鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

1年の締めくくりは富士山女子駅伝

2023年12月31日 | 議会活動
令和5年12月31日(日) 

 昨日は年末恒例の、「2023全日本大学女子選抜駅伝競走」(富士山女子駅伝)が開催されました。快晴のもと、大会中は富士山の全貌が見られ、冠を付けた駅伝らしい熱戦が繰り広げられました。
 今年で富士山女子駅伝は11回目を迎えました。コースは、富士宮市にある富士山本宮浅間大社前をスタートして、富士市大淵にある富士総合運動公園陸上競技場をゴールとする、コース高低差174m、実業団も含めて女子駅伝界では最長の全行程7区間、43.4kmです。全国から24チームが参加しました。

 私は駅伝コースの多くが地元富士市内であり、このコースの見どころは霊峰富士の麓を走ることから、選手の走る姿とこの景色が生中継で全国に伝えられるまたとない機会と捉え、大きな期待を寄せてきました。第1回から開会式、当日の競技、表彰式までそれぞれに参加し、応援してきました。

 出場チームは24チームで、第41回全日本大学女子駅伝対抗選手権大会(仙台市で開催)したチームから上位12大学、5.000m7名のチーム記録による10大学、全国8地区学連からの全日本選抜チーム、2018年大会より正式参加となった静岡県選抜になります。

 来年はフランスのパリでオリンピックが開催されますが、陸上女子マラソン競技日本代表を最初に決めた鈴木優花選手(大東文化大学出身)は、富士山女子駅伝(2018年)に7区で区間新、翌2019年には同じ7区で区間2位、2020年には5区で区間賞、2021年には5区で区間2位になるなど、大学1年生から連続4年間、富士山女子駅伝での好成績を残しました。私も7区のゴール及び表彰式で彼女の晴れの姿を直に見てきただけに、富士山女子駅伝を走った選手の活躍に誇りを感じています。

 今年の結果は、名城大学が6連勝、2位が日本体育大学、3位は大東文化大学でした。

 以下、駅伝の様子を写真でご覧ください。



(前日開催された開会式の様子)
















(レース展開中)






(表彰式 1位の名城大学)


(表彰式 2位の日本体育大学)


(表彰式 3位の大東文化大学)


(表彰式 区間賞)
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郷土史の奥深さを知る

2023年12月30日 | 議会活動
令和5年12月30日(土) 

 先日、地元の郷土史を調査研究してきた「吉永郷土研究会」会長の松本貞彦氏が亡くなられました。これまでの功績に感謝し改めてご冥福をお祈りします。

 彼は、元富士市議会議員で議長も務められ、私が市議に初当選した時も、同じ会派でご指導をいただいた先輩です。彼のライフワークは、地元である富士市吉永地区の郷土史を調査研究し、その成果を機会あるごとに文献や文化祭などの場で発表し、郷土史の素晴らしさ、先人達の地域貢献の足跡、そして国民誰もが知る「竹取物語」の発祥の地とされる富士山にまつわる物語を広く知らしめたなど、その功績は数知れません。
 私も、彼からは郷土史の魅力を教えていただき、郷土史の大切さとそれを通じた地域の魅力発見の楽しさを教えていただきました。最近では、彼の調査資料で埋もれる書斎を訪れ、膨大な資料に感心し、彼と一緒に活動してきた関係者のご努力を垣間見た思いになりました。

 郷土史を、これから地域を支える子ども達に伝えることは大変重要であり、子ども達にとって、多く存在した「郷土の偉人」を知ることも、郷土への誇りとそれを礎にした生き方を学ぶ機会になります。

 子ども達に郷土史を伝える取組として紹介した富士市の広報誌(広報ふじ平成13年)の記事がありましたので紹介します。
 創立10周年を迎えた吉永郷土研究会(松本貞彦会長)は、10周年記念事業として「何か後世に残るものを」と、かぐや姫の歌の制作を進めてきました。そして、5月中旬に歌が完成し、『かぐや姫さん』の名で発表しました。
 作詞は同研究会顧問で、郷土史に詳しい奈木盛雄(なぎもりお)さんが行いました。奈木さんは「富士市に伝わるかぐや姫の話は、雲に乗って富士山に消えるという内容ですので、その話をもとに郷土の歌として、子どもたちにも簡単に覚えられるようにしました」と話してくれました。
 作曲は、総合学習などを通じて同研究会と交流があった、吉永第二小学校教諭、太田真紀子さんが行いました。太田さんは「かぐや姫のイメージを壊さないよう、優しいメロディーの中にも、せつない気持ちになるよう心がけました。歌は4年生の児童が、小学校音楽発表会などでの披露に向けて練習を積んでいます。この歌をたくさんの人に聴いてもらい、口ずさんでもらえたらうれしいですね」と話してくれました。
 同研究会では、『かぐや姫さん』を広く郷土の歌として伝えていきたいと、「姫名の里まつり」や「富士てがみまつり」など、イベントで披露していく予定です。

