌を通じて県政・議会報告をさせていただいていますが、誌面の限りがありますので、全てを伝えることは不可能です。自ら主催する議会報告会や、人が集まる会などで少し時間をいただいてお伝えしたりしています。

 県民代表といわれながらも、県民の皆様からもっと身近に感じていただけるよう、まだまだ努力が足らないことを反省しています。

 

 さて、地方創生に戻りますが、先ほど行政と議会の一体化について触れました。地方創生は行政が主体で取り組むものでなく、そこに住む市民や企業が実践して効果を生み出すもので、行政はその支援をしていくことです。

 例えば、「人口減少対策」では、出生に関わる「自然減対策」と、雇用に関わる「社会減対策」があります。子どもを産み育てやすい環境や雇用の拡大を支援することはできますが、仕組みがあっても市民が実践できなければ効果は上がりません。

 要はその仕組みが当事者である市民にとって使いやすいものかどうかです。市民の意見や気持ちを十分に取り入れているか、現場の立場で仕組みができているかです。その検証をしていくのは議会の役目であり、それ故に県民代表となるわけです。私たち議員が県民と身近にいないとすれば、仕組みが形骸化し、効果を上げることはできません。

 地方の競争である地方創生は、行政、議会、市民、企業等地域が一体で取り組んでこそ、勝ち抜くことができます。

 

 さて、地方創生における議会のあり方について少し触れたいと思います。

 議員は一人で活動することはできますが、議会という組織の一員であり、物事を決める時には最終的に採決という手続きで規定以上の議員の同意が必要となります。

 自分と同じ考え方を共有できる議員をできるだけ多く見つけなければなりません。特に、議員自ら仕組みを作る場合、例えば「議員発議条例」がいい例ですが、多くの議員の賛同を得なければ目的が達成できません。普段から議員同士の交流を深め、様々な議論を重ねていくことが重要です。

 市町の場合は、基礎自治体と言われるように行政単位では基本となる規模であることから行政全体での取り組みとしてまとめやすい様に思えます。静岡県の場合はこの基礎自治体が35あり、自治体単位で、あるいは周辺自治体と一体で、東部・中部・西部の区分けのように、県全体で取り組む課題の他、地域ごとに取り組む課題も多く存在します。

 県議会議員は、県全体と地元自治体だけを見ているのでなく、基礎自治体の枠を超えたものは何らかの関わりが持てる立場と理解しています。

 県内では、三島田方地域や浜松市域など、広域での課題についてそれぞれの地域選出の県議会議員が集まり勉強会を開いています。また、富士市で本年度から取り組み始めた域内選出県議会議員と市議会議員による合同勉強会などがあり、より地域性の強い政策提言に向け議員活動が活発化しています。

 さらに「議員連盟」という組織を立ち上げ、政策課題となり得る分野を掘り下げるための勉強会を開いています。私の所属する自民改革会議では、農林水産業振興やスポーツ振興、防災、物流、国際交流、医療・介護、教育、中小企業支援等、31もの議員連盟を立ち上げ、関係する業界関係者との意見交換や現地視察などを通じて、政策提言に務めています。11月19日には、私も発起人となって「リハビリ支援議員連盟」を立ち上げたところです、これは、地域包括ケアシステムが機能する上で重要なリハビリ分野の充実を図るために設置しました。

 

 このような活動を実現するために議会閉会中も時間を費やしており、最近では「通年議会」として「常に議会を開いている状態」にという意見もあります。

 1999年に「地方分権一括法」が制定されて以来、地方の自主自立を目指し議会自ら政策提言できる仕組み「議員発議による条例制定」が進行しています。私が県議になって以来、静岡県議会では年平均1本以上の議員発議条例が制定されてきました。

 

 地方創生を本格的に進めるための今後の課題は、広域な取り組みを活発化することが重要で、市町や議会の枠を超えた連携をもっと進めなければならず、その取り組み次第によっては、地方間競争に負けてしまうこともあり得ます。フンドシを締め直して頑張らねば。

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