 今、少子高齢化や人口減少が大きな社会問題です。また、観光産業が注目され、内外からの来訪者に期待がかかります。観光分野では「モノ」から「コト」への関心が高まっています。この二つに共通しているのは、人の流れ、交流人口、関係人口、移住、定住などで、その地域の魅力をどう伝え発信し共有していくかで成果が見えてきます。その大きな力に郷土史はなると確信しています。
 ここで生まれ育った子ども達は、ある時期、外に行くことが当たり前のようになっていますが、常に心のどこかに故郷の魅力を抱え、地元としてもいつか戻ってくる期待があります。
 外部の人たちは、魅力ある地域に足を運んでみようという気になることも期待できます。

 私もようやく、郷土史の面白さ、奥深さに気付き始めました。そのきっかけをいただいた松本貞彦氏に感謝し、彼の思いがこれからも繋げていけるか注視していきたいと思います。
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政治への信頼が失われた「政治とカネ」問題

2023年12月29日 | 議会活動
令和5年12月29日(金) 

 先日、地元選出国会議員と選挙区内県議会議員との懇談会が開催されました。会議の冒頭、国会議員からは「政治とカネ」で揺れる国会についてとその最中にいる立場から説明がありました。繰り返されるこの問題に、地方政治に関わる県議会議員はもちろんのこと、国民はその行方を大きく注目しています。

 国会議員ばかりでなく私たち地方議員も、年末年始を迎え多くの有権者と話しをする機会が増えました。その機会においては、まずは「政治とカネ」に関する憤りを伝えられ、親しくしていただいている私たちも同様な目で見られることに苦慮しています。
 このような状況下で、正論を言ってもなかなか受け入れていただけません。話しの入り口を閉ざしてしまうかのような現状を早急に打開しないと、物価高騰などに苦しめられている有権者の立場に立っていると言っても、空言のように聞こえてしまうようにも感じています。

 そもそも、政治家の行動は「政治資金規制法」に基づき対応することが義務づけられています。
 この法律の目的は、法の第1条(目的)に「議会制民主政治の下における政党その他の政治団体の機能の重要性及び公職の候補者の責務の重要性にかんがみ、政治団体及び公職の候補者により行われる政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、政治団体の届出、政治団体に係る政治資金の収支の公開並びに政治団体及び公職の候補者に係る政治資金の授受の規正その他の措置を講ずることにより、政治活動の公明と公正を確保し、もつて民主政治の健全な発達に寄与することを目的とする。」と明記されています。

 この規定に国や地方の区別はありません。私たち県議会では、この規定を厳格に守るために、例えば政務活動に関する金銭の支出については金額の大小にかかわらず全ての領収証等の添付が義務づけられ、各議員の会計担当、所属する会派の会計担当、県議会事務局会計担当の何重ものチェックを受けています。政党関係のお金の流れについても、全てを収支報告書に明記しています。
 さらにこれらは、誰もが縦覧できるよう公表されており、法の趣旨を遵守していると考えています。

 日本は今、国力が落ちているといわれています。様々な要因が考えられますが、その解決方法に「政治のリーダーシップ」が求められています。しかし、その政治の信頼が揺らいでいることは、国の将来に希望が持てないということにもなり、それは地方も同じことです。早期の打開策を明示し、実行していくことが求められており、その当事者の一人として取り組んでいきたいと思います。
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年越しに向けて

2023年12月28日 | 議会活動
令和5年12月28日(木) 

 今日は仕事納め。5月19日の臨時議会で県議会副議長に選任されて以来、定例会はもちろんのことそれ以外の公務に追われ、あっという間の1年でした。
 これまでに経験したことのないことばかりで、正直、当惑したことも多々ありましたが、ここまで過ごして来られたのは議会事務局職員の全面的なバックアップがあり、心から感謝しています。

 さて、暮れを迎え大掃除と正月に向けた準備で忙しいことと思いますが、私もこれまで家のことは何もやってこなかったので、家族に対してその償いの意味も含め、年越しに向けた準備を始めました。
 毎年思うのですが、年の瀬の何かと忙しい時期に、しかも大掃除などでは水仕事も多いことから、寒波も押し寄せるこの時期にやらずとも、もっと時期をずらしてこまめに掃除することができないことに後悔しています。また今年も同じ思いをしながら1年分の掃除をすることになりました。

 正月を迎えるにあたり、我が家の習慣である「しめ縄」と「正月飾り」の準備をしなければなりません。最近はこれらの正月準備品はスーパーマーケットなどで売っており、どこでも入手できます。以前は年末になると正月飾りなどを売る露天販売などが現れ、暮れの風物詩にもなっていました。
 私のこどもの頃は、祖父が自分で作ったものを飾り正月を迎えていました。装飾はほとんどありませんが、シンプルながら立派な飾りだったことを記憶しています。

 祖父が亡くなってからは、一時期、露天販売などで購入していましたが、市議になった以降は、個人で飾りを作る方と知り合う機会があり、その方から購入していました。その方も亡くなり、どうしようかと悩んでいた際、知人は個人が作った飾りを販売している八百屋や農民市場などを紹介してくださり、「手作りの良さ」を求めて通うようになりました。

 私が求めている「手作り飾り」は地元の高齢者の手作りで、健康状態で作ったり作らなかったりもあるようです。私自身は凝り性ではありませんが、こどもの頃の祖父を思い浮かべながら、しめ縄と正月飾りにはこだわってみようと思います。
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「東アジア文化都市2023静岡県」のレガシー

2023年12月27日 | 議会活動
令和5年12月27日(水) 

 今年、日本の代表として「東アジア文化都市2023静岡県」が指定されてから1年が経ち、間もなくその期限が到来します。私は5月の県議会副議長就任以来、県内外で開催された多くの関連事業に出席し、つぶさに見てきました。
 その一つ一つに感激し、新たな発見が多くありました。外交では複雑化した中国や韓国とのわだかまりも、この事業を通じてそれぞれの国の文化を知ることで、緊張感がほぐれていったように感じます。特に、韓国の方々とは多くの機会を通じ、直接会話し相互理解に向けた自然の雰囲気が醸成されていったことには正直、驚いています。
 政治に関わる立場として、政治の力だけで解決できないことを文化は持っていると確信しました。関係者の方がよく言っていたことばに、「文化は最悪の事態だけは避けることができるかも知れない。」に共感しています。

 23日、グランシップにて本事業の総括となる「東アジア文化都市2023静岡県シンポジウム」(静岡県の挑戦)が開催されました。
 開催内容は、第1部は「2023年の軌跡」として、元文化庁長官で本事業の最高顧問を務められた近藤誠一氏から「東アジア文化都市のあるべき姿」について基調講演があり、事業全体を指揮した県職員から事業成果について報告がありました。






(シンポジウムの様子)

 第2部では、「検証と討論」として、元観光庁長官で現在大阪観光局理事長の溝端宏氏が「東アジア文化都市2023静岡県の求めた理念、意義、レガシーについて」と題し講演の後、パネルディスカッションが行われました。
 パネルディスカッションは、コーディネーターに同志社大学経済学部教授の太下義之氏を迎え、パネラーには、アーツカウンシルしずおか アーツカウンシル長の加藤種男氏、演出家でSPAC静岡舞台芸術センター芸術総監督の宮城聡氏、講演を行った溝端宏氏が務めました。




(パネルディスカッションの様子)

 講演内容もパネルディスカッションも、冒頭で述べたようにこれまでに振り返りについては共感するものが多く、この事業をレガシーとして本県がどのように取り組んでいくかについては、大いに参考となるものでした。

 総括として、資料に記されていたキーワードを載せておきます。
 ①世界の協調・共生と平和の希求(欧州文化首都の理念をつなぐ)
 ②都市の魅力、住民の豊かさの創出(文化を都市作りの源泉とする)
 ③ローカル外交の再促進(Think globally, Act locally)
 ④アフターコロナ時代の交流の復活(インバウンド、観光の再興)
 ⑤持続可能社会の創造(SDGsの促進、大阪万博へ繋ぐ)
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